タバコと健康

タバコの有害作用
 タバコには血管を収縮させて細くする作用や、動脈硬化を起こさせる作用があります。
 いずれも血の流れが悪くなるために、それが心臓に起これば、狭心症や心筋梗塞などの
命にかかわる心疾患をまねきます。

 また、頭の血管に起これば、脳卒中の原因ともなります。
 胃の血流が不足してくると、粘膜修復が遅れるため、胃潰瘍の原因にもなります。
 肺や気管支においては、気道の刺激作用によって、喘息や慢性気管支炎を悪化させます。
 長く吸い続けていると、肺気腫という慢性的な呼吸困難を起こす病気になります。

 発がん性も忘れてはならない危険な作用で、肺がんだけでなく、舌がん、
咽頭・喉頭がん、食道がん、膀胱がんなどにもかかりやすくなってしまいます。

 その他、糖尿病、骨粗しょう症、アレルギー疾患、歯周病などとの関連もあります。

 こういったタバコの影響は、何年も吸い続けることで、ボディブローのように
じわじわと体に及んできます。
 健康に暮らすためには、自分自身で予防可能な禁煙をすることが、まず第一に
必要ということになります。
 
タバコと費用
 毎日2箱のタバコを吸い続けると、どのくらい費用がかかるのでしょうか?
270円のタバコを1日に2箱ほど吸っている人が、その分を貯蓄に回したとすると、
無利子で計算したとしても、1年でだいたい20万円溜まることになります。
5年で約100万円ですから、家族で海外旅行へ行けます。

  愛するご家族のためにも、ぜひ禁煙してみてください。

                                 
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