キューティーガール 〜美少女ボウラー危機一発〜

2003年の日本映画です。


違法な賭けボウリングが横行する時代。

かつて世界No.1の実力を誇ったジョージ黒岩が率いるボウリング・チーム“オールウェイズ”と、ボウリングのカジノ化を目論むチーム“キングピンズ”が激しく対立する街に、心を閉ざした少女マイが流れ着く。

彼女が持つ赤いさそりの紋章が刻み込まれたボールを目にした黒岩は、マイの素性を察知して自分のチームに引き入れる。

実はマイはボウリングの技を“死神の穴”という養成機関で仕込まれたのだが、無断で組織を抜け出したため、掟に背いたことで今や追われる身となっていた。

同じ頃、死神の穴を支配する男が街に姿を現す。

そして率いてきた二人の刺客ボウラーをキングピンズに送り込み、マイたちを倒そうとする。

初めはやる気のなかったマイだったが、やがてオールウェイズのメンバーと共に、キングピンズの魔の手に立ち向かうことを決心する。

こうして壮絶な戦いの幕が切って落とされた・・・


視聴後の雑感

・ヒロインは子供のころから“虎の穴”ならぬ“死神の穴”という組織で、ボウリングの技を仕込まれた過去を持つ。組織を勝手に抜け出したヒロインに対して、掟によって死神の穴から刺客ボウラーが送り込まれる───うぅむ、どう考えても「タイガーマスク」のパロディですよね!
 
・まあ、とにかくボウリングをカジノ化するのに反対のオールウェイズが、賭けボウリング場を作るかどうかを賭けて、キングピンズとボウリング対決をするという、何とも矛盾したツッコミどころ満載な話でした。日頃のボウリング練習に疲れたときにでも見るといいかもしれない。
 
・ちなみにマイを演じていたのは小倉優子。当時の小倉は自らのことを「こりん星」という星から「いちごの馬車」でやってきた「りんごももか姫」だとか言ってましたね。ちょっと浮世離れしたこの映画の設定に、ちょうど合っていたのかな。
 
・だいたいタイトルからして「キューティーガール」だか「美少女ボウラー」だか掲げているわけで、ストーリーよりは当時のグラビア系アイドルたちが出演すること自体に重きが置かれている感じ。ボウリングフォームの酷さは推して知るべし。でもまあ、目の保養にはなるかも(笑)。

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