ボウリングと映画 Part 1

2020年はコロナウイルスによる影響で、恒例のボウリング大会がすべて
中止になってしまった(涙)。

そこでせめてもの慰めに、ボウリングを扱った映画を見てみた。

 「キングピン〜ストライクへの道」という1996年のアメリカ映画。


青年ボウラーのロイは、ボウリング大会でライバルのアーニーを破り優勝
した。

しかしその直後アーニーの策略で、ロイはいかさまボウリングの片棒を担
がされ、その結果賭け金を巻き上げられて怒った男たちに、利き腕の右手
を粉砕されてしまう。

その後は酒浸りの日々を送っていたロイだったが、ボウリング場でアーミッ
シュの青年イシュマエルに出会い、リノで開催されるトーナメントで彼を優勝
させて賞金を手にすることを思いつく。

アーミッシュの教えに背くので誘いを断っていたイシュマエルだが、ちょうど
村が差し押さえの危機に陥り、50万ドルが必要になったため大会参加を決
意した。

二人は賭けボウリングで日銭を稼ぎながらリノへ向かっていたが、その途
中に美女クラウディアと出会い、旅を共にすることになった。

クラウディアのお色気作戦も加わって、行く道中の賭けボウリングに連戦
連勝し、資金を稼ぎながら無事トーナメント会場のリノに到着。

ところがそこに、今や大スターとなったアーニーが登場してロイを挑発した。
怒ったイシュマエルはパンチを繰り出したが、かわされて壁に手をぶつけ
て痛めてしまい投げられなくなった。

やむを得ず代わりにロイが、義手を付けてトーナメントに出場することに。
するとあろうことか、並み入る強豪を次々と倒し、ついに決勝でアーニーと
対戦することとなった。

しかし残念ながら、あと一歩のところで敗北を喫してしまい、すべては水の
泡。

イシュマエルは村から迎えに来た仲間と共に去り、クラウディアも急に姿を
消してしまい、傷心のロイは独り取り残されてしまった。

しかしそこに思いもかけぬ出来事が・・・

 
視聴後の雑感

・ロイは義手で投げられるのならイシュマエルに頼らず、最初から自分で大
会に出ればよかっただろうに(一番のツッコミどころ)。

・ロイのセリフには毒もあるけど、ナンセンスギャグも満載。

・いかにもアメリカ人好みの、ハチャメチャ、アバウト、ハッピーエンドな映画。

・アーミッシュをちょっと皮肉っている描写もあるのが、少し気になるところ。

・それぞれの事情を抱えた3人によるロードムービーとして見るのも一興。

・ボウリングってどうしてもギャンブルの要素が加わってしまうのか。オリン
ピック種目に選ばれなかった一因か。

・ちなみにタイトルのキングピンとは、10本のピンを正三角形に並べたとき、
その中央にある5番ピンのこと。
周囲を他のピンに囲まれているので、側近に守られた王のイメージからこう
名づけられている。
この映画のタイトルとなっているのは、「ボウリングで王のように要となる者、
それが主人公のロイだ」というメッセージなのかな。

まあとにかく、お気楽なアメリカ映画だからあまり深い意味はないのかもし
れない。

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