変形性膝関節症 症状 膝の関節軟骨が老化によってすり減ったために、膝に痛みが生じます。 立ち上がるときや歩き始めの痛み、膝後方の張る感じなどが特徴で、 ひどくなると膝の曲げ伸ばしで雑音が聞こえたり、関節内に水がたまったり、 O脚やX脚になったりします。 治療 無理は禁物:適当な運動はいいのですが、激しい運動は逆効果です。 正座は膝の痛みを悪化させることがあるので避けてください。 できれば椅子とテーブルの生活様式が理想です。 膝を温める:温熱効果により血行が良くなって、痛みがやわらぎます。 サポーターをしたり、お風呂に入ったりするのは有用です。 夏のクーラーによる冷えは、意外な落とし穴ですから注意してください。 体重増加を防ぐ:体重が増えればそれだけ膝の負担は増します。 体重が1kg増えると、膝には3倍の3kgがかかるとされています。 適切なダイエットをして膝の痛みを少しでもおさえましょう。 膝の筋肉強化:弱っている膝の周りの大腿四頭筋などを鍛えることで、 膝関節の負担を減らすことができます。椅子に座って膝の曲げ伸ばし、 あるいは仰向けになっての脚上げ訓練を、できれば1日3回行うことが大事です。 1ヶ月ぐらいしないと効果が実感されませんので、毎日こつこつと根気よく 頑張ってください。 薬による治療:消炎鎮痛剤や消炎酵素剤などを飲みます。 胃腸の弱い人は漢方薬を試してもいいでしょう。坐薬や湿布なども効果的です。 膝関節内注射:腫れた関節に注射をして関節液を抜いたり、薬を注入することで 痛みをとります。 装具を使う:支柱付きサポーターは膝をしっかりさせて痛みを抑えます。 また足底板をつけることで、膝内側にかかる体重を外側に分散させて 痛みを和らげることもできます。 手術:骨切り術により関節にかかる負担を軽くしたり、すり減った関節軟骨の 部分に人工関節を補う手術があります。