尿酸値が高いと言われたら

 尿酸は体の中で毎日普通に作られている物質で、尿などから体の外へ捨てられて
一定のバランスがとれています。しかし尿酸が作られ過ぎたり、捨てる量が少なく
なったりしたときに、血液中の尿酸値が増えてしまいます。すると関節に尿酸が溜
まって痛みを起こしたり(痛風)、腎臓に溜まって腎結石や腎不全を起こしたりし
ます。したがって症状がなくても、尿酸値が7.0mg/dlを越えた場合は注意が必要と
なります。

 検査
血液・尿検査:血液・尿中の尿酸値や、腎障害の程度を調べます。
超音波検査:腎結石や尿路結石を調べます。
その他:同時に起こりやすい生活習慣病の有無を調べます。

 治療
1.日常生活の改善
食事の総カロリーを控えて、適切な体重コントロールを。
朝食を抜かしたりせずに、生活のリズムを保つ。
遅めの夕食の時は腹六分目で。
多種類の食品をバランス良くとる。
アルカリ性食品(海藻類、牛乳、野菜など)を多く食べる。
アルコールはほどほどに。特にビールには注意 。
毎日運動を。ただし短時間の激しい運動はかえってよくありません。
水分を十分に。
外食の時は丼物よりは定食物にして野菜をとる。
肉は揚げたりソテーしたりするより、茹でたり網焼きした料理を選択。
2.薬による治療
 日常生活の改善をしても体質的に尿酸値が高い人もいます。その場合は内服薬で
コントロールする必要があります。薬を飲んでいる間は尿酸値は下がりますが、
飲むのを止めると元に戻ってしまうため、自分勝手に薬は中止しないようにしてく
ださい。