胸焼けを防ぐには

 胸の前の辺りにちりちり感やむかむか感があったりすることはありませんか? このような症状を胸焼けと言います。特に食後に起こりますが、就寝後に起こることも多いです。

 これは食道と胃の境目の筋肉がゆるくなり、胃酸が食道へ逆流することで起こる「逆流性食道炎」という病気が原因です。胃酸で食道粘膜がただれてしまうので具合が悪くなっているのです。

 それに意外なところでは、喉のイガイガ感や違和感、長く続く咳なども、肺や咽頭の病気ではなく、実はこの逆流性食道炎が原因のこともあります。


診断:内視鏡で食道の状態を調べます


治療
* 食べ過ぎ、飲み過ぎに気をつける
* ビール、シャンパン、サイダー、コーラなどの発泡系の飲み物は注意
* 胸焼けを起こしやすい食べ物を避ける:たまねぎ、さつまいも、かぼちゃ、トマト、レモン・オレンジ類、チョコレート、ケーキ、極端に甘い物、極端に辛い物、脂肪の多い食べ物など
* お腹を強く締め付けないように:
ベルトやコルセットを食事中はゆるめて
* 肥満を解消
* 食後は背筋を伸ばして姿勢良く
* 食後2時間は起きていること:どうしても横になるときは枕や座布団などを重ねて上半身を高くして寝るように
* 内服療法:胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬という飲み薬を中心に、酸を中和する薬や消化管の動きを良くする薬などを併用
* 手術療法

診察室へ