のり子さんは、北里大学薬学部卒業後、薬剤師として勤務していた小田原市立病院に実習に来た医学生の中原利郎さんと知り合い、1981年に結婚。二男一女に恵まれ、ママさんサッカーで活躍しつつ、平和な家庭生活を送っていました。
しかし、1999年、小児科勤務医だった夫利郎氏が、過労自死…。夫の遺志を受け継ぐ決意をしたのり子さんは、小児医療の改革、小児科医の勤務状況の改善などを訴えて、利郎氏の過労死認定を求める行政訴訟、夫の勤務先病院を相手取っての民事訴訟と二つの裁判を闘ってきました。この間、薬剤師として生計を支えつつ、講演活動で全国を飛び回っています。また、昨年10月には初孫が誕生し、おばあちゃんになりました。このような超多忙な日々にもかかわらず、西湘高校15期同窓会幹事会には、東京から駆けつけて、特に2次会を多いに盛り上げてくれています。
昨年3月、行政訴訟は全面勝利して、過労死と認定されました。しかし、民事のほうは不当にも敗訴し、高裁で闘い続けています。5月12日には、のり子さん自身が証言台に立ちます。
6月28日には勤務医の労働環境を考えるシンポジウムも開催されます。(「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」主催、お茶の水の医科歯科大学にて)
詳しくは、「小児科医師中原利郎先生の過労死認定を支援する会」のホームページhttp://www5f.biglobe.ne.jp/~nakahara/ を是非ご覧ください。
(ホームページには、支援する会の会報のバックナンバーもあり、毎号にのり子さんのメッセージ、6号には、山崎の裁判傍聴記も載っています)
のり子さんからのメッセージ
「同窓生の皆様、署名へのご協力や励ましをいただき、ありがとうございます。
私達家族のような悲しい思いを繰り返させてはいけない、夫の理不尽な死を到底受け入れることができない、こんな気持ちから発した行動が、今、多くの方々に応援していただいています。
より多くの同窓生の皆様に、私達の活動を知っていただきたい。そして、誰もが過ごしやすい社会になるように『支援する会』を応援してくださいますようお願いいたします。
卒後35周年同窓会での皆様との再会を楽しみにしています!」
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