■ついに、小学生向けの教材の勧誘の手が、我が家にも伸びてきました。
女 「もしもし、とおみさんのお宅ですか。私、〇〇と申します。来年小学校に上がるお子様をお持ちのお母様ですね? そのお子様は、一人目さんでよろしかったですか」
特商法的に、会社名を名乗ったのはマルだが、電話をかけているお主の名前と、電話の目的を告げるのを忘れているぞ。
それに、子供の年はわかっていても、名前を知らず、続柄もイマイチ不明らしい。なんて微妙な個人情報の流出具合なんだろう。素直に返事をしたくない気分。
私 「・・・はい」
でも、返事してるし(苦笑)。
学童向け教材の勧誘は初めてなので、ドキドキです(笑)。
女 「最近は、しまじろうさんなどでいろいろお勉強なさっているご家庭が多いですけれども、お母様はお子様のお勉強はどうなさっておられますか?」
私 「どうって、別に。適当に、なるようになってますが」
頭の中で、どういう方向で撃退しようかと考えているため、思いっきり生返事です。
女 「ご家庭によっては、もうひらがなが書けるというところもあるそうですが、お子様は・・・」
私 「書けます。きれいな字じゃないけど」
女 「じゃあカタカナは・・・?」
私 「書ける字は書けるみたいですが」
女 「やっぱりしまじろうさんで?」
私 「いえ、私が教えてます」
・・・「教える」、なんて大きく出たな、自分。
実のところ、私がしたことというと、娘が「この字を書きたい」と言った文字の書き順とお手本を示しただけ。後は、お友達へのお手紙が練習代わりという訳で。
女 「そうですか。熱心でいらっしゃるんですね。 (←違うって:苦笑)
でも、お母様が子供の頃とは違って、最近の小学校では、色々と学習内容が違ってきているのをご存知ですか?
お母様が子供の頃は、「空」という漢字は「うかんむり」と教わっていると思いますが・・・」
私 「最近は「あなかんむり」ですよね」
女 (グッ、と一瞬言葉に詰まるおばさん)「あ、ご存知ですか、流石お母様。その他にも・・・」
「あなかんむり」はたまたま知っていただけなので、ボロが出ないうちに切り上げることにしました。
作戦も(やっと)決定したし。
私 「学習指導要領も大きく変わっていますしね」
どう変わっているかなんて、特に最近のことはよく知りませんが(笑)
女 「え? あの・・・お母様、ずいぶんと詳しくて・・・」
私 「私、教員なんで」(嘘です。資格だけならあるんですが。中学社会と高校地歴と)
女 「はっ! え? あ、それは小学校の・・・?」
私 「いえ、中学校です」
さて、嘘が綻ばないうちに、そろそろ終わりにいたしましょう。
私 「えっと、〇〇さんというと、教材販売の会社ですよね」
言わずもがな、これは「悪徳商法マニア」としての知識です(笑)
女 「え?」
私 「アンケートや、学力テストという触れ込みで営業をかけてらっしゃるんですよね。父兄から何度か話を聞いたことがありますよ」
女 「あ、ええ、そうなんです。そうですか、そんなお話を聞かれておられますか」
おばさん、ものすごくテンション下がっています。
私 「そうですね。何度も電話がかかってくる、とか・・・」
女 「ああ、そんなことおっしゃっている方がいらっしゃいますか」
私 「とりあえず、ウチは必要ないので・・・」
女 「はい、そうですね、失礼いたしました」
・・・勝った(^^)。