アクセサリーの出張お磨き

■久々の電話は、こりゃまたずいぶんと早口の若いお姉さんでした。
 
女 「新大阪の○○(聞き取れず)というジュエリーのお店なんですけどね、今キャンペーン中で、結婚指輪やファッションリング、ネックレスといったアクセサリーのお磨きを、五点まで無料でさせていただいているんですよ。
 ホントにね、新品のようにキレイになるんですよ。お客様の目の前で磨かせていただくので安心ですしね、是非この機会にお試しになりませんか?」
 
 しんおおさか? なんでこんな神戸くんだりまで電話を?
 もしや使ってるリスト間違えてるんとちゃう? 市外局番ぐらい確認しぃな。
 
私 「新大阪・・・ですか?(ちょっと不遜に鼻で笑ってしまったかも) そんな遠くまで出かけること無いんで・・・」
 
 ところが。お姉さんは勝ち誇ったような声で話を続けるではないか。
 
女 「ええ、皆さんそうおっしゃいますけど、今丁度アドバイザーが神戸の○○区を廻ってるんですよ!」
 
 そうきたか。
 
女 「ですから、お客様のお家でお磨きすることができるんですね。流石に十分やそこらでできるわけじゃありませんけれど、そんなにお手間はとらせませんので、是非この機会に貴方のアクセサリーをよみがえらせてあげませんか?」
私 「えー、でも、そんなに数持っていないし・・・。そもそも普段つけないので、磨いてもらわなきゃならないほど汚れてないと思うので・・・」
女 「え? つけない、って・・・お嫌いなんですかぁ?」
 
 あ、なんかこの言い方、ヤな感じだな。
 
私 「・・・家事や子育てするのに、アクセじゃらじゃらで出来るわけないでしょう」
女 「え? 失礼ですけど、赤ちゃんがいらっしゃるんですか?」
 
 一体何の名簿使ってるんだか。
 
女 「あ、じゃあ新婚さんなんですね。(何故断言する?)でも、結婚指輪はなさっているでしょう?」
私 「してますけど、それこそシンプルなリングだから磨きようも無いというかー。それにまだ全然汚れてないしー」
女 「そうですね・・・」(勝手に新婚さんだと思いこんでいらしゃるようだ)
私 「また、十年ぐらい後に、是非お願いしますね」
女 「は、はあ、そうですね。では、子育て頑張ってください」

■アドバイザーさんとやらを家に招いたら、一体何が起こるのか・・・。ざっと検索しても似たような話は見つかりませんでした。
 お店の宣伝が目的なら、もっと効率の良い方法があるだろうし、何より隣の他県まで出張することあるまいて。
 人件費を使って電話でアポとって、さらに人件費を使ってご家庭を訪問してアクセサリーを無料で磨く・・・だけだったら企業として成り立つわけが無いので、きっと何か会社の利益になるタネや仕掛けがあるはずなんですけど。どなたかご存知の方、情報プリーズ。

(2003.9.2)