在宅の仕事・医療事務系

 最近「在宅の仕事」ネタの勧誘電話が多くて閉口している。在宅で仕事をしている身としては「誰でも簡単に収入を」とか「子育ての合間に」なんて言われると、 「仕事も育児もそんな簡単なもんじゃないぞ!」と叫んでしまいたくなるわけだが、そもそもそんな甘い話が向こうから転がってくるわけが無い。「収入がほしいでしょ」って、最初に教材や講習で支出を強要されるんじゃねえ?

女 「もしもし、わたし、<在宅でできる>(やはり妙に強調する)仕事のご案内にお電話を差し上げたのですが」
私 「私、もう家で仕事してますんで・・・」
女 「ああ、そうなんですか。でも、もう少し収入があった方が良い、なんて思いませんか?
私 「(やらしい聞き方やな〜)そうですね。」
女 「医療事務を在宅でしていただける方を探しているんですが・・・」
私 「求人ですか?」
女 「あ、いえ、その、当社の通信教育を受けていただいて・・・」
私 「ああ、教材販売なんですね」
女 「いえ、医療事務を在宅でしていただける方を探しているんです」
私 「じゃあ求人なんですか」
女 「え、いえ、あの、当社の通信教育を受けていただいて、その上で医療事務のお仕事をしていただくのですが」
私 「んじゃ、有資格者だったらすぐに仕事ができるのですか?」
女 「・・・(うろたえて)資格を持ってらっしゃるんですか?」
私 「いいえ、持ってません」
女 「そうですか。(ホッとしたみたい)在宅のお仕事は色々ありますが、医療事務でしたら、将来外に働きに出られる時にも役に立ちますし・・・」
私 「あのう、医療事務って言ったら、カルテとかレセプトをチェックしたりするんですよね」
女 「良くご存知ですね」
私 「でも、カルテもレセプトも、持ち出し禁止の筈ですけれど」
女 「・・・」
私 「プライバシーの問題とか、どうやってクリアするんですか」
女 「えっと、あの、医療事務を在宅でしていただける方をさがしているんですが」
私 「だから、カルテなんかは持ち出し禁止じゃないんですか?」
女 「ええと、医療事務を在宅でしていただける方をさがしているんですが」
私 「(壊れたテープレコーダーみたいだ・・・)だから、カルテなんかを部外者が扱って大丈夫なんですか?」
女 「あの、どうやら意見のすれ違いがあったようですので、それでは」
私 「はぁ?」 ガチャン

 在宅医療事務の問題点等については、悪徳商法?マニアックスの「議論・質問」の掲示板にて、専門家を交えてのお話が読めます。他にもそれ専門のサイトもあるみたいだし、ここではネタ以上の扱いは止めておきませう。

(2000.6.29)