行政書士の資格勧誘電話

■ペンネーム「ペケX」さんからの投稿です。

 こちらのサイトさんで同じ勧誘でキャンセル料金支払った方がいらしたので、是非私の実話も聞いて欲しいです。
 私が10年前会社に入社した当時のことでした。
(たぶん、何かの電話で私の名前を相手に教えてしまったのがきっかけだとおもいます)
 
「・・・・の**といいますが、○○さんですか? ご自宅に何もリターンアドレスの記入のないDMが届いてましたよね?」
「え・・・わかりませんが・・」
「いえ、お送りしております。現在、行政書士の数が足りなくて、我社では政府から委託をうけて選ばれた方に行政書士の資格を取得してもらってます。資格取得には学習機材が50万ですが、50万ですから金額も結構しますよね、でも、資格を取得していただいたらこちらから、仕事を紹介させていただいて、50万円の元を取り戻すことができますし、資格は一生ですからね、是非とも選ばれた人間の一人として皆さんと一緒に勉強してみましょう」
「検討してみます」
 
 まず、第一弾に上の内容がかかってきました。次の日、
 
「・・・・の**といいますが、○○さんですか? どうです、やってみましょ?」
「50万ですよね・・簡単にはちょっと」
最初から50万円ということではないです、最初に契約金で1万円振り込んで下さい。この金額だったら大丈夫でしょう?」
(この時点で資格とってもいいかなーって心が揺れてました)
「そのくらいなら・・・」
 
 振込先を聞いたんだけど、よくよく考えたら、入社当時でお金がなかったんです! で振込みしていなかったら、さらに次の日、電話がかかってきて、
 
「・・・・の**といいますが、○○さんですか?あー、振り込んでももらえました?」
「あ、まだです」
「どうしました、私もこの教材買って勉強しているんですよ、一緒に勉強しましょう・・・・どうですか?」
「すいません、1万円も振り込めるお金ないんです」
「では半分の5000円私が肩代わりしますよ、ね?」
「でも・・5000円もちょっと(なんとなく変だなーと漸く気づいた)」
「あ、私の事疑っているんですね、わかりました今電話してる番号とは違う会社の部署から私のついて電話させますね」
「はぁ(え〜〜〜)」
(電話切ったら、速攻で電話かかってきました)
 
「・・・・の++です、**が資格の事で電話していると思いますが、彼はうちの会社でも優秀でして、本当に政府から資格をとっていただくこと委託されています。あ、**に電話転送しますね」
「**です。わかっていただきましたか?」
(ここから1時間くどくど説明される)
 
 いいかげん振り込めしかいわなかったので、イヤになって最後に私から、
 
「不愉快なので切ります」
 
 といって切ってやりました。
 その後はもうかけてきませんでした。どっちも若い男の人でしたね。
 私はキャンセル料は支払わなくてよかったんだけど、今でいう、振り込め詐欺の走り??とか考えちゃいましたね。
 一ヶ月くらいしてから、警察とかからこういった迷惑電話が増えているから電話は慎重にって言われました。

■現在○○の資格を持った人の数が足りない。
 政府から委託を受けて、○○の資格を取ってもらうことになった。
 資格取得後は仕事の斡旋もする。一生使えてお得。
 あなたは特別に選ばれたので、こうやって案内している。
 一緒に勉強しましょう!
 
 典型的な資格商法のトークですね。これに「他の人はもう申し込み済み」「上司の○○さんの推薦で」がつけば、パーフェクトです。
 
 行政書士の数が足りなくて → 嘘を言わないでください。
 政府から委託をうけて → いや、だから、嘘(以下略)
 資格を取得してもらって → 学生のところにでも電話してください。
 仕事を紹介させていただいて → 副業禁止の職場だったらどうするのさ、学生のところ(以下略)。
 選ばれた人間の一人 → どうやって選んだのか、詳しく説明してください。
 皆さんと一緒に勉強 → 別に教材まで揃えなくてもいいのでは。
 
 色々と突っ込めますが、やはり
 
 半分の5000円私が肩代わりしますよ → 一件契約を取ることで、五千円以上の収入アップが見込めるんだね。
 
 これで胡散臭さMAXです。勇み足すぎましたね・・・。
 こうなったら、「彼はうちの会社でも優秀でして」って台詞も、ああ、営業成績が良い、ヤリ手のテレアポさんなのね、としか聞こえません(笑)。
 
 大体、同じ会社の人間が「本当に政府から資格をとっていただくこと委託されています」なんて、本当にこれで疑いが晴れると思っているのでしょうか・・・。とほほ・・・。
 
■ところで、
 
>こちらのサイトさんで同じ勧誘でキャンセル料金支払った方がいらした
 
 というのは、「行政書士の教材」の投稿のことですね。 この投稿者の「  」さんの場合は、教材購入の契約を結んでしまったものの、未使用のまま支払いを滞納、結局キャンセルで教材を送り返したということです。
 一度契約してしまうと、そして、然るべき手続きをしないまま契約から時間が経ってしまうと、金銭被害のリスクはぐんと上がってしまいます。
 
 ペケXさんは、正式に契約とまでは至っていなかったのがよかったですね。
 とりあえず、即断即決即返事を避けることで、余計な出費から身を守ることができるということで。

(2006.2.1)