30万円の浄水器!

■ペンネーム「iriko」さんからの投稿です。
 この投稿は、当サイトの「実録!勧誘電話 浄水器 その2」に対しての情報となっております。未読の方は、そちらから先にお読みください。

 実は私、Sの電話勧誘に負けて、今日やってきました。
 セールスの方が1時間半も説明していきました。
 最初はただでつけてくれる小さな浄水器の説明から始まって、市販の浄水器の説明、水道水の怖さを説明していきました。
 最終的には30万くらいの浄水器を売りたかったようです。分割で月々3000円からできるということと、フィルターの交換がいらないというので、少し悩んでいるところでしたので、HPで浄水器について調べていたところこのHPにたどりつきました。
 どうなのでしょう・・・。水道水はそんなに大変なことになっているのでしょうか? 誰か助言して欲しい。

■・・・やっぱり、浄水器を売りたかったんじゃない。なーにが「無料サンプル」だ、「会社の宣伝」だ。
 男だったら(って、テレアポはお姉ちゃんだったけど)潔く「30万円の浄水器を宣伝に行っていいですか?」って言ってみろってんだ。(速攻でお断りするけど)
 
 とまあ、冗談めかして書いてみましたけどね、販売目的であることを電話で告げなかったら、「特商法」違反ですから。逆さに言うと、電話でアポとった時に「サンプルプレゼント」しか言わなかったらば、絶対にプレゼント以外の事しちゃいけないんですよ。
 だいたい、私の時は「浄水器を売りつけようというわけじゃないんです」なんて言っちゃってるし・・・。お願いしますよ、Sさん。
 
■Sの浄水器についてですが、私自身は商品説明を受けていないので、厳密にはなんとも言えないわけですが・・・、30万円の浄水器か〜。高いなあ。
 
 通販生活の「ピカイチ事典」で推薦されているシーガルフォーで、価格は7万円。それでも化学系研究者の友人は「オーバースペックと違うか? 贅沢やな〜」と言ってました。
 
 市販の浄水器なんて足元にも及ばない、とても凄い性能の浄水器だとしても、その価格に営業さんの出張費やテレアポさんの人件費が上乗せされているわけで、一消費者としては、普通の流通にのせて適正な市場価格で販売してほしいなあ、と思います。結局のところは、値段と性能と懐具合との折り合いの問題ですからね。
 まあ、訪販でじっくり売ることによって、個数あたりの利潤を大きくとることが可能になるのがいいのかもしれませんが、法律違反せずに頑張っていただきたいものです。
 
■ところで、私は日本の水道水は、そんなに恐ろしい物ではないと思っています。
 
 確かに、問題が全然無いわけではありませんが、塩素が有機物と反応して生成されるトリハロメタンは、煮沸を10分も続けたら気化してしまいますし、鉛など配水管から溶け出してくる物質については、管内に停滞していた水を使わないようにすれば問題無いそうです。
 ちなみに、鉛管の使用は現在は禁止されています。神戸市の場合は昭和46年に禁止とのこと。「昭和47年以降に建築した家屋や増改築に併せて給水管の引き替えを行った場合は、鉛管が使用されている可能性はありません。」 神戸市水道局 鉛管についてより。
 
 上記の神戸市水道局のページからさらに引用すると、

鉛の溶出は基準値以下
 現行の基準値は、「生涯にわたって毎日飲みつづけても、日本人の健康には問題のないもの」として国が定めた値ですが、長期的な観点からより安全性を高めるため、平成15年度4月に水道水中の鉛の濃度に関する基準値が、現行の0.05mg/lから0.01mg/lに強化されました。
 給水管に鉛管が使用されている場合、水道水中に鉛が溶出する可能性がありますが、通常の使用では、鉛の濃度は国の定める基準値以下であり、安心してご使用いただけます。ただし、水道管内に水道水が長時間滞留した場合、基準値を超えて鉛が溶け出す可能性があります。念のため、長期間留守にしたときや朝一番の水については、約10リットル(バケツ一杯程度)は雑用水にするなど、飲用以外にお使いください。

 でも、どうせならおいしい水を飲みたいし、赤ちゃんのミルクなどに使うなら、最善を期したいし。それで我が家では浄水器を使っています。
 
■最後に、浄水器について非常に興味深いサイトをご紹介します。
 
 「水商売ウォッチング」
 
 買い物は「色々見比べて、じっくり選んで」するのが大切だと思います。高価な商品は、特にね。

(2004.6.9)

■実際にSの浄水器を購入なさった、にょんさんという方から、投稿をいただきました。「40万円の浄水器!」をご覧下さい。

(2004.10.14)

■「ゆずりは」さんからの投稿を受けて、水道水の残留塩素について調べました。「水道水の水質検査?」をご覧下さい。

(2005.10.5)