使い捨て浄水器を無料でゲット☆

■ペンネーム「べあ」さんからの投稿です。

 先日、水道に関するアンケートの電話がありました。
 その2日後に再び電話があり、アンケートに親切に答えたということで使い捨ての浄水器をプレゼントしたいという電話がありました。
 その日のうちに配達員が直接うちに浄水器を持ってくるということでした。
 
 《アンケート》
 
女性 「○○と申しますが、今水道に関するアンケートを行っております。1分で終わりますのでご協力いただいてよろしいでしょうか?」
私 「はい (なんかの勧誘か?? でも、思わず「はい」って言ってしまった...)
女性 「水道水を飲む時臭いや味で気になることはございませんか?」
私 「今、浄水器使ってるんで特には気になりません」
女性 「浄水器をお使いなんですか。それではあまり気になりませんね。それはカートリッジ式のものですか?」
私 「はい (きたー! 浄水器の販売か?!)
女性 「ご家族様何人でお使いですか?」
私 「(家族構成を調べようってのか?) 3人ですが... (やべ、正直に答えてしまった!)
女性 「わかりました。アンケートは以上になります。ちなみにそちらは○○区ですか? △△区ですか?」
私 「(お、思ったよりアンケートあっさり終わったなあ。てか、何で区を聞くわけ??) △△区ですが...」
女性 「△△区ですね? どのあたりになりますか?」
私 「え、そこまで答えなくちゃいけないんですか? そういうのって分かってて電話してきてるんじゃないんですか?」
女性 「いえ、地域ごとに担当が決まっておりまして、電話番号しかわからないんです。また、地域ごとに集計も行っておりますので□□とか××とか教えてくだされば助かります」
私 「(なんだそれ。意味わかんねー。適当に答えるべき?) ▲▲です (うわー、バカ!素直に答えんなよー!!)
女性 「わかりました。ご協力ありがとうございました」
 
 《お礼の電話》
 
女性 「先日、電話で水道に関するアンケートにご協力頂きました○○の●●と申します。先日はありがとうございました」
私 「はい (わざえわざそれだけ言うために電話してきたの?)
女性 「みなさん親切に答えていただいて、わたしどももありがたく思っております」
私 「はー (そーですか。そりゃよかったねえ)
女性 「そこで、お礼ということで使い捨ての浄水器をプレゼントしております。使い捨てなので使用後は燃えるゴミとして捨てていただいて結構です。今日でしたら午前、午後、夕方とお伺いできますが、午前中はご在宅ですか?」
私 「(おいおい、展開はやくねー? 水道のアンケートに答えただけでわざわざうちに浄水器無料で届けに来るの? あやしい) はい。 (やべ、何「はい」って言ってんだ、あたし)
女性 「ご住所は△△区▲▲の何丁目に成りますか?」
私 「(えー、住所言わなきゃなんないのか…) ○丁目○○の○です」
女性 「そちらはアパートですか?」
私 「はい」
女性 「何号室になりますか?」
私 「(あまり答えたくないけどもう遅いな…) ○号室です」
女性 「分かりました。こちらではダスキンさんのようにレンタルもしております。まだまだ名前は知られてはいませんがご利用の際はよろしくお願いします。しっかりした配達員がお伺いしますのでご安心ください。今後のために変なことはできませんので...それでは午前中に配達員がお伺いします」
 
 電話でのやりとりにバカ正直に答えてしまいました…
 うちにくるということで居留守しようか出かけようか迷いましたが結局応対することに。
 
 《配達員とのやりとり》
 
男性 「こんにちは。先日はアンケートに協力いただきましてありがとうございました。さきほど電話でお話した使い捨ての浄水器を持ってまいりました」
私 「(あれ、ずいぶん若い人が来たなあ。しかもさわやか。この人浄水器渡して帰るのかしら?) いえいえ」
男性 「こういう2タイプあるんですが、今浄水器をお使いですか?」
私 「はい」
男性 「それは奥様がご自身で選ばれたんですか? どういう感じのものですか?」
私 「はい、通販で。交換式のものです」
男性 「えー、通販で? それはすごいですねー。購入するときご主人様は何も言わなかったんですか?」
私 「(そのオーバーリアクション、あやしい。) 別に何も」
男性 「それはいいですねえ。男の方って水に関してあまり気にしない方が多いから、購入するときに反対する方が多いんですよ。
 じゃあ、奥様がご自分で付けたいと思って購入されたんですね? どうして付けようと思われたんですか?」
私 「この辺、水が汚いって聞いたんで」
男性 「そうですよね、このあたりに住んでる方はあまり水がきれいではないって言いますね。へえ、しっかりなさってますね。奥様、僕と同じくらいの年齢ですよね?」
私 「(さりげなく探りいれてんのか?) おいくつですか?」
男性 「僕、24です。それくらいですか?」
私 「25です」
男性 「へえー、そうですか。ご主人さんもそれくらいですか?」
私 「(どうでもいいじゃん。早く本題に入ってくれ) そうですね」
 
 それからしばらく主人との付き合いや、配達員のお兄さんの恋愛話を聞かされ、しまいには結婚はいつするのがいいのか相談までされてしまいました…
 世間話をすることで私の警戒心を解きほぐそうとしているようでしたが、私も仕事柄話術のパターンを多少は心得ているので、負けるものか!と思いながら適当に相手をしていました。
 
男性 「それで、浄水器なんですが蛇口にあうか確認のために見せてもらってもよろしいですか?
私 「(え、あがるの?? それはやばいんじゃない?) え、いや、今部屋汚いんで無理です」
男性 「あ、いや、ちょっと蛇口を見るだけですし、見てみないと浄水器が合うか分かりませんから」
私 「いやいや、無理です。あがるなんて考えてなかったから汚いんですよー」
男性 「蛇口を見て回りは見ないようにしますので大丈夫ですよ」
私 「いやいや、これは言い訳なんですけど子供が小さいんで掃除に手が回らないんですよー。
 水道は浄水器買うときに専用に蛇口を付け替えたんで大丈夫と思います。確か16mmの蛇口でスタンダードなやつだったと思います。 (浄水器ってだいたいこの水道でいけるんじゃなかったっけ? ここまで言えばわざわざ中に入って見なくても大丈夫だろ)
男性 「じゃあ、洗面所とかいかがですか? ちょっと見せていただけたら取り付けますが」
私 「いやいや、洗面所も汚いんです。やばいですよ」
男性 「いやー…ここのアパートってきれいですよねー」
私 「(なんだそりゃ。話をそらして、その手には乗らないよ) 外はきれいなんですけどねー、中はやばいことになってます」
男性 「ははは、そうですか。
 16mm…ここにも16mm用のアダプターがあります。取り付け方は大丈夫ですか?」
私 「はい、大丈夫です」
男性 「わかりましたー。2タイプございますがどちらにしましょう。こちらが交換式でこちらが使い捨てですが」
私 「(交換式にしたらカートリッジ買い換えていかなきゃなんないじゃん。そもそも使い捨てを無料でくれるって話だっただろ?) んー、今浄水器使ってるものがあるし、そんなに必要とはしていないんでねー」
男性 「では、こちらの使い捨てのほうがいいかもしれないですね」
私 「そうですね」
男性 「では、こちらを差し上げます。失礼します」
私 「はーい (勝った!!)
 
 アンケートからはじまり、うちにまで来るようになってしまいましたが、うちにあがったら向こうの思うままで最後だと思い、拒否しつづけました。
 おかげで使い捨て浄水器を無料でゲットできました☆

■なるほど。「サンプル浄水器プレゼント」を承知すると、こんな展開が待っているんですね。具体的な記録をありがとうございました。
 
「ピロンちゃん」のコメントにも書きましたが、セールスの人に家の中に上がられてしまうと、勧誘を断るのにとても苦労するんですよね。
 逆さに、業者の方にしてみれば、家人を玄関に引っ張り出したモン勝ち、家に上がりこんだモン勝ち、ってことでしょうが・・・。
 やはり、水際作戦は重要だということですかな。
 
■個人的に、べあさんのモノローグがとてもツボでした。
「(なんだそれ。意味わかんねー。適当に答えるべき?) ▲▲です (うわー、バカ!素直に答えんなよー!!)」なんて、最高です。
 ・・・って、クールにコメントしてみましたが、実は私もよくやってしまいます・・・。ついつい素直に返事してしまって、同時に頭の中で「何言ってんだ私のバカバカバカ!」ってやつを・・・。

(2005.9.29)