消火器の次は火災警報機

■「消防署の方から来ました〜」という語りが有名な騙り商法、この夏あたりから、消火器以外に火災警報器も売りつけ始めそうです。

悪質商法:火災警報機の購入に注意を 消費生活センター呼びかけ /広島
 
 04年5月の消防法改正を受け、新築住宅で今年6月、既存住宅で2011年6月ごろまでに火災警報機の設置が義務化される。消火器を高額で売りつける訪問販売などの被害が全国で相次いでいるが、新たに家庭用火災警報機を法外な価格で売りつける悪質業者が登場する恐れもあるとして、広島市消費生活センターなどが注意を呼びかけている。
 同センターなどによると、96年からの約10年間で消火器購入を巡る被害の相談が130件以上寄せられた。04年8月には消火器の消火剤詰め替えにあたり、県内の自営業者が本来は1本3000〜5000円で済むのに、4本で5万8000円を請求された。
 同センターは「火災報知機はホームセンターなどでも購入が可能。乾電池タイプで、6000〜1万円程度で販売している。必要のない場所に取り付けたり、高額な取り付け料を求める悪徳業者が現れることも考えられるので気をつけてほしい」と話している。相談は、同センター(082・225・3300)まで。【吉川雄策】
1月11日朝刊 (毎日新聞) - 1月11日17時20分更新

■消火器詰め替え、高くても一本5,000円が、悪徳業者にかかると一本14,500円ですからね。一万円の火災報知器が三万円になっても私は驚きませんよ。
 いや、むしろ「ホームセンターで売っているような商品を三倍価格」というのは良心的な方かもしれません。
 
>必要のない場所に取り付けたり、高額な取り付け料を求める
 
 のはデフォルトとして(ぉぃ)、業務用のオーバースペックなモノをぼったくり価格で一般家庭に販売、というパターンだってあるかもしれません・・・。
 
 ところで、消火器と言えば。
 友人から聞いた話ですが、彼女の近所の人の所に、
「自治会の者ですが、お宅、きちんと消火器を備え付けていますか?」
 という男性が来たらしいです。
 勿論その男性は、自治会とは1ミリグラムも関係の無い、嘘八百トークの業者だったのですが、その奥さんは入居して間もないこともあって、信じてしまったんですね。
 
 消火器の値段は、四捨五入したら一万、という金額。その奥さんの手元には、小銭の他は一万円札しかなかったそうです。
「じゃ、おつりと消火器持ってきますね」
 渡された一万円を手に、そう朗らかに去っていった男性は、結局二度と姿を現さなかったそうなんです・・・。
 
 業者丸儲け。て言うか、それ泥棒ですやん。
 
 話を戻して。
 新たな「火災警報器商法」が出てくる前に、こういった情報が一般消費者に周知されることを願って止みません。

(2006.1.12)