素ボケ最強

■ペンネーム「ぷるぷ」さんからの投稿です。

 このサイトを見つけてからというもの、超はまってしまいました。皆さんのように撃退してみたいと毎日待っていますが、何もない平和な日々です。
 私にも少し経験がありますので、読んでください。
 
 ピンポーンと玄関のチャイムが鳴り、出てみると、
「市役所のほうから水道の水質検査に来ました。」
 というので、てっきり市役所の方だと思い、どうぞどうぞと家に入れてしまったのです。
 
 コップ1杯の水に何か薬を入れて、
「かなり色が変わりましたね」
 とか、
「水道管の中はこんなに汚いんです」
 と、いろいろな資料や写真を見せられました。
「水道管の中にはねずみの死骸があることもあるんです」
 こんな話をされたと聞いたら皆さんはもう、浄水器を売りに来たと気がつきますよね?
 ところが私は気がつかなかったのです。
 本当に市役所の人が検査に来ただけだと思っていたので、そういう雑談をしているだけだと思い、子供も近くにいたのでほとんど聞いていず、どきどき「ふ〜ん」と返事をしていたのです。
 
 私の反応が余りに悪かったせいか、そそくさと帰り支度をはじめ、最後に
「気になるようでしたら、私どもは浄水器なども扱ってますので、何かありましたら、連絡ください」
 と言って帰っていきました。
 
 夜になり、あれ・??と気がついた私でした。

■えーっと、先ずは、「素ボケ」という単語に馴染みの無い方のために解説。
 これは、「すぼけ」と読みます。「ボケ」というのは、罵倒語としての「ボケ」ではなく、漫才などの「ボケとツッコミ」の「ボケ」のことです。
 つまり、笑いを取ろうと意識したわけじゃないのに、ついボケをかましてしまった状態、もしくはそういう技を持った人物のことを言います。
 
 ウケるのを狙ってボケたら、それは単なる「ボケ」であって「素ボケ」ではありません。意図しないからこそ、場を和ませる事の出来る、ある種の才能だと言えるでしょう。
 
#・・・って、大真面目に解説するべき単語ではないような(苦笑)。
#とにかく「愛すべきキャラクター」だと理解していただければ良いかと・・・。
 
 さて、単なる「ボケ」なら、訪問販売員氏も、いくらでも切り口を見つけることが出来たかもしれません。不信感を潰す方向で、トークを繰り出せばよいのですから。
 ・・・しか〜し。心から市役所の人間だと思い込まれた上に、市役所の人間がセールスなんてする筈がない、とばかりに、セールストークを雑談だと見なしてしまわれると・・・。
 
 ぐうの音も出ない、とはまさにこんな状況なんでしょうねえ(笑)。

(2006.10.19)