防犯対策(?)の訪問販売

■ペンネーム「ちせり」さんからの投稿です。

 「防犯について案内しています」と防犯センター(?)とか名乗る業者が来ました。
 インターホンで対応したのですが、
「最近、この近くでも空巣がありました」
 とか
「防犯対策について説明します」
 とか言われました。
 
「訪問販売ですか?」
「防犯の説明で・・・」
「訪問販売なら、訪問販売と言わないと違法になりますよ」
「訪問販売です」
 
「いりません」
 とインターホンを切りました。
 
 どんな人だったんだろう?とドアの覗き穴から見ると、後ろ姿しか見られませんでした。
 が、「訪問販売と告げる・・・」と私の言ったことをメモしてました。
 
 訪問販売の仕事を始めてすぐの人だったのかなぁ
 そんなに真面目だったら、もっと違う仕事に就いて貰いたいです。
 後で上司に怒られてそう。

■防犯対策? 何を売りつけるつもりだったんだろう。防犯ブザーとか追加の錠前とか、防犯カメラ、防犯ライトなどなど防犯グッズも色々あるからなあ。もしかしたらセキュリティシステムだったりして。いやいや、思いっきり意表をついて 番 犬 なんてのは・・・流石に無いか。
 
 それにしても、本当にこのセールスの人、訪問販売に向いてなさそうですね。他人事ながら、心配です。
 って、法律を遵守したら儲からない商売って、難儀だなあ。
 
■私が小さい頃、当時住んでいたマンションに防犯ブザーの押し売りが来たことがあるそうです。(ナゼ伝聞かというと、私には記憶がないから)
 押し売りといえば「俺は昨日ムショ出てきたばっかりやねんけどな」が決まり文句のガラの悪そうなおっちゃんが定番ですが、我が家にやってきた押し売り氏も、そんなステロタイプなおっちゃんだったそうです。
 
 そのおっちゃんは、玄関口で頼まれもしないのに防犯ブザーの説明をはじめました。まず性能、そして使用法。
 
「このブザーは、こんな風に玄関ドアのここ・・・」
 と、粘着テープの裏紙をはがして、我が家のドアにペタリ!
「・・・に、こんな感じでつければいいんや」
 
 当時が訪問販売法以前か以後かはプライバシーに関わる(笑)ので申しませんが、その時の母には、強面のおっちゃんに対抗するなんてことを考える余裕もなく、心で涙を流しながら、おっちゃんに防犯ブザー代を払ったそうです。
 
 ・・・良い時代になったよなあ・・・。

(2004.12.6)