1994年 1月2日〔日〕15日目

ミステリー?な探検に出かける


旅行前にテレビで見たばかりの「ミステリー・スポット」なる所へ
行ってみようということになる。そのついでに、ガイド・ブックで見つけた
「ミステリー・ハウス」にも行くことにする。
CalTrainに乗ってSan Joseに行く。

San Joseには、
コンピューター産業で有名なシリコンバレーがある。
巨大なコンピューター・シヨップを覗きに、
駅からタクシーで、お店に直行する。
今こそ、日本でもあるけれど、
その頃は、まだ、日本にはない規模のお店だった。


店を出ると、先ほどのタクシーが、私達をちゃっかり
待っていて、驚く。でも、まあ、便利と思い、そのタクシーで
「ミステリー・ハウス」へ行く。


"Winchester Mistery House"は、ウィンチェスター銃
で有名なウィンチェスターの遺産相続人である婦人が、
迷信に取り付かれて、建てたという広大で不思議な邸宅。
部屋数100、窓数およそ1万とか・・・。
ミステリーハウスを上から見た写真
うなぎの寝床のようなに増築を重ね続けてきたらしい。
どこに続くのかわからない階段、壁に突然、
入れないドアなどがある。階段は、場所によっては、
人一人がやっとの狭さである。
迷路のような作りになっている。
と、それが呼び物なのだけれど。

「ミステリー・ハウス」正面

でも、案内には、不満だらけ。行けないところばかりだった。
無理やり決まったルートだけを歩かされる。
「これじゃ何もミステリーじゃない」と、怒りながらついて歩く。
英語が聞き取れないせいかと思ったら、
アメリカの人も退屈だったらしい。 皆、後になるほど、
あくびばかりして、ウンザリしながらついて行っていた。
でも、まあ一応・・クリック
Mistery Houseから出て、Mistery Spotに行くために
タクシー会社に電話していると、又、さっきの
タクシーが、待っていて!? 無理やり、自分が
行くと言う。その前の乗車で、Mistery Spotを
知らないと言っていたのに。もう、別のタクシーを
頼んだからと断るが、そのインド系の運転手氏は、
とにかく、粘っこくしつこい。長距離で、商売になると
見込んで、食いついたら離さない勢いだ。
根負けして、仕方なく、不安を抱きつつ、乗る。

*****

そんな、事情だったので、最初から懐疑心一杯。
本当につけるのかと、不安が拭えない。
ガイド・ブックにも乗っている割には、現地では、
有名ではないらしいMistery Spotに果たしてつけるのか。

そして、運転手氏、案の定、あちこちで
立ち往生し、道を聞く。遠回りされても叶わないと、
わからないなり、いちいち彼について行って
一緒に聞く。時には、自分で聞いてみることも。
一体何回道を聞いたことか。



森の中にどんどん入って行って、不安も極限に達した
辺りから、周辺に車や、ツアーのバスが増えてきて、
どうやら目的地が近いことを感じさせる。
到着。ミステリー・ハウスを出てから、2時間位経っていた。



テレビでも有名な斜めの家がある。
何とも不思議な建ち方のため、中にいると胸が悪くなる。

そこでは、「水平計」?が置いてあるにも関わらず、
溝の上のボールが、下から上へと転がる。
その他、不思議な動きをする振り子などがあったが、
混雑しているのと、気分がよくないのとで、早々に外に出る。

そもそも建物の建て方がああなのだから、
そういう不思議な状況もトリックで作り得るのではないかと
いう気もしていた。
でもこれだけは、不思議だった。ここにも水平器があったのだけれど、
観光客の誰が試しても、右に立つ人が、高く見える???
運転手氏も自分でも確かめたかったのか、
お金を払って、見に来ていた。


同じタクシーで、再びサンノゼに戻る。
往復一体幾らになるのかと思ったけれど、結局
¥5000位だった。現地のツアーで行くと、一人その位は、
していたようなので、終わりよければ・・と思う。

その後、私達は、再びCalTrainで、San Franciscoに
つもりだったので、それをかの運転手氏に伝えたのに、
それでも彼は、まだ、私達が抜け駆けでどこかに
行くのではと、思っているらしく、汽車に乗り込むまで、
駅で、私達の動向をじっとり見守っていたのだった。
ああ、何と、しつこい。ウンザリの私達だった。

3日





「風の道」TOP
サンフランシスコ
TOPへ

本館