2000年3月 パリ・イタリア旅日記    

4月24日(金)

ローマ最終日
-広場を巡る (2)



ナヴォナ広場





とても華やかな雰囲気の広場である。広場が見えてきただけで、
何だか、ウキウキしてくるような活気がある。
細長いこの形は、古代ローマ時代にここで、
戦車競技が、行なわれたためなのだそうだ。







両側には、カフェやレストランが、びっしりと、軒を並べ、
真中の広場では、絵を売る店が、あちこちに
それぞれの趣の絵を並べている。その他に
似顔絵描きや、御土産の屋台もある。シーズンによっては、
たくさんのストリート・パフォーマーが、集まっているらしい。



カンツォーネの流しの人が回ってくる









私達が食事をしたレストランのウェイター氏
アコーデオン演奏に飛び入り参加。


この時のアコーデオン演奏(51Kb) 


人々の談笑と、音楽と、テーブルのパスタと
広場の風景が、織り成す雰囲気が、
全部ない交ぜになって、
これがイタリアだぁ!」という気持ちにさせてくれる。
キビキビと、席をまわるウェイターの人達の
身のこなしも、活気があって、見ているだけでも気持ちがいい。



「もう少しナヴォナ広場」




「ネプチューンの噴水」




ベルニーニ「四大河の噴水」



四大河とは、インダス、ドナウ、ナイル、ラプラタで、
それぞれを表す彫像が、オベリスクを囲む形に
なっている。

ベルニーニと、ボッロミーニは、その当時の
二大建築家だ。二人は、対称的な性格で、仲も悪かったという。
社交的なベルニーニに対し、
ボッロミーニは、激しやすく妥協を許さないタイプの
人物だったそうだ。結局、ボッロミーニは、自殺ししてしまった。



この広場の雰囲気を充分堪能した後、
最後にポポロ広場まで、行ってみようということになる。




ローマ最終日を心して味わうためひたすら歩くが、
そうめぼしいものは、見つからず。



ぐったりして、
ポポロ広場に到着。
ポポロ広場は、かってのローマの玄関口だったそうだ。












ホテルに帰ると、娘のお気に入りの
ドアマンさんが、又、ニッコリと笑顔で、ドアを回してくれた。
彼は、娘も、ちゃんと一人前のお客さんとして、扱ってくれるのだ。
出かける時、帰る時に、いつも優しい笑顔で、
回転ドアへ誘導してくれていた。それが、とても嬉しくて、
娘も、「ボンジョルノ」「ボナセラ」と、彼には、毎回、
挨拶を欠かさずにいた。

昨日のレストランの件で、すっかり、イタリア人嫌いに
なってしまったかもしれないところを彼がかろうじて
食い止めていてくれたかもしれない。


ホテルで一休みして、テルミニ駅に向かう。
その途中、近くに何件もある本屋の全部を回ってみる。
イタリア語訳のドラえもん探しだ。
駅のスタンドには、
日本のイタリア語訳のマンガは、結構あったりするのだけれど
(大友克洋のAKIRAなど)、ドラえもんは、結局見つからずだ。




今日歩いたところ




駅のビュッフェ


行ってみると、結構、綺麗だし、食べたいものが、
あれこれ目で確かめて、自由に選べるので、おもしろかった。



いよいよ帰国準備にかかる



明日の出発は、早い。フィウチミーノ空港、6時45分発である。
逆算すると、余裕を持ってつくには、明け方、4時30分には、
ホテルをでなくてはならない。
ホテルには、朝のうちに、明日のタクシーの手配を頼んでおいてある。
荷物は、今夜のうちに全て抜かり無く準備しておかなくては、ならない。
何度もお互い確認し合いながら、準備をする。







再び、主人、スペア・エネルギーを発動!?



出発準備を皆終えて、やれやれ、と、なった時、
主人が、言う。「これから、ちょっと出かけてくるわ。」
「・・・・・?!?!
えぇーっ、いま頃どこに、私達は、当然、驚いて聞いた。
すると、彼、曰く、「そりぁあ、男のロマンさ。」
「最後にフォロ・ロマーノをもう一回見ておきたいんだ。」
今頃、大丈夫なの、という私達の心配の声を他所に
9時過ぎてから、出かけて行った主人だった。
残念ながら、フォロ・ロマーノは、照明が不充分で、
うまく、キャプチャーできなかったとのことだけれど、
コロッセオは、夜間照明があったとのこと。



ローマ最後の夜景



3月24日 (土)


早朝



ロビーで、タクシーを待つ間に、娘の気持ちを
ドア・マンさんに渡してもらうよう、フロントの人に頼む。
「親切を有難う」という短いメモの手紙と、日本から持ってきていた
小さい猫のお守りだ。
出発の朝は、今度の旅で2回目の雨だった。







まだ暗い中、タクシーは、フィウチミーノ空港に着く。



ローマからアムステルダムへ



朝早く発ったためか、ちょうど光の具合がいい時に
アルプスの上にいたらしい。
見事に白く輝くアルプスが、眼下に広がっていた。



飛行機からの風景



9:45AM アムステルダム到着
12:30AM アムステルタム出発


3月26日(日)
7:10AM 千歳到着

2000年 7月2日日記完






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