2004年1月24日(土)


景洪七日目


再び、単独行動日。


まずは、洗濯。帰る頃には、充分乾くハズ。

夕方、昆明に向けて発つので、
荷物の整理もしておかなくては。そして、さて・・・

観光資料を持ってきていないので、
頼りは、ガイドブックからのコピー数枚のみである。

この日の計画を立てる。


1. 新華社 → 2. 図書館 → 3. 有名ホテルカフェ →
4. 民族通り経由 → 5. 白象公園?
6. 民族工芸品市場

想定されるいろんな状況にすぐ対応できるように、
「指差し会話帳」から、自分なりの(あやしい)会話文を作成する?
・・・でも、答えがわからなくては??


1. 新華社

ここでは、景洪の市内地図を買う予定。
方向音痴の私には、必需品。ホテルのパンフレットの
地図では、心もとないからだ。さて、新華社自体にちゃんと、
行き着けるか?


どうにか行き着いて買った地図


 あれば、博物館に行きたかったが、新華書店で聞くと、
ない、とのこと。予定どおり図書館へ。


2.西双版納州立図書館



見学がてら行ってみて、
出来れば、そこで、ちょっと葉書でも書けたら、とも思っていた。

事務室にことわって、見学させてもらう。



各部屋に一人、入り口に係りの人がいる。
雑誌室の青年に、雑誌を手に取ってみていいかを
尋ねたかったけれど、貸し出しと間違えたのか、おろおろ。
私も、うまく伝えられず、悪いので早々に部屋を出る。
児童図書の部屋では、自分の子供を
遊ばせていたらしい女性にジロリと睨まれて、中に入れない。
一般図書室で、検索カードを見る。
引き出しがちょっと引っかかる木箱のケースに
達筆な手書きのカードが並んでいる。もう今は懐かしい図書館の臭いだ。
アメリカ文学、イギリス文学、フランス文学も少しある。
でも、日本文学無し!! そうかぁー、ちょっとショックを受ける。
旧正月中とのこともあるのか、利用者は、そう多くはない。
多い部屋で3人くらい。

葉書を書く!?・・・そんな雰囲気では、とてもない。

やっと写真が撮れたのも誰もいない1階の玄関のみ。

建物全体が、まだ新しいようで、施設は綺麗だ。
トイレなどの設備もよい。


3. ホテルのカフェ

ガイドブックの情報によると、
大きいホテルには、カフェがあるらしい。
久しぶりにコーヒーを飲みたかった。

着くと、広々とした庭が一流ホテルの雰囲気。
門から玄関までも、どこを歩いたらいいのかしらと思う距離と広さ。

ドアマンさんがとても気持よく迎えてくれる。
「カフェは?」と聞くと、彼は、きびすを返して、中に案内してくれる。
真っ暗だった入り口脇にあるカフエに声をかけて、
電気をつけさせてくれる・・・!?

しばらくして、お嬢さんが、メニューを持ってきてくれる。
愛想は、ない・・・呼び出されたのが不満?
コーヒーを注文。地図など眺めながら、待つけれど、なかなか来ない。
気長に待つ。
絵葉書を一枚したためる。切手が一通分しかなくて、残念。

座って、注文してから、30分以上も過ぎたころ、
ようやくコーヒーが来る。それでも、あー、久しぶりのコーヒーとワクワク。
!? でも、ガクッ。これは、ぬるいコーヒー牛乳。
???
一瞬ついあれこれ考えてしまった。でも・・・ま、いいか。
外は、暑い。ゆっくり一休み出来たことで良しとしよう。
でも、最初から最後まで、むすっとしたままのお嬢さん、
何を怒っていたのだろう?


4. 民族通り?

私のこと(地図が読めない女)、地図を回して、
場所を確認して進む。
小路に入るほど、注がれる視線。ガンバレ、気にしない。

そんな中で、勇気を出して入った、小さな本屋さんで、
ついに収穫あり。ドラえもんのマンガが、1から9巻まで。
買ったのは、荷物の都合で、1から5巻だけ。1巻3.80元(¥46)なり。

又、小道沿いに歩く。小路の方がおもしろいもの。
場所は、わかって・・・いた、ハズ。
でも、結局、迷ってしまった。まだホテルからそう遠くはない所なのに。
変わった雰囲気の一角に来てしまう。
"E'elephant Cafe"・・・!? など横文字の名前のお店がある。

明るい日差しの下なのに、心なしか、けだるい空気が漂う。
南国に流れてきた人が、集まる、というような雰囲気の一角。
向かいのお店の中には、ひげをはやした西洋人。
中国でもそういう場所って・・・。
怪し気な、と思ったのは、私の考えすぎだったのだろうか? 

そうこうするうちに、
又、目指す道に出られないという事態になる。
目指して来たハズの道の名前が違う。
その名前が、地図にない・・・? 地図の通りに来たのにィ・・・
暑い中で、全く自信をなくして、しばし途方に暮れる私。
おまわりさんにも聞いたけれど・・・??
「そうだ、とにかく一度、孔雀公園に戻ろう。」 
決心して、又、通りすがりの中国人の家族に道を尋ねる。
お父さんが、親切に教えてくれる。
あちらも、もしかして、観光客だったような。

民族通りは、ただの通りだった!?
いたずらに歩き回っただけ。がっくり。
昨日、出かけて帰りに通った賑やかな通りが、そうだと思ったのに。
昨日、ちゃんとMさんに聞いておくと良かった。

野菜市場、町工場、お菓子屋、床屋 etc.etc.。
仕事中の人が、「あれ、何者?」・・という感じで、手を止める。
そして、それに気づいた隣の人と二人で私の行方を目で追う。
何だか、道を間違えても、同じ道は、恥ずかしくて、戻れない。
自意識過剰になって、
別の道を通って、更に迷子になる。

再び、勇気を出して入ったお店は、洋品店。
買ったのは、足首ストッキング。
あればいいなーと思っていたのだ。

そして、その足首ストッキングの丈夫なことと言ったら。
「丈夫」という意味の宣伝の文字が確かに書いてあったのだけれど、
見事宣伝に偽りなし。
タイに戻ってから、毎日そのストッキングをはいたまま
鼻緒付きサンダルをはいていたのに
とうとう伝線なし。まとめ買いしておけば、よかった。



5. 白象公園

取り立てて期待していたわけではない。
ただ緑と涼があればと、向かったのだけれど、
ここも行き着けなかった(@_@)  近くまでは、絶対行っていたのに。どうして?


6. 民族工芸品市場

アジアの民芸品や国内の工芸品のお店が並ぶ市場。
市場の入り口のお店で、麺を食べる。それからゆっくりと散策。
私の好きな中国少数民族の刺繍のお店もある。




景洪の市内地図

↑こんな小さな範囲で、道に何回も迷っていたのだから、ため息もの。
Mさんにそのクタクタになった地図を見せたら、
「とても一日しか使っていない地図とは、思えない。」と驚かれる。


さようなら、「版納賓館」


出発の準備にかかる。
本と資料でびっしりの大きなダンボール箱二つは、すでに
郵便局から日本に郵送済み。

でも、
大きなカントーク(タイ族の人々の食事のテーブル)二つ、
荷物運びに使われている天秤棒二本、魔法瓶2本などと、
不思議な形のものが、残っている。
これを手荷物として運ぶのかと、感心する私。
ガラスの魔法瓶などは特に余程注意深く梱包しなければ、
すぐ壊れてしまうとのこと。


西双版納空港


空港でもその荷物は、随分と皆の目を引いた。ちょっと恥ずかしい。
でも、そんなことはものともせず、Mさん、搭乗の手続きを
テキパキとこなす。


昆明


昆明に着いたのは、夜9時半ごろ。
空港からそのままタクシーで向かったのは、
Mさんが、やはり前に泊まったことがあるというホテル。
昆明は、寒くて、びっくり。
ブラウスの上にダウンジャケットでもぶるぶる、という感じだ。
部屋があってよかった。



日本のガイドブックには、載っていなさそうだけれど、穴場かもしれない。
西洋人の人たちの出入りも随分多くて、
フロントなどスタッフの人たちの対応もテキパキとしている。


一度部屋に落ち着いて、荷物を整理してから、
街を見に出るというMさんについて、
夜の町を散策する。Mさん、ひさしぶりの昆明とのこと。
建物や人の流れが随分変わっていると、驚いている。


昆明は、雲南省の省都。
人口は、400万近いとのことだ。さすが大都市。
立ち並ぶビルの数々。夜でも多い交通量、車線数等など、
規模の大きさを実感する。



昆明滞在は、明日夕方までである。



雲南八日目(25日)昆明、そして再びチェンマイへ

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