山行記・高遠山

 松本東山の北のハジッコ。静かなラクチンハイキング。雑木林派には最適です。


 1997年12月25日(日曜日)

 暮れも押し詰まったというのに、今年の松本は、こんな時期になっても、良い天気に恵まれて、アルプスもご機嫌のいい日が続いています。最近、運動らしい運動もせず、のほほんと日を過ごしてしまっていましたが、久しぶりに山でも散策に行こうかと、懸案だった、高遠山に行って来ました。

 さて、高遠山とは・・・
 松本の東山、塩尻峠から高ボッチ・鉢伏山を経由する稜線は、主稜線として、鉢伏から奥に、二ツ山・三峰山を経て美ヶ原の山稜に続くものがひとつありますが、その他に、鉢伏から松本方面に徐々に低くなりながら続く、もう一本の稜線があります。

 その二つ目の稜線上には、鉢伏山・前鉢伏山・以前ここで紹介した宮入山と並ぶのですが、そのもう一つ先に高遠山があります。(村井あたりから真東を見て、鉢伏山から左方向にいったところ)

 高ボッチ・鉢伏山の延長ですから、運が良ければ展望のいい場所を見つけられるかもしれないというのが大前提にありますが、宮入山より標高が低し、里から見てもいかにも雑木林の中といった山頂ですから、あまり展望は期待せず、とにかく歩きたいということで出掛けました。

里から高遠山を仰ぎ見る(下のお寺は保福寺)

 地図を見ると、山辺から3本、中山から2本のルートがあります。一番短くなりそうな中山の北方地区からの道を選びました。


11:00
 林道の途中で車を降りる。まだ林道は続いていたが、乗用車じゃとても行かれないハードな道になってしまったので、この辺で下車。道幅的には車一台やっと通れるくらいの道をグングン登る。途中から、広い沢状態になり、すっかり道が判らなくなった。それでもルートを見つけながらズンズン登る。もう、道なき道を歩く。聞こえる音は、鳥の鳴き声。私以外、人間はゼロ。ちょっと寂しい。

 
登り口(といっても林道終点) 登り途中の白樺と青い空

11:50
 尾根道に合流。北アルプスの屏風が見える。木々の間に見え隠れだが、乗鞍から白馬まで一望だ。「この雑木林をぜ〜んぶ切ってしまいたい。」という不健康な欲望にかられる。
 ここからの道は、誠に調子はずれな道。車が悠々すれ違えるほどの幅を持った尾根道だ。林業のためにキャタピラ車でも入っていたという感じ。わだちも、かすかだが確認できる。(坂の角度から、車では無理だな)

12:30
 山頂着。三角点を発見。ほっとした。眺めは同じく、木々の間から見え隠れ状態。でも、穂高や槍ヶ岳も拝めたし、満足。後ろには、戸谷峰から袴腰、美ヶ原が見えている。三角点のところで昼飯にする。途中で買ってきた、缶コーヒーとおにぎりの粗食。缶コーヒーは熱々のホットを買ってきたのに、スッカリ冷えきって冷たかった。背中の汗がひき、とっても寒い。聞こえてくるのは、やっぱり鳥の声だけ。ツピー、ツピー。キュルルルル。なんの鳥だろう。

 
やっと見つけた三角点 頂上付近の広い道

12:45
 早々に山頂を後にする。帰りはそのまま来た道をバック。車で来た性でピストンにならざるをえないのは寂しいですね。ただただ、来た道を帰るだけだから発見もないな〜と思っていたら、来たときと違って、正面にいつも北アルプスが見えている。こりゃ、楽しい。

「混迷の木」−とにかく絡まってました。

 帰りは1時間もかからず、ひょこひょこと降りて来ました。例の稜線上の広い林道は、そのまま山辺まで続いていそうで、再度挑戦したい。その道が歩きやすいとなると、鉢伏山から宮入・高遠経由で山辺まで、山上極楽散歩道になる。

 久しぶりに静かな山の中をひとりで歩いて(迷うような道をひとりで歩くと特に)、ウキウキしてしまう自分がなんだか嬉しくなりました。

下って来て・・・里からの槍と常念


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