オキアミ

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オキアミとは
私たちが釣具店で購入するのは、「南極オキアミ」と呼ばれるものです。
生物学的には「動物性プランクトン」に分類されるようです。日中は太陽光線をさけ、水深30〜100の海中を浮遊して生活しており、夜間になると表層に浮上してケイ藻類を補色しているようです。
釣りエサとしては万能エサといわれ、ほとんどの魚に効果があるといわれます。通常は冷凍ブロックやパック入りの状態で売られております。
「生」のほかに「半生」、「ボイル」、「添加剤入り」などがあります。
画像=南極オキアミ

オキアミのサイズ
体長はおよそ3〜6センチくらいになります。
付けエサ用のものはサイズわけされて売られている事が多いようで、一般的には4cm以下を「S」、4〜5cmを「M」、5cm以上を「L」とされているようです。

オキアミを使う釣り方
オキアミを使う釣りとしては、主に磯からのうき釣り、遠投カゴ釣り、船釣りなどで幅広く使われます。
ただし、投げ釣りなど、遠投をする釣りは、エサ落ちが多いため向きません。

オキアミの長所と短所
まず、オキアミは冷凍が効くため、極めて保存性が高いということです。このため、一般家庭でも買い置きすることができます。しかし、一度解凍してしまうと、鮮度の低下が早くオキアミ自身がもつ消化酵素のために身くずれや黒変を起こすという欠点も持ち合わせております。

また、オキアミ自身の集魚力がよく、沈下速度も遅いため、魚の目につきやすいという長所の一方で、エサ持ちが悪いという短所を合わせ持っています。集魚力が高いということは、外道やエサ取りも集めてしまうわけですから、いかに外道やエサ取りに喰われる前に、本命に食べさせるか・・・・という点が重要になってきます。

画像=南極オキアミ

オキアミの黒変
前項でも述べたとおり、オキアミは自身が持つ酵素のために「黒変」とおこします。
これはプロテアーゼという消化酵素のせいでおこる、自己消化現象です。黒変は胸部から起こりますが、低温時には酵素の活性が低いため、黒変や身くずれが起きにくいようです。また、ボイルすると酵素自体が死んでしまうため、黒色化はあまり見られません。

さて、私たち釣り人としては

:「黒色化」したオキアミを使うと魚の喰いが落ちるのか?

という問題が非常に気にかかるところです。 実際のところ、「黒色化したオキアミは僅かながら喰い渋られる」というレポートが報告されています。両方を並べておくと、新鮮な物が先に無くなるものの、黒色化したモノもきれいに無くなるようです。


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