沖縄の足周り事情


島ぞうり

 沖縄の方には「サンダル好き」の方が多いようです。
 もちろん暑い気候にも関係あるのでしょうが、素足にサンダル、中でも『島ぞうり』と呼ばれる「ビーチサンダル風」のものが一般的に普及しています。
 ところで「ビーチサンダル風」と書くと、「島ぞうりとビーチサンダルとはどう違うの?」というご質問がありそうですが、実は「作り」自体はほぼ一緒、やや質素なビーチサンダルとでも言ったところでしょうか。
 沖縄では「靴屋」や「海の家」以外でも、ちょっとした商店などにも置いてあって、500〜1000円くらいで売られています。
 沖縄ではこれを普通に街中でも履いているのを見かけますし、暑い時期のみならず、冬場でも愛用している方がいます。
 中には、上は厚手のジャンパーを着ているのに、下は素足に島ぞうり・・・・などという方を見かけることもあって、あれでは足が冷たくないのかな?などと他人事ながら要らぬ心配をしてしまいます。



健康サンダル

 島ぞうり以外にも、『健康サンダル』の愛用者も多いようです。
 健康サンダルといっても、よく見られるのは一体形成されたリーズナブルなタイプの物で、よく有る「茶色」で「イボイボ」の付いたアレです。
 島ぞうりとの共通点は、安い!という事もありますが、濡れても大丈夫!という事があるのではないでしょうか?
 沖縄は夏場になると、突然スコールの様な雨が降ったりしますが、そんなとき、島ぞうりや、この健康サンダルならば、足元が濡れても、雨があがればすぐに乾いてしまいますので問題がありません。
 島ぞうり同様、街中でも普通に見かけますし、普段履きとして愛用されている方も多いようです。
 本土のほうではあまり外出の際に健康サンダルを履かれる方は多くないと思うのですが、沖縄ではあまり珍しい光景ではありません。
 中には、魚釣りなどにいくと、健康サンダル履きで、テトラポットの上をヒョイヒョイと飛び回っている方がいらっしゃいますが、見ている方が落水しはしないかと心配になってしまいます。



靴下

 前述してきたように、沖縄には「素足にサンダル」という方が多く、それを考えると『靴下』の売り上げというのはかなり低いのではないか?などと妙なことを心配してしまいます。
 実際、ショッピングセンターの衣料品売り場などへいっても、靴下売り場というのは本土などに比べると心なしか狭いような気がしてしまうのですが、私の思い過ごしでしょうか?
 都道府県別の靴下普及率・・・・なんて統計があるかどうかは知りませんが、現に、着用している方があきらかに少ないと思われるので、やはり販売数も少ないのではないでしょうか。



長靴

 本土でも長靴を履いている大人というのはあまり見かけなくなりましたが、沖縄は特に見かけないような気がします。
 これはやはり気候的な問題に関係するのでしょうが、(1)暑くて蒸れる、(2)晴天下に突然降り出す、(3)台風などの荒天の時には外に出ない、などというような理由から、長靴を着用する機会が少ないのではないでしょうか?
 大人に関わらず、子供でも雨の日に長靴を履いている光景というのはほとんど目にしないような気がします。
 後は、濡れても大丈夫!というサンダル類の普及も関係してくる気がしますが、本土の人が雨に濡れることを嫌うのに比べ、沖縄の人はそれほど厭わないような印象を受けます。
 「濡れてもすぐに乾くさぁー」という沖縄流のおおらかな考えが、長靴の普及の妨げになっているような気がします(笑)



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