はたの仲間

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沖縄の釣り魚で「ガーラ」が上物の横綱とすれば、底物の横綱は「ミーバイ」ではないでしょうか。「ミーバイ」というのは「はた」類の方言名で、沖縄県近海には約40種類のはた類が生息しているそうです。

「イシミーバイ(かんもんはた、いしがきはた)」などの防波堤のテトラ周りで気軽に釣れるものや、おもに船釣りの対象となる「アカジンミーバイ(すじあら)」、40〜70キロにもなる「アーラミーバイ(やいとはた)」などバラエティーに富んでいて、沖縄では非常にポピュラーな魚です。

岩礁地帯に生息するため、おもに「捨てオモリ式」の仕掛けが使われ、餌は釣れるサイズに合わせて、さんまの切り身からムロアジの一匹掛けなどが使われます。
また、先の「イシミーバイ」など沿岸のリーフ(珊瑚礁)に生息する種類は、小型ミノーやワームなどで、さらに船からはメタルジグなどにより、ルアーフィッシングの対象にもなっています。
「ミーバイ」は沖縄では特に美味しい魚とされ、「魚汁」「あら炊き」「煮つけ」「塩焼き」また「刺し身」など、様々な調理法で食されています。


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