UA ナンバー:UA368/00F                           国際事務局発信日: 2001.5.4
AI INDEX:EUR 44/032/2001                         期限:指定なし
会員以外にも配付可                            翻訳担当者:平林伸一

UA368/00追加情報
国 名:トルコ
ケース:拷問の恐れ
対象者:Selahattin Bayram(30歳), Cemile Durmaz(26歳、女性)

アムネスティの入手した情報によるとSelahattin Bayram, Cemile Durmazの2人は、2000年12月4日、Diyarbakir警察本部から釈放された。
彼らは、11月26日に武装反対勢力クルド労働者党(PKK)を助けた容疑で逮捕されて以来、拘禁されていた。

Selahattin Bayramは拘留中に拷問を受けたことを訴えている。
報告によると、彼は殴打され、電気ショックを与えられ、睾丸を絞り上げられ、殺すと脅かされた。
以下は、我々が最近入手した彼の証言からの抜粋である。


数人の警察官が突然私の首筋を掴んだ。理由を尋ねると、そのうちの1人が拳銃を抜いて、「黙れ、さもないと殺すぞ」と脅かした。
300m程歩かされて、彼らの車にのせられた。この時点で、彼らは私を殴り、蹴り、銃床で殴打した。理由を尋ねると、「プロテストに加わったからだ」と答えた。
 その後彼らは、私を車にのせると「お前の妹の家に連れていけ」といった。私は彼らを妹の家に案内した。
彼らは、私を車に待たせて、妹の家へと階段をのぼっていった。約30分後、彼らは13歳の甥を連れて来た。
そして、私たちを目隠しすると、騒乱取締警察のある場所へ連行した。・・・約10〜15分後彼らは私を車にのせると州立病院の救急外来に連れていった。
・・・血がまだ頭部と顔面から出ていた。私はいっしょにいた警察官が怖かったので、医者が出血の原因を尋ねた時、「転びました」と答えた。
 その後彼らは再度私を車にのせ、騒乱取締警察署に連れていった。
・・・その後私は甥が3〜4時間後、何枚かの書類にサインさせられた後、釈放されたことを知らされた。
 私は10〜15分の間独房で待たされた。そして尋問が始まった。彼らは私を裸にし仰向けに寝かせ、手足を縛ると電線を私の性器にあてた。
そしてもう1本の電線を左の乳頭にあてて電気ショックを加えた。更に電線を胃部にあて再度電気ショックを加えた。
その後私を同じ姿勢で寝かせて、彼らは私に水をかけ睾丸を絞り上げた。私が容疑を認めないと、さらに拷問が加えられた。・・・
 その後しばらくして、私は手足をほどかれると別の場所に連れていかれた。彼らは私に高圧水を放水しはじめた。
そして全裸の私をドアに手錠で繋ぐと、3〜4時間の間、水を浴びせながら立たせておいた。
私はこれらの拷問の最中目隠しをされていたので、彼らを見ることが出来なかった。
 その後、彼らは私に衣服を着させ、独房へ連れ戻した。・・・そこに9日間入れられていた。1回を除いて毎晩尋問が行われた。
この時には拷問は行われなかった。ただ悪態をつき脅すばかりだった。
 拘禁されている間、私は沢山の書類にサインさせられた。サインの時も目隠しをされていたから、書類の内容は全く知る由もなかった。
それどころか私は読み書きが出来ない。それにもかかわらず彼らは書類を私に読んで聞かせることもしなかった。


Selahattin Bayramは、12月7日Diyarbakirの主席検事に告発を行い、調査が開始された。彼はトルコ人権基金(TIHV)で現在治療を受けている。

<行動要請>
(1)そうされたい方は、最終アピールを送ってください。
(2)英語、もしくは自国語によるアピールを、ファクス、航空便(葉書なら全世界70円)、航空書簡(全世界90円)、国際電報、国際レタックス(国際電子郵便)、
テレックスなどで送付してください。各発信方法については「手紙書きの手引き(アムネスティ発行)」に詳しい説明が載っています。
(3)ご自分でアピールおよびアピールのコピーを作られてもちろん結構ですが、用意した「アピール」、「アピールのコピー」の例文を利用していただいても結構です。
(4)下記の「アピール送付先」のなかの(書き出し)を、「アピール」の例文の文頭(To:の下)の下線部に記入してください。

<アピール送付先>
1)法務大臣
(手紙の宛先)Prof Hikmet Sami Turk
Ministry of Justice, Adalet Bakanligi, 06659 Ankara, Turkey
(電報)Justice Minister, Ankara, Turkey
(ファクス)+90 312 417 3954/ 418 5667
(書き出し)Dear Minister

コピー送付先
1)人権に責任のある国務大臣
(手紙の宛先)Mr Rusutu Kazim Yucelen
Office of the Prime Minister, Basbakanlik, 06573 Ankara, Turkey
(ファクス)+90 312 417 0476
(書き出し)Dear Minister
2) 在本邦トルコ共和国大使
〒150ム0001 渋谷区神宮前2ム33ム6 在本邦トルコ共和国大使館
臨時代理大使 アイドゥン・エビルゲン氏

<アピールの例文>
       From:



To:


    ,   2000

Dear
I would like to express my concern at the report that Selahattin Bayram had been tortured in custody,
and to remind the government of its obligations under the European Convention on Human Rights to which Turkey is a state party,
which says that メ No one shall be subjected to torture or to inhuman or degrading treatment or punishment.

I call for a full and impartial investigation into the torture allegations, with the results made public and those responsible into justice.

I also urge the authorities to suspend any officers accused of torture and ill-treatment from duty while they are under investigation,
and to dismiss them if they are convicted.

I would like to ask for Selahattin Bayram to be compensated for any psychological or physical damage resulting from the alleged torture,
and urge that he can be provided with appropriate treatment and rehabilitation.

I also express my concern that he was repeatedly made to sign statements that he was unable to read, and the contents of which he did not know,
and urge the authorities to ensure that any statements made as a result of torture are excluded from evidence in any proceedings against him.

Finally, I express my concern at the reported detention and ill-treatment of Selahattin Bayramユs nephew, and call for an investigation into this.

Please be assured that my concern in this matter is based solely on humanitarian grounds.

                                    Yours sincerely,

Selahattin Bayram が拘禁下で拷問を受けたという報告に憂慮を表明します。
政府は、トルコも加盟しているヨーロッパ人権協定の義務の許にあることを想起すべきであります。
そこでは“何人も拷問、非人間的で人格を貶める処遇や罰を受けない”とうたわれています。
拷問の訴えに対し十分かつ制約のない調査がなされ、結果が公表され、責任者が法により裁かれることを望みます。
当局には、拷問や不等な処遇に関わった官憲を、調査の間職務からはずし、有罪なら罷免するよう望みます。
Selahattin Bayramが拷問によって受けたいかなる心理的肉体的ダメージにたいし補償がなされ、彼が適切な治療とリハビリが受けられるよう要求します。
彼が知らない内容の読めない書類に繰り返しサインさせられたことにも憂慮を表明します。
当局は、拷問の結果なされたいかなる文言も審理の過程で彼に不利な証拠から除外されることを確約するよう求めます。
最後に、彼の甥に対する拘禁と不等な処遇に対しても憂慮を表明し、これに対しても調査がなされるよう求めます。
この件に対する私の憂慮はもっぱら人道的立場に基ずくものであることを御確認下さい。