こまち書房

book


My Best


No.1 『火車』 宮部 みゆき
No.2 「マイルスシリーズ」 ビジョルド
No.3『すべてがFになる』 森 博嗣
No.4『魍魎の匣』 京極 夏彦






読みかけ一覧



『死の接吻』  (6月下旬)
ずいぶん昔に進められて読んでいたが良さがわからず投げていた。 久しぶりにまた夫に薦められたので再び手に取る。また時間かかりそうだな・・・


『ドグラ・マグラ』  (月上旬)
私にはちょっと難しいなあ。6月からずっと少しずつ読んでるけどあんまりゆっくり読むものじゃないみたい。
一覧

My評価を書き足すことにしました。(04年より)5段階評価です。
5:お勧め。読んで欲しい。
4:読んで良かった。
3:とくにお勧めはしない。
2:読まなければ良かった。
1:問題外




『クラインの壷』岡嶋二人  (04年7月中旬) My評価 4
ゲームの原作者となった若者が、ヴァーチャルリアリティを追求した新型ゲーム機の製作に関わる。
面白かったです。女の子がどうなるかすごく心配で楽しく読めました。割合あっさりとして読みやすいです。 結末は夫とぜんぜん解釈が違っててびっくりしました。私って素直すぎ?
しかしなあ、いくら若造だからといって 会社のこと調べたりする知恵ってないもんだろうか?契約するときは怪しい会社なら産業局だかで情報あるから 調べてからのほうがいいかもね。
著者の片方、井上夢人さんは「プラスティック」(感想は書いてません)の著者なんだね。 読みやすさがなるほどって感じ。あれもまあまあ楽しかった。


『グロテスク』桐野夏生  (04年6月中旬〜) My評価 4.5
努力家の姉と恐ろしく美しい妹の話。スイス人と日本人のハーフで憎みあっている姉妹。 妹は娼婦となり、殺されてしまう。それぞれの語りでどんどん謎が深まっていく。
なんか怖い。「悪童日記」に通ずる怖さ。日記調だからかなあ。一人称でひたすら語られていく。 次が気になって仕方がない。夜に読むから眠れなくなるのかなあ。でもぜひ夜に読みたい。 Sボリ曰く「グロテスク」だそうです。
読み終わった〜。怖かったよう〜。誰が本当のこと言ってるのがぜんぜんわかんない。それがすごく怖い。
以下ネタばれで。白文字です。 それでお姉さんはやっぱりブスなのか?名前はなかったのかなあ。すごい洋風な名前かも? 百合雄って名前どうよ。しかもそれでいいのか百合雄ちゃん! 最後の最後であっというまに転落する二人だけどそれでいいの?もうパソコン買えるんだからそんな仕事やめなよー。 ネットで商売の情報出してたら捕まると思いますけど・・・百合雄ちゃん、すごい謎。 どう見たってきっと外国人顔に生まれてきてるはずなのに、「美しい!」で片付けられてるところあるし。 やっぱこの子も怪物ってことかなあ。伯母に売春すすめる甥って・・・。しかも自分進んで商売しちゃうし・・・。 そうそう、チャンてやっぱ不細工なの?ああもうわからん。彼の話もどこまで本当なのー。

『ハリー=ポッターと賢者の石』  (月上旬)
ハードカバーが嫌いな私だけど、店頭で見付けて吸い寄せられるように買ってしまった本。子供向けの ミステリーです。日本で出版されて1年程度だけど、もう80刷を超えているところがすごい。 さすがベストセラー。映画化の話もあったような。 子供向けなので読みやすいんだけど、やっぱ翻訳したのは読みにくい。もうちょっとおちついてから じゃないと読めないかなあ。
ずいぶん前に読みました。面白かったけど、本題に入るまでちょっと引きが弱いかなあ。 2作目、3作目は読みやすくて一気に読んじゃいました。でもいま4作目で躓いてます

『今はもうない』 森 博嗣 (月上旬)
萌絵ちゃんシリーズ。(どうもMシリーズというらしい)西野園嬢と笹木さんの密室殺人の謎解き。 適齢期も幾分過ぎ加減の笹木氏の目の前に現れた麗しき西野園嬢。少々打算的に決めた婚約者がいるが お構いなしに西野園嬢へと急速に惹かれる笹木氏。しかし、訪れていた友人の別荘で2人の死者が出る。 それぞれの部屋は内側からしか鍵がかからない。なのに他殺!これは密室殺人では!?
これを読んでいるときは結構面白くて絵を描くくらいだった。森先生もおじさんなだけあって おじさんの心情はとても良く書けていると思います。相変わらず女性の心理描写なり行動は「そんなわけ ないでしょ」って思うけど。でもそれよりもなによりも「結末は誰にも言わないで下さい」っていう 帯は確かにそうだ。ああ!悔しい!というのがその感想だ。結末を言わないのは当たり前だけど、 くそう!悔しいとのたうち回る結末が!!!!あー悔しい。思わず書いていた絵も 途中になってしまった。 森先生にメールしたところ(ダンナ代筆←怒りのあまり自分で書けず)返事が来た! すごい。有名な人からメール貰えることなんてあるんだー。

『プラスティック』  (4月中旬)
洵子は新婚で夫が出張から帰るのを待ちわびている。その間に夫のワープロで日記を付けている。そのワープロの練習日記 には奇妙なことが書かれている。彼女が図書館で本を借りようとしたとき、すでに自分の名前が登録されていた。 どう確認しても自分のことらしい。でも彼女にはそうした記憶はない。ところが借りてもいない図書館の本が すでに本棚に置かれているのを見つける。もう一人の「奥瀬洵子」が私の近くにいる!知らないうちに家に入り込んでいる! 恐怖がつづられた日記が小説家のポストにいれられていた。そして奥瀬洵子は殺された。小説家はその謎を解き始める。
全てが一人称で語られている。各セクションは名前で区切られ、その人物の一人称で話が進む。各々が自分の好き勝手に 話をする。時系列だけは正しく並べられている。


『羊たちの沈黙』  (〜1月中旬)
クラリス・スターリングは優秀なFBI候補生である。クロフォードはFBIの課長であり、切れる人間で一目置かれている。 連続殺人事件が起き、クロフォードが担当することとなる。人の皮を剥ぐその殺人鬼は「バッファロウ・ビル」と呼ばれ人々に 恐怖を与えていた。 犯罪心理学に明るいクラリスはクロフォードからこの殺人事件に関して手伝うことを求められる。 そしてクラリスは、心理学者でありながら凶悪な殺人者であるハニバル・レクターより事件解決の糸口を見出そうとするが・・・
「ハンニバル」が読みたくてやっぱ前作は読んでおかないと、と思っているんだけどなかなか進まない。 すごく面白いんだけどね。やっぱ、翻訳したのってどうも疲れてると読めないんだな。これもずーっと 読みかけで少しずつ読んでる。主にお風呂の本。
やっと読み終わった。後半、すごく面白かった。ちょっと難しい言い回しとか多くて、訳本!っていう印象がなかなか 消えないのがイマイチ。訳者が下手なのかなあ?でも怒涛の後半でかなりはらはらする感じ。映画もかなりがんばって 作っってたのが良く分かる。犯人も相当気持ち悪いけどレクターも相当酷い。レクターって脳みそ誰かに食べさせてたかなあ? 気づかなかったな。大事なところを読み飛ばしてしまったようだ。チェックしなくちゃ。

『テロリストのパラソル』 藤原 伊織 (12月13日〜20日)
江戸川乱歩賞。下町のバーでバーテンをしている中年のアル中の男が主人公。 ある晴れた日にいつものように公園でウイスキーを飲んでいた時に事件が起こった。
かなりカタルシスが残る感じ。えーーー(;-;)ってかんじ。
ちゃんとハードボイルドしてた。

『頬にかかる雨』 桐生 夏生 (月上旬)
面白かったー。久しぶりに一気に読んだ。すごく疲れていたのに読みたくて結局読み切ってしまった。 女性が主人公だったけど、あんまりうるさくない感じだったし、男の人がかっこ良かった!うーん、久しぶりに いい感じ。あーこの人「OUT」の人なんだ。これから贔屓にしよー。
あ、ちなみに中身は女流ハードボイルド系。ばりばりの日本でどうハードボイルドなのかっていうのは 疑問だけど、読むと「そうかも〜」くらいは思う良い出来です。


『レベル7』 宮部 みゆき (6月上旬)
悩み相談所に勤める女性が担当していた少女が行方不明になる。連絡があったものの、不信を抱いた彼女は少女の捜索を始める。また一方で、記憶のない一組の男女が登場する。彼らは一体誰なのか。そして、少女の行方とどんな関係があるのか。
読みやすかったー。気がついたらもう後半に差しかかってるって感じ。それから、記憶のない人が出てきてすごく気になる。新しい部屋に放置された感じなんだけど、必要なものは新品でそろってる。妙に親切な感じなのが不気味。

『魍魎の匣』 京極 夏彦 (5月中旬〜5月下旬)
切断された腕、足が次々と発見される。そして謎の教祖の出現。怪しげな医者。少女が消える。これらはどう関わって、どう関わらないのか。
今回は結構木場くんが出てますね。京極堂の超能力、占師、教義のウンチクには参った。いつも関口くんがいじめられるうえ、長くて私は京極堂のウンチクは嫌い。今回は箱をテーマにしてるのかな。挿入話は箱フェチなのか?どうも変態臭い。っていうか変態。今はまだ途中。半分くらい。だって長いんだもん。さすが「弁当箱」と呼ばれるだけある。やっと榎津が出てきたとこ。唯一の美男だというのになんと遅い登場ー。ぶーぶー。中盤を過ぎてやっと全員集合。うもーじれったい。
読み終わった!すごい面白かった!最後の200ページ位がスゴイ。それまで「どうせこんな筋だろう。」って思っていたことがぜんぶ前振り。本題はそこだ!って感じ。超お勧めの意味がやっとわかった。今までの長い道のりを越えてこそわかるこの良さ!(ちょっと長すぎな感じはするけど。)この怒涛の結末は天才的です。かなりいい感じ。

『とり残されて』 宮部みゆき (5月中旬)
婚約者を亡くした女性が男の子の幻をみる。そこで起こる事件と不可思議な関わりを持つ。
短編集。どれもこれも読みやすい。あっというまに引き込まれて「きゃー!」って感じの結末がやってくる。読みやすくてとても面白いです。全体的にシリアスな感じ。シュールでちょっと怖いです。

『ストーン・シティ』(上下) ミッチェル・スミス (4月下旬〜5月上旬)
このミス'94 海外1位
交通事故を起こしてしまった大学教授が刑務所で起こる殺人事件の解決を任される羽目になる。
初めは、すごく気になってはまりまくってましたね。どこが面白いかって全然わかんないけどハマる。表現は汚いし、出てくる人はみんなモサくて凶悪犯ばっかりだし。この教授もとにかく変な人。「こいつやばい」って感じ。まるで他の凶悪犯と釣り合っちゃっててどういうこと?そこに出てくる「お嬢ちゃん」だって立派な男だし。支給されたデニムのシャツ着てさりげなく立っている姿がどう見ても少女っていうのが理解できん。やっぱ、むさくるしい男ばかりの中にいると、ミメがよろしければ「お嬢ちゃん」で通っちゃうのか?



『緋色の記憶』 トマス・H・クック (4月中旬)
このミス'99 海外 2位
今では年配となった弁護士が15歳のときにこの町にやってきた女教師とその同僚の恋愛をノスタルジックに彼の視点から描く。
ヘンリーは田舎町チャタムに住んでいた。父親はチャタム校の校長で、ヘンリーから見ると「つまらない人生をおくる」人間である。この学校に若い女性が教師として赴任する。そこで彼女は同僚と恋が芽生えるのだがこのことで事件が起こる。
最初は読みにくかったなあ。大人の視点から15歳の視点への移行がはっきりしない。映像にするとすごく奇麗で効果的に違いないけど、文章ではちょっと難しい。コツを掴むと読めてくる。情景描写がなかなかぐー。後半5分の1くらいがすごく面白い。ほんとに。そしてそれまではどこが面白くなるのか全く分からない。これは純文学なのか!?と思うくらい。たるい。それなのにびっくりする結末が待っています。それぞれの人物が全く別方向の歯車で回っている。「おまえがわるいんじゃ〜!!!」という感想をHPに書いていた人がいたけど、正しくその通り。意外なので印象深い作品でした。

『失われた私』 フローラ・R・シュライバー (4月中旬)

シビルは母親の付き添いで病院へ行った。そこでやっと20年間待ち続けていた救助の手が差し伸べられた。様々な自我の妨害、自殺未遂を乗り越えて20年間にもおよぶ治療を綴る。
やっと読み終えましたねー。長かった。訳がちょっと読みにくかったなあ。文法がかなり英語になってる。
15人もの多重人格ってすごい。それが実話ってところが恐ろしい。ノンフィクションってあんまり読まないようにしていたので久しぶり。この人、シビルの両親、特に母親が最悪。外からみるとそれなりに裕福だったりしてそれほど問題はなさそうにみえるらしいけど、かなり最悪の家庭環境。自殺しててもおかしくない。多重人格にだってなるさ。もう、めちゃくちゃかわいそう。最後にちゃんとハッピーになれてよかったねえ。



『ふくろうの叫び』 パトリシア・ハイスミス (3月下旬)

このミス'92 海外 4位
結婚に失敗したロバートは精神的に不安定な状態であった。幸せそうに暮らすジェニーをたまたま見かけ、その姿に安らぎを見いだした彼は隠れて彼女を見に来るようになった。彼はとうとう彼女に発見されてしまうが意外なことに彼女は彼を受け入れる。さらに彼女はロバートに好意を持ったため婚約者であったグレッグは怒り、ロバートを執拗に付け狙う。
みんなおかしいです。変。だいだい、家の周りをうろついていた不信な人物に「お茶でもいかか?」なんて言いません。しかも、好きになるとか「もう会えない」っていわれてるのに付け回して引越先の家まで探り出すとか。そしてロバートの元奥さんって人も最悪。もちろんグレッグもかなり最悪。もう状況はロバートの都合の悪いほうへ、悪いほうへと転がり落ちていくって感じ。「そうはならないって!」って思うのにそうなっちゃうんだよねえ。最後のシーンも強烈。このシーンのためにこの題名が付いたんだと思う。吉野朔実さんのおすすめでした。吉野さんっぽいかも。



『ポアロのクリスマス』 アガサ・クリスティ (3月中旬)

村一番の富豪であるリー氏はクリスマスに息子たちとたった一人の孫娘を集めた。そこに復讐を企む老人の旧友の息子も加わる。りー氏は気持ちのひん曲がった老人だったが体が悪くなったという理由で、疎遠になっていた二男、三男、そして亡くなった娘の子までも呼び集めた。しかし、老人は和解しようとしたわけではなく更なる不和を兄弟たちに蒔くことで喜びを得ようとしていた。そしてその夜、老人は何者かに殺される。
うーん。そんなにお勧めではないなあ。悪くはないけどすごく良いわけではない。後半までずーっと状況のみで誰が犯人なのかわからない!って思ってたら急に解決編に突入。それがそう悪い感じではなかった。さすがアガサ・クリスティー。



『五番目のサリー』 ダニエル・キイス (3月上旬)

サリーは記憶障害に悩まされていた。自分の知らない人が声をかけてきたりクローゼットに見たこともない洋服が掛けてあったり。知らぬ間に起こした自殺未遂をきっかけに精神科に通うことになったサリーを人格の一つである記録係の「デリー」の視点から描く。
久しぶりに一人称で読みやすかった。設定はとても特殊だった(そう考えるとSF?ネビュラ賞取ってたかな?)。彼女はとても美人らしい。みんなが彼女に夢中なの不思議だ。そして苛酷な生い立ち。こっちは面白い。これほど苛酷なら5人に分割しちゃってもしかたないかって感じだ。でも最後は「その後どうなったの〜」って解決されてないところとかがある。全体的に読ませる感じがあるのでまあまあの作品だと思います。



『幻惑の死と使途』 森 博嗣 (2月下旬)

有里幻匠というマジシャンがステージの最中に殺される。さらに葬儀の最中に遺体が忽然と消えてしまう。目撃者があまりに多く殺人が不可能と思われる状況での犯行。
なんだかつまんなかったー。だんだんネタとかが「ああそうなんだー」って冷めた感じで盛り上がりに欠ける。うーん。しかも萌絵ちゃんとかも一層変だし。ただちょっと気に入ったのは萌絵ちゃんが友達とチェスをするんだけど、喫茶店で板を使わずに頭の中だけで勝負するという件。ちょっと頭良すぎだけどかっこいいので許す。



『ローフィールド館の惨劇』 ルース・ルンデル (2月中旬)

ユーニス・パーチマンはカヴァデイル一家4人を惨殺した。ユーニスは実に有能な召使だったが文盲だったためにこの惨劇が起こった。物語は彼女がヴァデイル家に雇われてから惨殺に至るまでを描く。
冒頭でいきなり「この人達はこの人に殺されます。」と宣言されます。一家はアッパーミドル階級の家庭。いい人達なのだかそれが災いして死への道を進む。はじめは「あー、なんでそっちにいっちゃうかなあ!」って思うけど後半はそれほど殺人に至る必然性が見られないので今一歩。ミステリーでは話題作だったみたい。最初から犯人と殺人の動機が明確にさせておく書き方は珍しい。なんか、もっと怖い感じにしてほしかったなあ。ちょっとしたことが積み重なって悲劇に向かうっていうのがよかったなあ。期待し過ぎか。『黒い家』とちょっと似てるけど『黒い家』の方が迫力があって良いと思う。



『バルタザールの遍歴』 佐藤 亜紀 (2月中旬)

双子の兄弟の精神が一つの肉体で共存しているドイツ人貴族の半生を描いた作品。
バルタザールとメルヒオールは双子で同じ体を共有している。そのため彼らは自分達のことを「私達」と呼び周囲を困惑させる。
なかなかの出来です。ナチ時代のヨーロッパの生活をリアルに描きながら波乱に満ちた双子の半生を綴っています。語り手はメルヒオールでたまにバルタザールが口を出すと行った形式。とにかく波乱に満ちています。半分読んで「まだなにかあるの!?」と思わされるくらいすごい出来事が次々に起こっていきます。友人の一番のお勧めでしたが、超アタリでした。お勧めです。



『私が殺した少女』 原 僚 (2月上旬)
このミス'89 国内 1位

ある探偵が電話で呼び出されていった先で誘拐犯と間違われる。これを発端にこの犯人はこの探偵を事件に巻き込んでいく。また、警察は探偵の以前の相棒が犯罪を犯しているために共犯の疑いをかけてくる。犯人は一体何の目的で彼を巻き込んでいるのか。
ハードボイルド。まあまあかな。いつだったかの年間一位だったらしい。最後に短編みたいな後書きが付いてるけど、そこまで一気に読んでしまうとなんだか収まりが悪い感じがした。ストーリーの構成は定石通りって感じがした。結末は『マダムタッソーはお待ちかね』と同じくらい唐突だけど真犯人に至るまでの犯人像に違和感をちゃんと持たせているからそれほど気にならない。 



『黒い家』 貴志 裕介 (1月下旬)

このミス'99 国内 2位
生命保険会社の支払の査定をしている男のひとが主人公。ある日、顧客の家に呼び出され子供の首吊り死体の第一発見者となる。その父親の行動に不信を抱いた彼は独自に調査を進めるが・・・。
保険会社の話だけど、そんなに難しくないです。分かりやすい。挿話が煩くない程度にあって良し。心理学と絡めて心理描写とかが伏線のようにあってなかなか。初めは淡々としていてどこが怖いのか分からなかったけど後半で、なぜこの作品が「ホラー小説大賞」受賞作なのかが納得させられます。あの文章の勢いはなかなかのものです。



『封印再度 Who inside』 森 博嗣 (1月中旬)

始めは『姑獲鳥(うぶめ)の夏』とちょっと似たような感じだったので意味もなく怖かった。「天地の瓢(こひょう)」(壷)と「無我の匣(はこ)」という家宝をもつ日本画家の家で起こった事件。「無我の匣」には鍵が掛かっており、その鍵は「天地の瓢」の中にある。しかし、壷の口は鍵より小さい。割らずに取り出して箱を開けられるのか、というのが一つの命題。萌絵ちゃんがその家宝の謎を解こうとしてるうちに事件がいろいろな起こる。
うーん。これを解くのは難しい。ヒントが無いし(あるのかもしれないけどそんなんじゃわかんない)。私は「そんな〜」って感じだったな。子供がマズイ。まったくもう。
それとは別に萌絵ちゃんと犀川先生の関係が進展。萌絵ちゃんってちょっとやり過ぎだったかもしれないけど、犀川先生も犀川先生だから仕方ないか。ま、いっていことよ。諏訪野って萌絵ちゃんの執事(!!)なんだけどいい感じです。(^^)



『姑獲鳥(うぶめ)の夏』 京極 夏彦 (1月上旬)

このミス'95 7位
ちょっとこわい。関口という男が語り手。妊娠20か月を過ぎても子供が生まれずその夫は行方不明になったという話。時代は終戦直後くらい。主要人物が何人かいてどいつもこいつも癖のある人間ばかり。最初は「京極堂」と呼ばれる人物(これは本屋の屋号)と関口くんの蘊蓄で始まる。これがなんだか長くてよくわからない。一応本文に関係してるから頑張って読むんだけど京極堂は意地悪なのでさっぱり良くわからない。江野木津という探偵が出てくるが、この美形は探偵だというのに謎解きをしない。なんでかなー。美形なのに全然出てこないし。やっぱり変だし。文章もちょっとその時代を反映していて良ろしいです。情景とかは浮かびにくいけど文章はうまい。途中で読むのを中断すると怖い。何が怖いのかよくわからないけど怖い。読み終えてしまうとそう怖くはないけど途中で「怖いよ〜」って思うのは久しぶり。怖いもの見たさ的に読み進んでいたと思う。結果は「なにそれ〜!そんなのあり〜!??」って感じで関口君が一番おかしい。京極堂より江野木津よりも全然おかしい。変。もー、そんなのアリ?
本は物凄く分厚くて持って読んだりすると手が疲れるくらい。京極夏彦の本は「弁当箱」といわれているらしい。尤もであるー。



『私的詞的ジャック』 森 博嗣 (11月下旬)

女性が密室で次々と殺されていく話。まあまあかな。相変らず動機が弱い。めちゃくちゃ弱すぎ。そんなんで人殺すかなーって感じです。
まあ、相変らず人間が書けてないのでそれほどお進めではないです。犀川先生もなんだかなーって感じ。いまいちどんな人なのか掴めませんね。トリックとかも分かりにくくてどうでしょうね。 今回ははっとする一言とか多かったなあ。知り合いが殺されたって言うのに犀川先生が「べつに〜」みたいな返事でむかついた。そんな考え方ってある???ちょーむかつきます。そんな人いないです。いたら殴っちゃいそう。
それから 登場人物に国枝さんていう助手がいて(女性)(これがさっぱりはっきりな人で、物凄く合理的過ぎる人。)、「犀川先生になにか教えてもらいましたか?」と萌絵ちゃんに聞かれたとき、「別に何も。ここは学校じゃないんだから。」っていうの。学校でしょー?とちょっとむかつくが、確かに、学校って何にも教えてくれない。お金は払ってるのに、何なのよー!とか、給料貰ってるんでしょー!とか言いたくなる。(言ってたけど。)萌絵ちゃんも「ここ学校じゃないのかな。」って言ってた。よく言う「ここは学校じゃないんだから」の「学校」ってどこの学校なんだろう。授業とかでも、小学校はクラスの5割、中学は3割。高校は1割が授業を理解すれば次に進んでいいらしい。それってやっぱり親切じゃないと思う。「学校じゃない」=「丁寧に教えない」なんだろうけど、学校ってぜんぜん丁寧だと思わない。親切でもないし。最初から学校は何でも教えてくれる所ではなかった筈。そう考えるとそもそも「学校」っていうものの定義が間違ってくる。今じゃあ「学校崩壊」だかって、小学校とか酷いことになってるし。先生とかに求め過ぎだし、先生方も教育者像から遠ざかってきてるし。そういう意味では会社の方が親切。そうじゃなきゃ仕事進まないし。でも、たまーに女ばっかりーってとこだとこういった合理的な思想が通じないんだよねー。なんでだろ。ばかみたいって溜息ついちゃうよ。 あと、おもしろかったのが、女の人の方が環境に合わせて成長するって話。男の人は何かと変化が鈍いとかなんとか。結構これは納得できたなあ。



『フロスト日和』 R・D・ウイングフィールド (11月中)

このミス'98 海外 1位
汚いおやじが主人公。めちゃくちゃイイカゲンで、「この人やだ!」って感じの人。でも、警部。何処に魅力が?ってとこが、敢て魅力なのでしょう。
いきなり吸い込まれる読みやすさ。しかし本は厚い。フロストシリーズ2作目。汚い表現とかがやたらうまい。しかもしつこい。どんどん事件が起こってるけど大丈夫か?フロスト!ってかんじです。気がついたときには6件くらい事件が起こってた。婦女子連続暴行事件、浮浪者殺害事件、金持ちの家の女の子が行方不明だったり、銀行強盗あり・・・。かなり最悪。これを持ち前のいい加減さで成り行き的に解決していく。そんなんで解決してるから、この人こんなに酷くても警部なんだろうなあ。



『笑わない数学者 Mathematical Goodby』 森 博嗣 (11月上旬)
 さい川&萌絵ちゃんシリーズ3作目。入りが結構読みやすい。今までの読み辛さをかなり克服。いきなり謎から始まるところも良し。ずっと謎が解けそうで解けない。数学のクイズとかあって違うとこでも楽しめます。答えのない問題があるので、分かった人はぜひ教えてください。
 「ビリヤードのボールを5つ選んで真珠のネックレスのように繋げる。隣り合うボールを選んで(一つでも、二つでも、5つでも良い。)その合計で1から21の数字を作る。この条件を満たすボールの数字と並び方は?」というもの。全然わかんないよー。他には「10、10、4、4を加減乗除を使って24をつくれ。」など。後者は割合解きやすいです。




『すべてがFになる Completed Insider』 森 博嗣 (10月中旬)

ミステリー。情報系の研究所での密室殺人。天才博士、真賀田女史の部屋でウエディングドレスを着た手足のない遺体が発見される。
真賀田女史の部屋は密室。全ての管理はコンピュータでされているのにも関わらず、その部屋への出入りがあったという形跡を確認できない。ビデオにさえその瞬間が収まっているのにどうやってその密室に出入りしたかが焦点。
犀川助教授と萌絵ちゃんのシリーズ1作目。
死体の出て来方が衝撃的。ぎょえーって感じです。プログラム関係の用語が説明もなしにぽんぽんでてくるので結構楽しいです。ポアロみたいに重要なことを最後まで隠すとかじゃなくて、鍵になる情報はちゃんと明確にされています。ある程度の予想は可能。そこがまた良し。



『冷たい密室と博士たち Doctors Isorated Room』  森 博嗣 (10月下旬)
犀川助教授と萌絵ちゃんのシリーズ2作目。ミステリー。極地研という低温での物体の状態を専門に扱う研究室で起こった密室殺人。犀川先生と萌絵ちゃんシリーズ2作目。始めのうち、ずーっと低温の実験の話とかばっかりで、やっと3分の1進んだところでやっと人が死にます。作品に愛着を持ってないとちょっと辛いかも。その辺りまで分からなくても大丈夫。半分位からやっとミステリーらしく成ってきます。残り3分の1がおもしろいです。今までの苦労を取り戻すかのよう。実際にはこれが処女作。『すべてがFになる』は本来3作目だったらしい。たしかに、インパクトを考えるとそうなるだろうね。



『長い長い殺人』 宮部 みゆき (10月下旬)
ミステリー。10の財布の一人称の語り口で話が進む。とても客観的でなかなかの構成。財布達が主人公なだけあって程よく分からないところが○。よくそれだけのシチュエーションで書けるなあって感心します。お進め。わたしは「デカチョー」と男の子が好き。



『アクロイド殺し』 アガサクリスティー (10月中旬)
村一番の金持ちおやじが殺されちゃう話。このトリックの在り方について激論されたらしい。これって、有りか無しかって。「この書き方は卑怯!」と思うかどうかってところですね。
ポアロの引退後のおはなし。ヘイスティング君が好きなのに出ていないので残念。一応、そのかわりに出てる人がいるけど・・・。話題作なだけあって結構おもしろいです。相変らずポアロは隠し事ばかりしていて、真相は最後までほとんど分からない。



『夢にも思わない』 宮部 みゆき (8月中旬)
中学生の男の子が主人公。気になる女の子が殺人事件に巻き込まれてしまう話。まあまあです。引き込まれる程ではない。前作の『今夜は眠れない』のほうがお進め。人間がとても書けてるけど、ちょっと暗い。まあ、そのおかげで深みが出てるけど。



『魔術はささやく』 宮部 みゆき (8月中旬)
'89 第二回 日本推理サスペンス大賞 新人賞
このミス'91 9位
父親が蒸発し、母親のいない高校生の男の子が主人公。彼の引き取られた先である伯父がタクシー運転手で、仕事中に女性を引いたことで事件が始まる。男の子はなかなか清潔層な感じでいい。宮部みゆきの書く男の子はシリアスに限りなかなかよろしい。全体的に暗い雰囲気。結末は、そうなるよなって感じで、意外性とかはないけど、いい作品です。



『ウォッチャーズ』上下 クーンツ (8月中旬)
このミス'93 海外 4位
ゴールデンレトリバーが主人公。とっても頭がよくってかわいいの!!犬好きには超お進め。それだけで読めるはず!サスペンスかな。ある男と犬が森で出会う。森には異様な雰囲気があって、その犬に追い立てられるようにそこから離れる。それから、犬がそこの飼い犬になるんだけど・・・。話せはしないものの、人の意志は伝わるし、主張もするし、なんてかわいいのかしら!結構危ない目に合うので心配しながら読んで下さい。ヒロインも結構な美人でなかなかなんだけど、だんだん、アメリカンガール!って感じ(そんな年令でもないんだけどさ)になってくるところが私的にいまいちかなあ。最初のころの彼女の方が好き。



『返事はいらない』 宮部 みゆき (何時読だか忘れたけどこのへん)
このミス'92 20位
短編集。全体的にシリアスな感じで結構いいかんじです。やっぱ、表題の話が一番好きかな。お金とか、カードの話が強いね。どうなるのか不安な感じがするけど、いい感じで終わりました。宮部みゆきを簡単に知るんだったらお手頃でいいかも。



『女性翻訳家』 
翻訳を仕事とする女性にストーカーがついちゃう話。サスペンスドラマ海外2時間物って感じかな。読みやすい。内容もべつに捻りもないし、凝ってもいない。誰に狙われているかわからないっていう恐怖感がまあまあってくらい。他に読むのがなかったのでつまみ食い的な一冊でした。



『今夜は眠れない』 宮部 みゆき (8月中旬)
中学生の男の子のお母さんに突然、遺産が降って沸いたことによって様々な事件が巻き起こる。コメディタッチなのかと思ったら、結構、シビアにストーリーが展開したりしてなかなかしっかりした出来です。どういうことなんだろう?って思って最後まで読んでしまう。結末は意外でびっくり。結構おもしろいです。



『マダムタッソーはおまちかね』 ピーター=ラブゼイ (8月上旬)
写真家の妻が夫の助手の殺人容疑で逮捕されるんだけど、どうやって殺したとか、なぜなのかとか、全く分からない。妻は全く動じた風もなく廊で過ごす。気品なんかを漂わせたりするから「やっぱり犯人じゃないのか?」とかいろいろ読者を惑わせる。彼女は犯人なのか、はたまた真犯人が存在するのか!
話題作だったようです。結構おすすめ。この作者の作品はいいのが揃ってます。いろいろな証拠が出てきたり出てこなかったりでストーリーが二転三転します。ちなみにマダムタッソーというのは蝋人形の館の夫人で、凶悪犯罪者などの人形を作って展示してる人。今回の殺人事件の犯人も展示予定が決まっていて事件の結果を待っているらしい。実在の人物らしいけど、一度も文章中には登場しません。なかなかいい作品です。



『クリスマスのフロスト』  (7月下旬)
このミス '95 4位
このミス20 20位
いきなり主人公のおやじが撃たれちゃうところから始まる。主人公がだよ〜!話が終っちゃうじゃない。でも本は結構分厚い。なんでそんなに分厚いのかがミステりーなのか?フロストシリーズの1作目です。めちゃくちゃいい加減なオヤジで私は大嫌いなタイプだけど話はおもしろい。



『二人の証拠』  (7月上旬)
『悪童日記』の続編。どっちの彼かわからないけどちょっとは人間味がましたようなきがする。あいかわらずチョット寒い。シュールです。続きが気になるけどこわいよう。『悪童日記』を読んでからじゃないと読んじゃだめです。あー。粗筋とかもかいちゃうとおもしろくなくなっちゃうからなあ。吉野朔美さんの「エキセントリックス」みたいな感じなの。多分吉野さん、これ読んでから書いたんじゃないかな。後半は「Monster」みたいな感じです。



『龍は眠る』 宮部 みゆき (7月上旬)
このミス'92 国内 4位
超能力を持った男の子と新聞記者の話。正義感の強いその少年は自分の能力に悩みながら事件に関与していく。 話はシリアス。ちょっと暗い。でも宮部さんの書く男の子は清潔そうでちょっといい感じ。私は好き。宮部さんのはこれか『火車』が超お勧め。



『ステップ・ファザー・ステップ』 宮部 みゆき (7月上旬)
双子の男の子と泥棒が主人公。短編のシリーズ物。泥棒が双子の家に盗みに入ったことがきっかけで彼らの父親役を引受る羽目になる。この状況でいろいろな事件が起こり、彼らがこれを解決していく。中学生向けのちょっとした推理物って感じかな。設定はすごくお気に入りだが、文章の組立がちょっとコミカルになっているので今一歩。まあ、設定上仕方ないか。宮部さんのが読みたくて買い漁ったうちの一冊。



『淋しい狩人』 宮部 みゆき (7月上旬)
短編シリーズ物。古本屋のお爺さんとその高校生の孫のお話し。北村薫みたいにちょっとした不自然なこととかで殺人ミステリーとかじゃないところがいいかな。設定も好み。すごく好きなんだけど結末がちょっと好きじゃないかな。なんとなく納得がいかない。でも、宮部さんはシリアスにしてこそ味がでるってもんだと思ってる。



『火車』 宮部 みゆき (7月上旬)
このミス'93 国内 2位
職務中に銃で足を撃ち抜かれたために休養していた刑事が復帰するものの居場所のなさに戸惑いを感じ、なかなか以前と同じように職務に就けない。そこへ親戚の若者が行方不明の婚約者を探して欲しいと依頼される。しかし、この女性の正体がまるで掴めない。足取りを掴もうにも全く別の人物が浮かんでくる。いったいどういうことなのか。
すごく読みやすい。これを読む前は翻訳のSFばかり読んでいたからなおさら読みやすかった。読んだらすぐにのめり込んだし。女の正体がわからないところが精神的な寒さを常に醸し出しててとても良し。なぜこれで直木賞がとれないのが疑問。評論家の頭が腐っているとしか思えない(この作品のどこがいただけないか、の評を読んだらむかついた)。私は宮部さんので読んだ中ではこれか『龍は眠る』が好き。オールマイティーにお勧めなのは『火車』かなあ。



『悪童日記』  (5月上旬)
三部作の一作目。かなり怖い。この双子はかなり凶悪な精神の持ち主。「なんでそうなるの〜っ!!」と思いながら読んでいた。面白いけど精神的にかなり寒い。後半は「Monster」みたいな感じ。



『五体不満足』  (5月中旬)
M係長にお借りして読だ。すごい人だと思った。何に対しても前向きで読んでいて嫌なことがない。こっちまで前向きな気分になる。本人がコンプレックスの存在を全く感じないで表現しているようで良かった。コンプレックスがないわけではないと思うけどそれをおくびにも出さないのはすごい。



『スウィートホーム殺人事件』  (4月下旬)
主人公が子供の割には取っ付き憎くて読みにくいかも。子供に事件を解決させるのはちょっと無理っぽい。大人はそんなに喋ってはくれないと思うぞ。



『幻の女』  (4月中旬)
はじめは目次にびっくり。「死刑○日前」のあとに「死刑○日後」とかあって、「どうなるの〜!!」と思わされる。初めは謎ばっかりでどうしようかと思った。少しずつ解決されていって面白い。たくさんの人が死にます。



『仄暗い水の底から』 鈴木 (2月上旬)
この人にかなり嵌まっていたときについ買って読だもの。短編集。かなり読みやすい。赤川次郎くらい読みやすい。そして寒いよう。やっぱ寒い表現はかなりうまいと思う。



『偽のデュー警部』 ピーター・ラブゼイ (4月中旬)
これといって良さがあまりわからなかっったけどめちゃくちゃ読みやすい。そして意外な結果!情景とかがちゃんと見えるのでその辺りがとても嬉しい。



『レッド・ドラゴン』(上下) トマス・ハリス (3月下旬)
これといって魅力を感じている気はしないのに続きが読みたくて仕方がない感じ。結構面白かった。



『死の蔵書』  (3月)
このミス'97 1位
このミス20 20位
私はそんなにお勧めしないけど、結構ランキングとかに入ってくるらしい。最初に関わっている事件とかの絡みが意外と薄くて変な感じ。