各種シャーベット
ご注意
以下に挙げた分量は、どんびえを使って作り、出来立て(凍りたて)をすぐに食べることを前提としています。エージングは不可ですし、他のちゃんとした機械を使ってもうまくできない可能性があります。固形物の割合が正しいそれに比して足りないのです。糖度も足りません。この辺は、面倒くさい理屈の方に書いてあります。
どんびえを用いても、下記分量では、全体としてややなめらかさに欠ける仕上がりとなりますので、なめらかな舌触りを重視される方は、砂糖の量を50〜100%程度増やして下さい。
◆◆どれから召し上がる?
その1.イチゴのシャーベット
まずは、簡単なイチゴのシャーベットからはじめましょう。材料のイチゴは、甘い必要はないので、香りがいいものを選ぶようにしましょう。大粒のイチゴには、時に水っぽく味にも香りにも乏しいものがありますから、小粒の安いものの方が良好です。
材料
- (この分量ですと、どんびえ1台1回で出来る上限ちょうどぐらいになります。)
- イチゴ ・・・・・・・・・・・・・400g
- 水 ・・・・・・・・・・・・・・・100cc
- グラニュー糖 ・・・・・・・・・・60g
- イチゴのリキュール(省略可) ・・20cc
- レモン汁 ・・・・・・・・・・・・適量
- 分量の8割程度の砂糖と、イチゴ、水をミキサーにかける。
- 味を見ながら、レモン汁、残りの砂糖を加えていき、かなりきつめだが甘み酸味がちょうどよくなるよう調節する。十分にミキサーにかけ、砂糖が完全にとけていることを確認する。
- リキュールを加え、軽く混ぜ、冷蔵庫でよく冷やす。
- どんびえする。
- 冷やしておいた皿に盛り、食べる。
MEMO
- 実は、家では、上の分量より水を少なくして作っています。また、標準的には、水を上記分量の倍ぐらい、砂糖を3倍ぐらい入れるようです。この辺のバリエーションは、適宜おためし下さい。その際出来れば、面倒くさい理屈の方をご参照下さい。
- 極端な話、イチゴをミキサーにかけたものそのまま(または、砂糖・レモン汁を適量加える)でも、かなりいけるシャーベットが出来ます。否、イチゴのいたずら心にあふれた楽しさを味わうのには、これが一番かもしれません。イチゴのリキュールがない場合は、こちらに依って下さい。この辺を試せるのが、家で作るいいところです。
- ミキサーにかけてピューレ・ジュースに出来る果物なら、同じような作り方で何でもシャーベットに出来ます。キューイでも、洋なしでも。冷凍のフルーツピューレを入手できる方なら、それもおいしいです。(下手すると、生の果物よりおいしかったりします。)
- こうして作ったシャーベットと、素材の果物そのままとを一緒に盛り合わせるとすばらしいデザートになります。シャーベットと元の果物そのままとを一緒に口に入れたときの幸せったらありません。
- 香り付けには、その果物のリキュールをつかい、ふつうのエッセンスは使わない方が良いでしょう。また、よく似ているが微妙に違うリキュールを使う(たとえば、イチゴに対してフレーズデボア)のも、あまり好ましくない仕上がりとなります。その果物のリキュールがない場合は、むしろ全然違うリキュール(たとえば、イチゴに対してオレンジのリキュール)の方が、楽しい香りに仕上がるように思います。
- レモン汁は、生のレモンを絞って使うと結構香りが強いので、それを積極的に利用したい場合以外は、ポッカレモンを使う方が無難に思います。
その2.レモンのシャーベット
イチゴよりは、少し面倒な、レモンのシャーベットです。皮を使いたいので、国産レモンをお探し下さい。
材料
- レモン果汁 ・・・・・・・・・・・・・200cc
- レモンの皮 ・・・・・・・・・・・・・汁を搾った残りすべて
- 水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・200cc
- グラニュー糖 ・・・・・・・・・・・・100g
- レモンの皮から、白い部分をこそげ取る。白い部分は、ある種心地よい苦みの元となるので、好みに合わせて適当に残してもよい。(私は、2割ぐらい残す。)
- その皮を出来るだけ細かくみじん切りにし、他の材料すべてとともに鍋に入れ火にかける。
- 沸騰したら、火を弱め、絶対に煮立たせないようにして、10分程度煮て、ゆっくりとさます。煮立たせるとえぐくなるし、酸味が飛びすぎるので、十分注意すること。温度が低すぎる分には、少々かまわない。
- 味を見て酸っぱすぎるようなら、砂糖を追加する。
- さらに、冷蔵庫出よく冷やして、どんびえする。
- 冷やした皿に盛り、食べる。
MEMO
- このままの分量で、あるいは、もう少し砂糖を減らして水を増やして作って、出来たものを冷凍庫にしばらく入れると、適度にシャリシャリしたグラニテができあがります。カンパリオレンジなんてのを入れると、なおそれらしくなります。
- 柑橘類すべてが同じような作り方で出来ます。ライム、ゆず、すだち、夏みかん、日本は、柑橘類の宝庫です。グレープフルーツやオレンジなど酸味の弱い素材の場合は、砂糖を半分程度に減らして下さい。また、いくつかの柑橘類を混ぜ合わせると、いっそう深い味となります。
- 皮を入れるので、大体満足できる香りが出ますが、それでも、リキュールを足すとまた違う味わいが生まれます。なかなか材料そのままのリキュールなんてお持ちでないでしょうが、この場合は、同じ柑橘系ならまあまあ行けます。また、単なる白ワイン・シャンパンなども試す価値があります。
その3.ミントのシャーベット
香草を使ったシャーベットは、あまりレストランで見かけません。ちょっと甘さが勝った仕上がりになりがちだからでしょうか。もっと砂糖を減らしたグラニテの方が合うかなあという気もします。でも、私は、香草のシャーベットが大好きなのです。
材料
- ミント(フレッシュのもの) ・・・・・・多めに一つまみ
- 水 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・400cc
- グラニュー糖 ・・・・・・・・・・・・・80g
- レモン汁 ・・・・・・・・・・・・・・・少量
方法1
- 材料をすべて鍋に入れ、火にかける。沸騰したら、火を止めて、ゆっくりとさます。要するに香りを煮出す過程だが、ぐらぐらと本当に煮出すとえぐみが出るので、沸騰したらすぐ火を止めること。
- 茶こしで漉し、味を見て、砂糖、レモン汁を追加し、バランスを整える。
- さらに、冷蔵庫でよく冷やし、どんびえする。
- 冷やしておいた皿か、シャンパングラス(クープでもフリュートでも)に盛り、食べる。
方法2
- ミントを細かく刻み、材料すべてとともにミキサーにかける。ミキサーにかけるからといって、刻む過程を省くと、長い繊維がそのまま残ってしまうので、きちんと刻むこと。
- 後は、上の2.以下に同じ。
MEMO
- これもまた、しばらく冷凍すれば、グラニテっぽくなります。一般には、こちらの方がいいかもしれません。
- 同じような作り方で、エストラゴン(これが一番好き)、バジル、レモンバームといったあらゆる香草、ジャスミンティーや紅茶など、さらに、それらのブレンド、といったシャーベットが出来ます。紅茶などをブレンドした場合は、方法1を使って下さい。
- リキュールは、あまり合わないので、無理に加えない方が良いです。加えるとすれば、シャンパンか、以外に良いのがふつうの白ワインです。
その4.ヨーグルトのシャーベット
きわめて簡単です。おいしいです。「不意のお客様に」という感じでしょうか。
材料
- ナチュラルヨーグルト ・・・・・・・200cc
- 水 ・・・・・・・・・・・・・・・・150cc
- ヨーグルトに付いて来た砂糖 ・・・・一袋
- 材料をすべてよくかき混ぜ、味見して、水、砂糖を加減する。
- 冷やして、どんびえする。
- 冷やしておいた皿に盛り、食べる。
MEMO
- ヨーグルトってのは、固形物が多いので、かなりいい加減でもなめらかに出来ます。フルーツを入れたり、オレンジジュースを入れたり、いろいろお試し下さい。
- リキュールなんて面倒な物は、この際忘れましょう。冷蔵庫に入っている物だけで出来るのが、このシャーベットのよさです。
その5.ミルクティーのアイスクリーム
ちょっと凝ったのを作ってみました。牛乳を使っているのでアイスクリームと呼んでいますが、さわやかな仕上がりなので、こちらに入れています。(アイスクリーム、シャーベット、両者用語の正しい使い分けは知りません。)
かなり昔、神戸にある「コムシノワ」で食べたように記憶しているのですが、記憶は曖昧であり、全然違うかもしれません。
材料
- アールグレイ ・・・・・・・小さじ山盛り5
- 水 ・・・・・・・・・・・・少量
- 牛乳 ・・・・・・・・・・・400cc
- グラニュー糖 ・・・・・・・80g
- オレンジのリキュール ・・・40cc
- バニラ棒 ・・・・・・・・・4分の1
- 少量の水を鍋に入れ沸かし、紅茶を加え、しっかり煮出す。
- これに牛乳とバニラビーンズを加え、もう一度沸かし、さらに煮出す。
- 砂糖を加え、さます。
- 冷えてから、オレンジのリキュールを加え、漉し、さらに、冷蔵庫で冷やす。熱いうちにリキュールを加えると香りが飛ぶし、完全に冷やしてからだと味がなじまない。
- どんびえする。
- 冷やしておいた皿に盛り、食べる。
MEMO
- 生クリームが全然入らないので、コクはなく、この砂糖の量では、なめらかさもありませんが、うまいです。どんびえの底力を示す格好の氷菓です。是非、お試しいただきたいです。
- また、かなりいい加減な材料配合でも出来るという見本でもあります。
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