四海一家餐廰

金門高粱酒をあおる酒国英雄たち


ここは台北のはずれにある一見しょぼくれた感じの店ですが、店に入ったとたん、威勢のいいお兄ちゃんが現れて「日本朋友歓迎歓迎」と言ってくるではありませんか。 一瞬まるで、大陸にいるかのような錯覚にみまわれてしまいました。 さて、この店は全面禁煙なのですが酒の方は無礼講のようで店の中は度数の高い金門高粱酒をあおっている酒国英雄たちでいっぱいです。 そこで、周りを見まわして見たら、「酒国」と銘打った張り紙がしてありそこには次のようなことが書いてありました。
  酒酔乱性猪哥人
  美女陪酒虚栄人
  賣産飲酒敗家人
  借酒装瘋臭屁人
  飲酒痛哭傷心人
  酒酔黙許半就人
  酒酔再飲危険人
  酒後真言痴情人
  街頭酔睡失態人
  借銭飲酒酒鬼人
  烈酒狂飲是呆人
  滴酒不沾是俗人
  等等・・・
なかな手厳しいですね(笑)。 私も気をつけなくては・・・。

今回のメニューは拌白菜心 118元、合菜戴帽 166元、川丸子湯 70元、抓餅 40元、葱油餅 20元です。

拌白菜心は白菜の心、豆腐干の細切りに粉絲(春雨)、香菜をお酢であえたものに香ばしく揚げた干し蝦を砕いたものかけたもので酒のつまみに最適です。

合菜戴帽は新宿隋園別館の名菜として紹介されたこともあるのでご存知のかたも多いかと思いますが野菜炒めの上に薄焼き卵を載せたものです。 普通はこれを北京ダックのように春餅に包んで食べるのですが今回は抓餅と葱油餅を注文したので中身だけにいたしました。

川丸子湯は一見ただの肉団子スープですが透明感の高いスープによくできた肉団子ときゅうりが沈んでおり、見るからに涼しげです。 夏場に食べたらもっと美味いのではないかと思わせる一品でした。

抓餅、不思議な名前ですね。 店の人にこれなんですかと聞いたら「抓抓・・・」と言って指でつまんで餅を引き裂くようなしぐさをしたので面白そうということで注文してみました。 出てきたのは下の写真で見るようにするめのように引き裂かれたものでしたが、これが濃厚なバターの風味があって激美味でした。 不思議ですね、こう言ったものはバターは使わないそうなんですけど。 一説によると上質の背脂を使っているためではないかとのことですが、背脂はバターの味はしないと言う人もおり真相はいまだに謎のままです。

葱油餅はここの自慢料理のうちの一つで表面がバリバリにしあがっていて中がしっとりねっとりと言う感じで独特の風味を持っているのですが、 最後に注文したためこのときはもう吃飽了(おなかいっぱい)の状態になっていて残念な思いをしました。


拌白菜心


抓餅と川丸子湯


葱油餅



基礎データ
住所台北市八徳路四段36巷16號
電話7672407
営業時間11;00〜14:00,17:00〜21:00
お勧め料理拌白菜心、川丸子湯、抓餅、葱油餅など
取材日時1998年12月30日




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