全申楼 |
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さて、店に入ってみると、なにやらおばさん風のかたが出ていらっしゃって、日本語で話しかけてくるではありませんか。 最初は蟹を進められましたが、時期じゃないということでこれは却下いたしました。 何しろ日本語のレベルが私の中国に比べてさえも、かなりお粗末な上、このレストランの調理場事情の把握も今一つと言った感があり、本当に疲れてしまいました。 そんなこととか、ここがテーマパークのような美食城の中にあることとかが災いして、今回はここでは1回しか食事をいたしませんでした。 それでも、出てきたものはなかなかよかった上、メニューもとても意欲的なものだったので、もう1、2回食事をして見るべきだったと悔やんでおります。
今回食したものは生[火扁]草頭 15元、碧緑蔬菜圓子 28元、花生拌魚皮 18元、巧婦豆腐 28元、香煎鍋貼魚 22元といったところです。
レシートを見てみるとサービス料をとっておりませんね。
店の雰囲気はかなりよい上、私の席は間近にあの金茂大廈の見えるベストロケーションだったのでこれはちょっと得した気分になります。
更に、面白いことにこのレシートには客に料理を出した時間まで載っております。
あとで、なにかの参考にでもするのでしょうか。
生[火扁]草頭は三つ葉のクローバ(馬ごやし)の炒め物です。 小ぶりで形のそろった上物が使われていました。 しかも、炒め方も決まっていますね。
碧緑蔬菜圓子は野菜をすり込んだ魚団子の煮物です。 これは形が不ぞろいなので手作りでしょう。 最近は香港の有名店でもセントラルキッチンやってるとの噂を聞きますが、なるべくこういった悪弊には染まらないで欲しいものだと思います。 そう言えば、20年ぐらい前、横浜中華街の某大型店で宴会をしたとき、どう見ても工場で作ったとしか思えないような料理が出てきて驚かされたことがあります。 当時こんなコマーシャルをやっていた店です。 テレビの画面に可愛らしい女の子が映し出されているのですが、次の瞬間子豚の丸焼きの映像に変わります。 そして、こんなコメントが入ります。 「あの子をこんな風にしたのは誰だ?」・・・
花生拌魚皮は魚の皮と落花生の和え物です。 魚は海のものだそうですが、ゼラチン質たっぷりの皮の味は充分に美味でありました。
巧婦豆腐は豆腐の上に白身の魚の切り身をはりつけて蒸したものです。 この料理では豆腐の美味しさに驚かされました。 中国ではこういった豆腐をはじめとした豆製品の特級品に出会うことがよくあります。
香煎鍋貼魚は淡水魚である青魚の乾物を使った料理です。 写真を見ると揚げ物のようですが調理名では香煎となっています。 淡水魚の乾物というか、青魚干は薄くのされたようになっていて、多少しょっぱいですがなかなか良い味を出していました。
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住所 | 銀城西路17弄77-79号F棟(浦東 陸家嘴 陸家嘴美食城内) |
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電話 | 6887-1988 |
営業時間 | 11:00〜22:00 |
お勧め料理 | 生[火扁]草頭、碧緑蔬菜圓子、花生拌魚皮、巧婦豆腐、香煎鍋貼魚など |
取材日時 | 2001年4月29日 |