丁香花園(申粤軒) 

丁香花園の中に立てられたレストラン・申粤軒


ここはかっての洋務大臣李鴻章がその愛妾である丁香のために作った丁香花園の中に立てられたレストランです。 窓がとても広く開放的な雰囲気の中で優雅に食事を楽しむことができます。 サービスのほうも今回の上海ではぴか一でしょうか。 食事を終えてタクシーを拾おうとしたのですがこのあたりではちょっと拾えないかなと思って店の前に立っていた黒服の小姐に聞いてみたところ携帯ピピピであっと言う間にタクシーが目の前に現れました。

名前からも察せられるように当初は廣東料理の店だったと思われますが現在では上海と廣東の双方を出してくれます。 地元の人はまるでメニューに載っていないにもかかわらず上海系の料理をどんどん注文しますから上海系に弱い店はこの上海で生き残るのはちょっと難しいということでしょうか。 今回私が注文した範囲でも上海系の方が味がよいように感じられました。

涼拌魚皮は広東省順徳県の名菜ということで期待したのですが川魚の皮がちょっと臭っていまいちでした。 広東省のものは臭みが無いようですが上海近辺だとちょっと難しいのでしょうね。 これも南京,揚州あたりではあまり臭わないので不思議です。 やはり水質が違うのでしょうか。

香炸蝉衣巻は何が出るのかと思っていたら湯葉に臭豆腐を巻いたもののから揚げでした。 これは杭州名菜の干炸[口向]鈴のアレンジといったとこででしょうか。

今回食したものとそのお値段を書いてみると・・・。 醤脆蘿蔔片(上海) 12元、涼拌魚皮(廣東:順徳名菜) 20元、香炸蝉衣巻(上海:杭州系) 26元、西芹白果炒目魚蛋(上海:寧波系) 32元、客家菜果(客家菜) 3元といったところです。


醤脆蘿蔔片(左)、涼拌魚皮(右)

香炸蝉衣巻(左)と西芹白果炒目魚蛋(右)


基礎データ
住所華山路849号
電話6251-1166
営業時間早茶(周六,日,公衆假日) 07:00〜11:00、午餐 11:00〜14:30、下午茶 14:30〜17:30、晩餐 17:30〜00:00
お勧め料理醤脆蘿蔔片、香炸蝉衣巻、西芹白果炒目魚蛋など
取材日時2000年8月11日




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