大世界


妖しい光を放ってそそり立つこの塔はかって上海の黒社会にその名をとどろかせた魔窟だったのです。 この前にはゴロツキや野鶏(売春婦)がたむろしていたと言います。 また魔窟の中に入ると生きてはこの世に戻れなかったとも申します。

大世界は「上海三大ペテン師」の一人黄楚九が創立したのですが、後に上海黒社会のグランセニョール(大旦那様)こと黄金栄の手に落ちるのです。 これで大世界は銭の世界から悪の世界へとの変貌を遂げていくことになるのです。

でも安心してください。 今ではかってのこの魔窟も健康的な遊技場に変身してこの日もその中では雑技の実演が行われていました。





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