太夫


さて、例の茶館とおぼしき建物の中に入ってみると1階はディスコのようなものになっていて、 派手な音楽が流れてきます。 入口の所にいた若い中国人たちが迷惑そうな顔をしてあっちへ行けといったような身振りをするので、 その場を離れて2階のほうに登って行くとなにやら太夫の名調子とおぼしきものが聞こえてくるではありませんか。

2階の入口を入ると、舞台で太夫が名調子を披露しているところが目に飛び込んできました。 やっと、お目当ての茶館にたどり着けたと思ったのですが、 下の写真で判るようにここは自分で飲むお茶は自前で用意する必要があるようなのです。

更に困ったことには、写真を撮り終えて帰ろうとするとちょっと怪しいおばさんが現れて、 写真撮影の許可を取っているのかと私を詰問するのです。 どうも、まともに対応しているとやばいことに成りそうなで対不起(Excuse me)と言って、 すたこらと逃げてきたのですが、裏通りは迷路のようなのでなかなか表通りに出ることができません。 あちこちで行き止まりになっていて、後ろのほうから不通(ブトン)と言う中国語が聞こえてきます。

何とかホテルに戻ることができたのですが、私はドジなことに自分の泊まっているホテルの名前をあのおばさんに教えてきたのですね。 そんな訳で、怖いおじさんがやってくるのではないかと不安だったのですが、結局だれも咎めにやってきませんでした。 めでたしめでたし。





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