51.待ってました、オールラウンダーリール

(2008.04.吉日 購入)

しばらくスピニングタックルで釣りをしていた為か、急にベイトリール執着病が再発!

新しいベイトリールがほしい!

でも、中途半端なリールはいらん!

バスやシーバスはもちろん、ウミアメやサクラマスをも射程に捉えることができるベイトリールが欲しい。

つまり、淡水や海水で使え、頑強かつアホみたいに飛ぶオールラウンダーなリールが欲しいのである。

最初に名前が挙がったのは「アンタレスDC」だったが、めんたま飛び出るような価格に憤慨・・・、即却下。

次に、「ミリオネアベイキャスト」を検討。

コレはダイワなので性能の予想がしやすい。

TD−Zと同じマグフォースVと軽量スプール、ある程度満足が行くハズ・・・。

でも、私の手は丸型リールと相性最悪なので却下。

次は、「TDジリオンPEスペシャル」。

コレは普通のマグブレーキな上に、ハイスピードレベルワインドなので絶対飛ばない、あぁ却下。

そして本命、「TDジリオンHLC」。

高い剛性、軽量スプール、そして未知数ながらも魅惑の「マグフォースZ・ロングディスタンスチューン」と来たもんだ。

どこぞのプロアングラーが、マグフォースVのローターを削るチューン法を編み出し、それが製品化されたものである。

ジリオンでほぼ決定していたある日・・・。

出ました、希望の星「メタマグDC」。

簡単設定で風の影響を無視してキャストできるデジコンブレーキの第3世代。

シマノのデフォである密巻き仕様。

そして、ガマンの限界内の価格。

決定!

SHIMANO:Metanium Mg DC7
ギヤ比 (巻取) : 7.0 (75cm)
自 重 : 195g
糸巻量 : 14lb・100m
ドラグ耐力 : 5kg
ボールベアリング : 8個/1ローラー

¥46,200 也。

たった4モードしかないブレーキ設定。

:ウィンドモード
:アキュラシーモード
:ミディアムディスタンスモード
:ロングディスタンスモード

大雑把なモード設定ながら、これがよく飛ぶのよね。

なんだろう、このオートマチック感。

バックラッシュの許されない遠征などでは、Mモードだけで釣りに集中できて超便利。

糸巻き量も文句なし。

シマノのリールってスプールベアリングが奥に配置されていて、海水が浸入しにくい構造なのよね。

思い切って海で使ってやるぜ。

キャスト時の「ぢゅい〜ん!」という電子音が、時代の移り変わりを感じさせる。

マグフォースVが「第3のブレーキシステム」と言われてから10年、このデジコンこそ「第4のブレーキシステム」なのではないだろうか。

− 追記 (2014) −

とにかく「便利」の一言に尽きる。

ハチローなら、1つのブレーキ設定でルアーも風向きも選ばないし、トラブルもほとんどないし、使い勝手が良すぎ。

サイドカバーもワンタッチで開くからメンテナンスも速い。

ハンドルグリップの手触りもイイ。

現在、最も稼働率の高いベイトリールだ。

最近ではハンドルのカタカタ感が大きくなってきたけど、まったく不満がない。

− 追記 (2017) −

DCユニットにトラブル発生。

コイルを樹脂コートしている部分の外側が膨らみだした。

これがスプールに当たって回転が悪くなると同時に巻き心地が悪くなる。

そこで、膨らんで摺動傷のついた樹脂部をカッターで薄く切って干渉しないようにした。

更に、内側の樹脂もめくれてスプールマグネットと干渉していたので、ピンセットでむしり取ってやったわぃ。

これでスプール回転は元通りスムーズになったが、コイルが一部ムキ出しになっちゃった。

もう海では使えないな・・・。

− 追記 (2024) −

とか言いながら、バリバリ海で使っている。

こいつはメタニウムの初代DC機で「I-DC4」を採用しており、今でも一級品の性能だ。

さすがに巻き心地がザラついて来たけど、それほど気にならず全然使える。

サイドカバーとDCユニットがネジレス固定なのが最高!

今のDC機はスプール外すのに精密ドライバーとか頭おかCですわ。

オーバーホールせずに海で10年以上使えるシマノの耐久性はすばらしいね。

それに引き替えダイワは・・・、淡水専用にすれば10年くらい持つかな?