15.丹沢湖攻略リール

(1998.05.吉日 購入)

私は長い間悩んでいた。

バスが跳ねているあのポイントまでルアーが届かない。

残り数メートルの距離が、高い壁となって私の前に立ちはだかるのであった。

ところが、その壁を打破するヒントがCMから流れて来た。

マグフォースV! おおっ、これだ! これが答えだ〜!

と、ひらめいた割には2ヶ月ぐらい悩んだが・・・。

厚木のワイルドワンで買ってしまいました。

TEAMDAIWA-X 105HV

ギヤ比 : 6.3
自 重 : 235g
糸巻量 : 10lb・90m
ドラグ耐力 : 3kg
ボールベアリング : 8個

¥25,000也。

"TD−S"にするか"TD−X"にするか結構悩みましたが、実物をいじったら圧倒的に"TD−X"の勝利でした。

早速、使用してみてびっくらこきました。

ミノーが未体験ゾーンまで飛んで行くではありませんか!

4gのちびシャッドもかなり飛んで行きます。

4インチグラブもちゃんと飛びます。

キャスト時の初速の立ち上がりは文句なしの1級品。

後半はまったくブレーキが効いてないので伸びがいい。

サミングが必須だけど、マスターすればスプリットショットをスピニングタックル並に飛ばせるリールです。

サスペンドバイブ(10g前後)より軽いルアーを使う場合、迷わずこのリールをお勧めします。

「フライングアーム」や「SVS」より断然使いやすい。

ただ、ヘビーなルアーの飛距離がリョービやシマノのフラッグシップモデルに比べてちょっと劣るような気がする。

− 追記 (2007) −

この1年後ぐらいに測定した結果がバックアップファイルに残ってた。

3gスプリットショット + ゲーリー4インチグラブ
1/4ozバレットシンカーキャロリグ + スーパーグラブ


グラブのスプリットショットが安定してよく飛ぶため妙に気持ちがよくてね、ソレばかり投げて釣ってたわ・・・。

逆にヘビールアーは回転のトップエンドでブレーキが効きすぎて飛ばなかった。

軽いルアーの低速キャストに合ってたんだろう・・・。

諸事情により手放してしまったことが悔やまれるほど、デザインと性能が一級品だった。

− 追記 (2024) −

釣り具メーカによるベイトフィネス構想は昔からあったようだが、技術的に光明が見えたのはマグフォースVの開発と、アルミに代わる新素材スプールの開発だろう。

後にベイトフィネスの技術的ベースとなる、アンタレスやTD−Zという革新的リールが発表され、ベイトdeセコ釣りの機運が高まって行くこととなる。 しらんけど・・・。