−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 平成11(1999)年2/13掲載 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3話その3 中編後半 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 後半.  BS高嶋 「きゃぁぁぁ!!   ・・・・今の・・外れた?よかった・・」  テム博士 「あ・・危なかった,全く手荒なことをしでかしてくれる・・!」  ANA兵 「し・・しまった,発砲してしまったじゃないか.い・今のは威嚇射撃(いかくしゃげき)だぞ, 今度は・ほ・・本当に打つからな,死んでも知らないぞ!命が惜しければ帰ってくれ!」  ・・ANA兵が更に引き金を引こうとしたその時・・! ゴゴゴ・・・・ドガドガドガッ!!!!  更に!轟音(ごうおん)と共に激しい振動がその場を襲(おそ)った!!  ANA兵 「なっ何事だ!?」  嵐紅蓮 「こう言うことで〜す♪」 ドバキッ! ・・ANA兵達は嵐紅蓮のミサイルランチャーで(※3)軽々となぎ払われ,気を失ってしまった・・  BS高嶋 「博士,いつの間に・・」  テム博士 「言っただろう高嶋君,何かあったらこちらから連絡すると・・」 先ほどまでポケットに入れたままだった左手を抜き出すと, その指の中には手のひらサイズのリモコンスイッチが握(にぎ)られていた.  BS高嶋 「そんなありがちなネタで・・(笑)」  テム博士 「とにかく艦内まで輸送班とトレーラーを呼んでバーチャリオンのパーツを運ぼう.」  BS高嶋 「じゃぁメインハッチは私が開けに行っていきます」  嵐紅蓮 「兵士達はオイタ出来ないようにグルグル縛(しば)りの袋詰(ふくろづめ)でし〜☆」 <!−−↓このシーンはつい最近作ったものです(爆)−−> ・・トレーラーに全てを積んで3番艦を出ると, お約束の如く多数のANAのVR部隊が取り囲み一行を待ちかまえていた!  ANA・VR部隊長(年の割に若作り) 「はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ はっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ(延々と続く)」  ANA・部隊補佐官(やせ形の男) 「隊長,そろそろ・・」  ANA・VR部隊長 「う・・うむ,そうであったな.ウォッホン!! あーそのぉー.君たち,何というか・・(長々ともったいぶる)」  ANA・VR部隊補佐官 「隊長!!!!もういい加減に・・・・!」  ANA・VR部隊長 「え?あ・・ハイハイ,いや,つい.こういう事は初めて(※4)なものでな・・ オホン!君たちは完全に包囲されている. 無駄な抵抗はせず,大人しく投降(とうこう)して・・(ダラダラと演説)」  テム博士 「やれやれ,素直に通してくれそうもないようだ・・」  BS高嶋 「かと言って,多勢に無勢(たぜいにぶぜい).いくら嵐紅蓮でも無理に突っ込むわけには・・」  テム博士 「ふむ・・・・」 ・・そうこうしてる間に,大型ミサイルが数発,上空から飛んできた. どうやら交戦中の別方面から来た流れ弾の模様・・  ANA・VR部隊補佐官 「た・隊長,ミサイルが多数ゴビ砂漠方面から接近!・・識別,急げ!! ・・所属は・・そうか,”TNA”・・!?隊長!!これは一体」  ANA・VR部隊長 「ワシに聞くな!ワシに!!緊急回避(きんきゅうかいひ)だ!緊急回・・ いや,撤退(てったい)だぁ,撤退ぃぃぃ〜〜〜!!」  チーム・ゴリラ輸送班 「敵がひるんでいる今の内に包囲網を抜けます!皆さん,耐衝撃の準備を・・・・!!」 ガガガガドカンドカンドカンドカンドカ〜〜ン!! ほわわわわ〜ん・・・・(超巨大な,連なったドクロ雲) −−ゴビ砂漠・TNAキャンプ−−  TNAリバースコンバート兵A 「報告します!・・発射した第1波のICBM弾のいくつかがタクラマカン砂漠方面に着弾した模様. 今の所,被害報告は確認されていません!(※5)」  それを少し離れて聞いていた,リバコン作業を手伝っているらしい別の制服を着た青年が 自分のセッティングしたミサイル砲台の意外な余波に少なからずも驚(おどろ)きの顔を隠せなかった.  ナル元少佐 (お・・おいマジかよ!?俺はちゃんとセットしたぞ?誰かが間違っても知ったこっちゃねぇぞ・・)  TNAリバコン兵B 「ほらぁソコ!!もたもたしない!コッチ来て配線の延長頼むよ?」  ナル元少佐 「あっはい〜済いません今すぐ〜〜(・・チキショウ何で俺がこんな事手伝わなきゃいけねぇんだよう・・ トーマ博士め・・・・ハメだぁぁぁ(泣))」  ・・等間隔で並べられた,VRが背負っている物より一回り小さいVコンバータのようなものに ナル元少佐が束(たば)になったコードを延(の)ばしてつないだ.  すると,それぞれから銀色のディスクが高速回転して浮き上がり文字列の渦を発生させると, なんと巨大なICBM砲台が次々とリバースコンバートされた・・(※6)  TNAリバコン部隊長 「よし!第2波,ぅてえええええ!!」 <!−−↓ここから下のシーンは修正を加えつつも,かなり前に作成したものです(爆)−−> −−RNAウイグル前線キャンプ−−  テム博士 「よぉ〜〜し,後一息だ,関西方面に行けばD中尉に会えるはずだ.しかもパーツだけとは言え バーチャリオンも手にはいったし・・持って帰ればt やO達にあっと言わせられるぞぉ〜 わぁ〜いわ〜ぃ・・ふははははは!!・・・・・・・・あ.」  ふと我に返って後ろのBS高嶋達の方に目をやると,軽蔑の眼差しでこちらをロックオンされてるのが よく分かる.当然ながら今に始まったことではない事もみんな良く知っている.  テム博士 「あ・その・・ごほっごほっごほ・・ここは大分空気が悪いなぁ・・ちょっと吸っておくか.ハハハ・・(照れ笑い)」  そう言って携帯型リハビリ用吸入酸素スプレー「森林の囁(ささや)き・スーパーオーII(ツー)」を バッグから取り出し,地上で普段から被(かぶ)っている『F1レーサーのようでそれでいて「某宗教女教祖の 実の弟で某小隊所属の」K=A氏が付けているような』マスクの口の部分をめくって吸入カップを 口に当てボタンを押した.シュゥゥゥ・・  テム博士 「・・ふぅ〜っ.高濃度酸素でリハビリするようになって少しはまともになってきたものの・・ まだまだメカや機械いじりの事となるとついつい浮かれて気が浮付(うわつ)いてしまって・・イカンイカン. ・・・・で,バーチャリオンのパーツVRを抱えながらVアクセラレータを運ぶ事になるのだが・・」  BS高嶋 「各パーツに合体プログラムと構成データが入っていたのでそれを元にして 埋め合わせは可能みたいですから・・こちらの手持ちのVRで何とかするしか無いですね.」  テム博士 「それに,よく考えてみれば関東地方までまだまだ遠いしな・・何日かかるやら」  BS高嶋 「満州基地で高速トレーラに乗り換えたとしても・・間に合うんでしょうか・・」  すると突然,轟音(ごうおん)とともにグレー色の超大型輸送トレーラーが現れた.特にこれと言った カラーリングはされず,横面に「銀凱座(ギンガイザー)」とだけ小さくペインティングされた それは,シンプルな形状ながらもインパクト十分であった.そこから 一人の男がひょっこり現れた.それがA7博士,”チーム・ゴリラ”の一員である.(※7)  テム博士 「A7博士じゃないですか!お久しぶりです・・・・そうだ!!博士に折り入って頼みが・・」  テム博士は事情を説明した.  A7博士は, 「成〜る程・・あい分かった!Vアクセラレータを運ぶ仕事の方は, 良かったらワシが引き受けようかぃの」  と言い放ちドンと胸をたたいて引き受けてくれた.  ・・そして物語は後編へと続く事になる・・ ※3:  だってこの場で「両腕(マシンガン握ってる方)」は正しい表現じゃないんだモン(爆) ※4:  久しぶりとか,なかなか来ないとか考えたが今一先が思いつかないので, 思い切って初めてにしたのは作者のいたずら心の成せる業(わざ)か・・ ※5:  バーチャリオンの解体作業は秘密裏(ひみつり)に行われていたので, さすがに文句を言うわけには行かないのであろう・・(第一そんな事したらTNAにバレるって) ※6:  何とも言い難い・・寿命なのか書き込まれた情報が劣化して全く機能しなくなった, 廃棄処分となるはずのVコンバータの内容を他の物に書き換えて再利用したと思われる. ここにもTNAの創設者・トーマ博士の思いやりと努力の影が見え隠れしている・・?(^^;;; ※7:銀凱座&A7博士  ご面倒ではあるが,「後編」を参照のこと.m(_ _)m  今回,うすのろさんのANAのだけでなく, NALさんのTNAのキャラクタまでお借りする事となりました.  本当に申し訳御座いません(爆) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−=======================