僕の前を歩いていた子供が、「あっ」と言って道路脇に何かを見つけた。 近づいてみると、それはコンクリート上に残った、猫の足跡のくぼみだった。 固まりかけた上を走っていったのだろう、足跡の間隔は広く 2・3ステップ分が続き、しっかりと深く肉球の形が残っている。 猫は写っていないが、意表をついた猫の写真。どこか微笑ましい。