青梅の奥に「梅郷(ばいごう)」という梅の名所があるというので行ってみた。 青梅線・日向和田の駅から多摩川を渡って歩いて行くと、 付近は梅祭りでにぎわっていて、みやげ物の出店が並ぶ。 その先にある「梅の公園」は、名前の通り山の斜面に梅の木を みっしりと植えた場所で、白から赤まで、さまざまな色で咲き誇っている。 見渡す限りの梅、梅、梅、見事だ。梅のいい香りも漂っている。 しかし。梅林の向こうの山々は杉の森だ。杉は茶色く熟し、 黄色い花粉が巻き上がっている。空気は黄色くかすんでいる。 花粉症に苦しむ人には我慢大会のような場所。 梅の間を歩いているうちに、目は痒く、くしゃみはとまらなくなり、 じっくりと梅を楽しむ余裕もなく、帰途についた。 |