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●ヨウシュヤマゴボウ

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 ヨウシュヤマゴボウ(ヤマゴボウ、マルミノヤマゴボウ)

 赤紫色に熟した実は汁気をたっぷりふくんでおり、ブドウに似て美味しそうに見える。だからか、原産国でのアメリカでは子供が犠牲になる悲惨な事故があとをたたない。幼い子供だったら2〜3房で致命的になるのだ。
 ふつうは、食べるとたちまち口の中がカッと灼けつくようになるから、すぐ吐き出してしまう。だが5歳の坊やは、兄弟が砂糖と水を加えてジューサーにかけたのを飲んだ。美しいワイン色の液体はグレープジュースのように魅惑的だったにちがいない。

植松黎「毒草の誘惑」

「ヨウシュヤマゴボウ」の葉が赤くなるのは美しい。ぶどうのように垂れる。

「ヤマゴボウ」は果軸が垂れない。葉の紅葉もないようだ。

毒・害

薬・効
<葉、根、果実>
フィットラクシン、サポニン、硝酸カリ、ヒスタミンなど。

症状:ジンマシンの発疹、吐き気、おう吐、下痢など。死亡例もある。若葉を湯でこぼして食べることがあるが危険なのでやめたほうがよい。
市販されている「ヤマゴボウ漬け」と混同して根を誤食する例がいまもなお多くある。「ヤマゴボウ漬け」として販売されているのは、キク科のモリアザミの根の漬物で、全くの別物。

・「ヤマゴボウ」の根は漢方の『商陸』として利尿剤に使われる。

・「ヨウシュヤマゴボウ」の根に抗腫瘍作用と感染防御の作用が認められ、研究が続いているらしい。(抗ガン、抗エイズ薬?)

  
・子どもの色水遊びにおなじみ(使った水を飲まないように厳重注意