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●ベラドンナ ●ペヨーテ

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 ベラドンナ(セイヨウハシリドコロ)

未成熟の実

ゼウスとテミスの間に3人の娘が生まれた。
運命(モイライ)の女神たち、
クロートー、ラケシス、アトロポス、である。

クロートーは『運命の糸』を紡ぎ、
ラケシスが運命を割り当て、
アトロポスが死の瞬間『運命の糸』を断ち切る。

ゼウスといえどモイライの権限には介入できない。

「ギリシア神話」

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ベラドンナの属名 Atropa はこのアトロポスにちなんでいる。なお、この3女神は、『ビーナスの誕生』のあの絵の中で、ビーナスに薄衣を着せかけているホーライの女神たちと姉妹である。

毒・害

薬・効

<全草>
アルカロイドのアトロピン等を含む。

症状:副交感神経を抑制させ、中毒者は全身麻痺で死にいたる。かつてイタリアの女性たちが、瞳を大きくうつくしくみせるためにベラドンナの抽出物をつかったため、イタリア語で「うつくしい女性」という意味のベラドンナという名でよばれるようになったという。

紫色に熟した果実の汁をしぼって、目にさすと瞳孔がひらき、ぱっちりお目々の美人になることができる。
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鎮痛剤、催眠剤、目の治療の際に瞳孔散大剤として医療の場で使用
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大正製薬の『パブロン鼻炎カプセルL』には、成分のひとつとして<ベラドンナ・総アルカロイド>が含まれている。
抗コリン作用により、鼻汁の分泌を抑制するそうだ。他のナス科のアルカロイドにもこの作用があるものがある。

   


 ペヨーテ

サボテンの鑑賞会にて

 メキシコインディアンの正式なやり方はこうだ。夜中にちろちろと燃える焚火を囲んで、十数人の人間が輪になり、ボタン(ペヨーテを輪切りにして干したもの)を食べる。「ロード・マン」とよばれるリーダーが低くぶつぶつと呪文を詠唱し続ける。これに導かれて、全員が陶酔状態にはいっていくのだ。

 もちろんこれは彼らにとって神(ヒクリ)と交信する重要な儀式である。彼らは少なくともコロンブスがやってくるよりはるか以前からペヨーテ儀式を行っており、その源はアステカ文明にまで至る。アステカ文明はペヨーテ、テオナナカトル(幻覚キノコ)を地盤とする見神幻覚の文明だ。この文化はメキシコから北上して、アメリカ、カナダに及ぶ文化圏を作った。

 ところで、例によってキリスト教会はこのペヨーテ儀礼を教えに背くというので弾圧した。インディアンたちはペヨーティズムを軸としてキリスト教を取り入れた教団を設立し、法廷闘争に持ち込んだ。そうして勝ち取ったのが今のネイティブ・アメリカン・チャーチだ。現在北アメリカ全土で数百万のメンバーをもっているといわれる。

中島らも「アマニタ・パンセリナ」

毒・害

薬・効

<茎(サボテン本体)
メスカリンを始めとするアルカロイド数種。メキシコやアメリカ南西部の灼熱の太陽のもとに自生している。

症状:下痢、吐き気、胃痙攣、幻覚症状、心臓マヒ。薬物依存症患者の間ではその幻覚作用のために麻薬としてつかわれている。が、日本の温室育ちのペヨーテでは強い幻覚症状はあらわれないようだと先の中島らも氏は述べている。

キャプション

・関節の痛みに外用する。

・肉体と精神の病気の万能薬として。

とげなしサボテンとして、ごく普通に売られているものを鑑賞用に。別に非合法の植物ではない。