・・・ということで、かわいいセージの苗とかわいいタイムの苗を三春のハーブファームから買ってきたのです。
もちろんいま我が庭にあるセージはその時のセージです。元気で素敵でとっても役に立つやつです。
でも
いま我が庭にあるタイムは、その時のタイムでは、ないんです〜。＊えーん＊

今でこそ仲良くおつき合いしておりますが、なんと過去３敗の（３回も失敗した）ハーブなんです。私はタイムに嫌われておる、と、しくしく泣いておりました。

・１敗め
これは私が悪かった。『乾燥を好む』、というので水をやらなかった。ヾ(･･;)
そうでなくても水やりをさぼる私が、意識して水をやらないとなると、もー、それはサハラ砂漠もまっつあお状態になります。タイムはサボテンじゃないぞーっ！　土に植えられたままドライになったタイムはこの子だけだろう。＊ごめんなさいー＊

・２敗め
これは私のせいではない（ということにしよう）。水やりはローズマリー程度で、と知ったので、今度は順調にお花も見る事ができました。が、しかし、日に日に葉色が悪くなり、ある日突然枯死！　なんでえええ？
原因は野良猫。こともあろうにトイレにされていたようです。屎尿は熟成させれば良い肥料になるが、直接かけられたひにゃー・・・(:_;)

・３敗め
前回かわいい花を見てしまったものだから、よけいあきらめきれなくなった私は再々度挑戦。
「猫が来ないようにすればいいんだよな。たしか猫は乾いてるところが好きなんだから、、、」
最初の『タイムは乾燥を好む』という話はすっかり頭から飛んでいってしまい、タイムを植えたプラスチックの鉢をミントの茂みに隠すように置き、土が乾かないように気をつけたのでしたー。
カイガラムシはつくし、株はどんどん腐ったようになるし、、、。うううう。

+++悔しさの果てに+++
もう諦めようかとしたとき、またあのかわいい花姿が頭にちらつき始めた。
そう、タイムの花はかわいいのだー、もーのすごくかわいいのだーー。好きなんだなあ。きゃー♪

よし。工夫をしてみよう。
その１：プラスチックではなく素焼きの鉢に植える。土はパーミキュライトを多めにまぜる。
その２：他のハーブが茂る中に置くが、一段高くして午前中はたっぷり日が当たるようにする。
その３：蒸れないように収穫をマメにする。＝タイムの活用法を開発する(^^ゞ

　　
へっへっへ。
人間あきらめが肝心ともいうが、わたしは「あきらめちゃだめ！」説に賛成。

といっても、このとき４株植えて生き残ったは２株なんですが(^^ゞ　日当たりの重要性を感じました。

ちなみに葉が茂って株が大きくなってくると木質化するせいか、猫は土が乾燥しても寄り付きません。猫との戦いは初期だけだったのだ〜。

それで育ち始めると、まー、これが手のかからないハーブ。しかもいろいろ使える。私にとってはなくてならないハーブになったのであります。

コツがつかめたので、以降違う種類のタイムも育てて楽しんでいます。

さて、レモンタイムは花が咲く前に、セージといっしょに収穫します。セージもいま新芽がでてほんとうに美しい。

これで「風邪防止用のうがい薬」をつくります。ききますよぉ〜！

この収穫量で、５００ml入りの瓶１杯分。
そのビンにこれをぎゅうぎゅうつめて、梅酒用のリカーあるいはウオッカ（アルコール度３５度以上の酒）を注ぎます。常温で時々ゆすりながら２週間以上熟成させます。うがいするときは半分〜５倍に薄めてどうぞ。

「お母さんのハーブは役に立つよね。ぼく、このうがい薬でこのごろ風邪引かないもん」
ほっほっほ。１番嬉しいお言葉です。

【タイム】
コモンタイム（Thymus vulgaris)
レモンタイム（T.vulgaris x citriodrus)
シルバータイム（T.vulgaris 'Argenteus')
ワイルドタイム（Thymus serpyllum)

育て方：日当たりを確保する。土の湿り気は厳禁。我が家ではローズマリーと同じくらい水がもらえないハーブです。収穫をマメにして枝が込み合わないようにする。耐寒性は十分あります。冬になると葉が赤くなり枯れたようになりますが、その分春の新芽が美しいです。

利用：我が家では薬用利用はレモンタイム＆ワイルドタイムを、料理にはコモンタイムを使っています。シルバータイムは鑑賞専門。料理に使い始めるとタイムがないとひと味たりない、という感じさえします。ことにチキンの空揚げにはかかせません。