『キンセンカ』

ローズマリーの花をぶちぶち摘んで(ぽいぽい捨てて)いたら、御近所の奥様が
「なんでお花を摘んじゃうの?」と心配げに聞くので
「このままにしとくと種をつけて木が弱るから」と答えた。
「ふーん」

カモミールの花をつんつん摘んでいたら、またまた
「なんできれいなのに摘んじゃうの?」と聞くので、
「今がお茶にするのにちょうど良い時期なの」と答えた。
「ふーん」

で、キンセンカの花を首ちょんぱしてる私の姿をみるにいたって、ついに奥様は悲鳴を上げた。
「ええーーっ! ちょっと信じられない! なんで? わたしとってもそんなことできない!」

、、、ハーブを育てている私はすげー残酷な奴と思われたに違いない。

 そんな近所の評判を下げてまでも私が何をしているかというと、キンセンカの花びらのオレンジを1年中保存しようと、あれこれやっているのでありました。

といっても私がキンセンカをハーブとして認識したのはついこの間。キンセンカって、仏壇やお墓にそなえたり、子ども時代からどうもマイナーなイメージが強く、ちょっと避けたい花だったんです。ところが、ポットマリーゴールド=カレンデュラ=キンセンカという等式が出来上がったとたん、目からうろこ状態。「ええええ、この花が!!!」ってな感じでした。以来、初めて実家から苗をもらってきて、そこから繰り返し種をとって咲かせています。

   

開花を2、3日楽しんだら、
首ちょんぱをします。

花びらをむしって乾燥します。
    

かわかしたら、ビンにいれて保存。
こうしたら1年中なににでも使えます

           
では今回はこれで石鹸をつくりましょうか。
といって原料の石鹸をもってきたら、旦那いわく
「そのまま使っちゃいけないの?」
いけなかないですがー、ないですがー、、。ちぇー。

■■作り方(準備)■■

(1)無香料無添加石鹸:60gのもの2個
(2)キンセンカのドライ:カップ1/4+中に入れる分ひとつまみ
   お湯:カップ1/2
(3)蜂蜜:大さじ1+気持ち

厚手のビニール袋(もしくは3、4重にしたもの)、おろし金
(作業はおふろ場でしたほうがいいと思います。洗面器をボウル代わりにしてください)

1、キンセンカのドライにお湯を注ぎ、蓋をしてそのまま1時間ほどおく。(濃いティーを作ります)
2、石鹸をおろし金でおろす。(市販のフレーク状になったものを購入された場合は不要です。3から作業してください) おろす時に粉が飛びますのでマスクをしたほうがいいかも。
3、おろした石鹸に蜂蜜と、1のティーを様子を見ながらいれる(全部使わない時もあります)。ビニール袋内でやると作業が比較的楽です。(全体が固めの粘土状になるまで)
4、3をよく練る。ちょうどうどんを打つ感じでよくよくもんで練ってください。このときにドライのキンセンカをまぶします。(いれなくれも可)
5、できあがったら成形します。かわいい型にいれてもいいかも。
6、風通しのいいところで、ときどきひっくりかえしながらかわかす。1週間くらいでできるかな。

     

【キンセンカ】(Calendula officinalis)
別名:ポットマリーゴールド、カレンデュラ、トウキンセンカ

育て方:1年草(2年草) 種を蒔きます。こぼれたねでも発芽します。種は秋蒔きをおすすめします。首ちょんぱは残酷なように思われるけど、早めに花を摘み、しおれた葉っぱをとりのぞいてやるとつぎつぎに花が咲き、長く楽しめます。

用途:「見ただけで目がよくなる」といわれたハーブ。九州地方では、サフランのかわりにこれを使い黄色いご飯をたくところがある。生のままの花びらをサラダに散らす。ハーブ酒はうがい薬に。オイルは血行をよくする。いつかハンドクリームやリップクリームも作ってみたいなあ。

     


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