早春の日本のハーブを探索

ヒバリの声がします。
空気にいい香りが混じるようになりました。
風に肩をすくめなくてもよさそうです。
心なしか、人々がゆっくり歩いているようです。
いよいよ、かな。

横文字ハーブもいいけれど、早春はなぜか和風に心ひかれます。
ぽかっと暖かくなった日に、ふらふらっと日本のハーブを見にでかけました。
ふむ。このいい香りはなにかな?

梅よりも早く咲き出し、いい香りをただよわせる蝋梅。花が蝋細工でできているようにみえるからだそうです。下向きに咲いて、恥ずかし気なのがかわいいです。 奈良時代まで、『花』といったらすなわちのことでした。いつのまにか桜になってしまいましたが、それは嵯峨天皇のせいです。
効能:せき、解熱剤、火傷に。 効能:疲労回復、健康保持、風邪に。(青梅を生で食べないこと)

縁起がいいとされるハーブたちです。
これが咲くと、国がまとまり栄えるのだそうです。
『さきくさ(しあわせな草)』といわれます。
ポイントは【鳥の足跡型=三つに別れる】です。

三椏 必ず枝が3つにわかれますね。香りがいいとおもったら沈丁花と同じ仲間でした。 福寿草 葉っぱをよーくみると鶏の足跡が集合しているような形。雪を押し退けて、黄金の花をさかせるところから、今だにおめでたい植物ですね。
効能:樹皮を和紙の原料に。多涙症の改善。 効能:じつは毒草です。

今でも子供の時にみた野草をかんたんにみつけることができます。
懐かしい花、懐かしい香り、懐かしい味。
“春の野にいでて若菜摘む 我が衣手に雪はふりつつ”

たんぽぽ(蒲公英)はまだちょっと早いようです。もう少しすれば白花たんぽぽも咲き出します。今はなんといってもヨモギ(蓬)。餅草という名前もあるくらいです。それから菜の花。春の七草である、ハコベ、ナズナもかわいい花をつけていました。
効能:「たんぽぽ」→催乳、健胃、解熱等に。 「ヨモギ」→喘息、貧血、腰痛等に。 「菜の花」→種子を菜種油に。食用野菜として。  「はこべ」→鳥の餌に。歯槽膿漏予防に。 「なずな」→目の充血に。食用野菜として。

ああ。春!
命が再び活動しだす出す春。
あ、こういういいかたは間違ってますね。
冬の間、ためにためていた力を大いに発揮する春!!

わたしにも植物たちの力を少しわけてもらおう。


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