=豆のでき方=
●上の図のように普通は1つのコーヒーの実の中には、豆が2つむきあってはいっています。これを『フラットベリー』といいます。
●ところが同じ木なのに先端のわずかなところだけ、2つではなくまん丸の豆が1つだけはいっていることがあります。これを『ピーベリー』といいます。基本的に味は変わらないと思いますが、全体の10%ほどの収穫量しかないので貴重です。
コーヒーの名前 |
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カルモ・ピーベリー |
カルモというのはブラジルの標高約1000mにある市の名前です。そこでとれるピーベーリーだけをあつめたもの。珈琲屋ビーンズのは日本人の方が経営している農園のもの(カルモ・シモサカ)が来ています。 |
=コーヒーの実の処理法=
上の図でわかるように、コーヒー豆として製品化するには、コーヒーチェリー実についている余分なもの(果肉、皮、外皮等)をすべてとりのぞかなくてはいけません。取り除く方法が2種類あります。
●アンウオッシュト(サンドライ)…摘み取ったコーヒーチェリーをそのまま天日にさらして自然乾燥し(2、3週間)、脱殼機にかけて余分なものを取り除く方法。天候に左右されやすく、品質を保つのに労色がかかるが、こうやってできたコーヒー豆は、苦み酸味等バランスのとれた味のものができ上がる。
●ウオッシュト…余分なものをとるのに、水をつかって洗い流したり、発酵させたりする方法。ちょうど“銀杏”を想像していただくとわかりやすいかもしれません。天候に左右されず、豆につやがでて、異物の混入などが少ないために、ほとんどの豆がこの方法で処理されている。味は酸味がまさる。
コーヒーの名前 |
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ガテマラ・サンドライ |
日本でもなじみの深いガテマラでもやはり、豆の処理法にほとんど『ウオッシュト』をとっていますが、やはりガテマラ豆の深い苦みきいた味をいかすのは『アンウオッシュト』でしょう。全体の20数%の豆だけが天日干しで処理されています。 |
=豆の新しさ古さ=
収穫、処理されてからその豆がどのくらいたっているか。
●ニュークロップ(新豆)…コーヒーの生豆独特の薄い緑色をいています。酸味がやや強い。
●パストクロップ(1年経過)…やや豆に黄色みがかかってきます。酸味がやわらかくなる。
●オールドクロップ(2年以上経過)…水分すっかりぬけて、色も黄色になります。酸味がすっかりぬけ、
かえって平凡な味に。ブレンドやリキッドコーヒーにつかわれる。
コーヒーの名前 |
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ハワイ・オールドコナ |
『オールドクロップ』は平凡な味、と書きましたが、ハワイコナは例外。普段のしつこい酸味がすっかりマイルドになり、また新豆より風味がまして、まるっきり別の味のハワイコナです。 |
=豆の大きさ=
コーヒーの等級わけに豆の大きさを基準とします。大きければ品質がいいと言うものでもありませんが、粒がそろえられているということで目安になります。『スクリーン』といいます。
コーヒーの名前 |
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ブラジル・スクリーン18 |
スクリーン19〜20=特大、 18=大形、 17=準大形 、、、、12〜13=特小形。という番号になっています。いいお店ではスクリーン番号を書いてなくても、『ブラジル』とあったらそれはもう大形豆使用のものなのです。 |
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