アルファロメオはアルファロメオ社だろうと思いがちですが,元々アルファロメオのALFAというのはロンバルダ自動車製造会社の頭文字をとった略称です。それはまあ有名なので知らない人はいないと思いますし,その前身がイタリアーナ・ダラック社であることもまあ知られているでしょう。ダラックというのはフランスの自動車会社で,イタリアーナ・ダラック社は,その車をイタリアで1906年からノックダウン生産していた会社です。現在アルファロメオの創業は1910年にイタリアーナ・ダラック社がロンバルダ自動車製造会社になった時とされています。ではニコラ・ロメオが1915年にALFA社を買収してアルファロメオ社になったのかというと,そうではありません。その時の会社の名前はニコラ・ロメオ技師有限会社です。1918年に会社が株式会社化されてニコラ・ロメオ技師株式会社になりますが,当時アルファロメオというのはあくまで車の商品名でした。アルファロメオがアルファロメオ社になるのは1948年の事です。でもその時ニコラ・ロメオは既に故人でした。 1986年11月にフィアットに買収されてアルファロメオは企業としての歴史を閉じます。その後はランチアと合併してアルファ−ランチア社としてフィアット傘下で再出発します。でも現在の155とかのメーカーズプレートにはフィアット製と書いてありますから,その後どこかでアルファ−ランチア社は無くなったのでしょう。今のアルファロメオが組織としてはどうなっているのかは私は知りません。フィアット傘下の会社組織だとは思うのですが,車のメーカーズプレートがフィアットだから,ひょっとしたら既に車の商品名として残っているだけなのかも知れません。アバルトをまんまアルファコルセにしてしまう連中の事ですから(アバルトやアルファコルセは,どこまでいっても同じ名前であり続けるだけの価値がある名前だと思いますがイタリア人はその辺り気にしないんでしょうか?),その位の事はしてもおかしくは無いですね。それも時の流れという事でしょうがないのかもしれませんが,アルファロメオのエンブレムが,アバルトみたいにパンダの単なるバッジチューンに使われたりしたら私は悲しいです(使うにしてもせめて高性能バージョンに使うとかして欲しいものです)。