真岡鐵道・益子(鉄道記念物の旅/中川浩一)



鉄道記念物の旅/中川浩一

この写真は国鉄真岡線時代に撮ったもので、現在は第三セクター真岡鐵道になっている。撮影場所は益子駅に近い小貝川橋梁である。
真岡の語源はアイヌ語らしく、モオカと読む。真岡は二宮尊徳が晩年に真岡陣屋の代官手代の職を得たことでも知られている。また、真岡鐵道で一番有名な町は、関東最大の窯業地、益子(ましこ)であろう。

さて、「鉄道記念物の旅」のトラス橋の部分を要約すると、上の写真の鉄橋は旧国鉄の中でも真岡線だけに残っていた古い鉄橋である。練鉄で作られており、溶接ではなく主要部分の接点を、太いピンで連結し、ナットで締結している。この方式をピン結合といい、写真の形態の橋梁をポニー型ワーレントラスという。これらをまとめて「ピン結合型ポニーワーレントラス」と呼ばれている。

 このタイプの橋梁は、長年にわたって使用しているとガタがくるため、私鉄でも山陽電鉄の舞子や近鉄養老線の烏江などにあった古い橋梁が、ここ十年の間に引退した。しかし、近江鉄道のものは健在で、東海道新幹線で琵琶湖側の席に座ると、愛知川を渡るときに車窓から近江鉄道のピン結合型ポニーワーレントラスを見ることができる。
最近、真岡鐵道を再訪したところ、益子駅近くの小貝川と、北真岡駅近くの五行川に今なおピン結合型ポニーワーレントラスが健在であった。