時刻表おくのほそ道/宮脇俊三

「時刻表おくのほそ道」から

つぎに乗るのは鹿島鉄道で、常磐線の石岡と鉾田を27.2キロで結んでいる。鉾田はサツマイモとスイカが特産という茨城県らしい町で、細長く切れこんだ北浦の北端にある。

今回は、昭和初期のローカル駅の面影が濃厚に残っていた鹿島鉄道の鉾田(ほこた)駅です。

★鹿島鉄道は2007年3月31日に運行を終了しました。



鹿島鉄道鉾田駅(撮影:1988年)

古い写真ですが、その後、現在に至るまで鉾田駅の駅舎そのものには大きな変化はないようです。
この駅は1929年(昭和4年)の建築で、当時のローカル駅としては、ごく普通な感じの木造瓦葺きの駅舎です。しかし、ターミナル駅ということで装飾に力が入ったのか、玄関の周囲が洋風になっています。



鉾田駅のエントランス

駅名が旧字体のまま堂々と書かれているところなど、「これは映画のセットなのか?」と錯覚するような風景です。できることなら、いつまでも残してほしい風景でした。
ちょうど駅舎内で、高校生が発車時刻表を見つめています。





鉾田駅の発車時刻表

この当時は、写真のように時刻が縦書きで、漢数字が使われていました。はたして、今はどうなっているのでしょう?
写真のダイヤを最新のJR時刻表(1999年8月)と比較したところ、昔と今とではダイヤが少し変わっていました。当時と比べ運転本数が2本増えています。





鉾田駅の改札口

縦書きの「ほこた」の駅名標の色などにも、ローカル私鉄ならではの魅力に溢れています。そんなことを思うのはレールファンだけでしょうか?




キハ432

写真のキハ432は元加越能鉄道(加越線)のキハ126です。





鹿島臨海鉄道(撮影:1998年)

鹿島鉄道の沿線外から鉾田へ向かうルートの一つに、鹿島臨海鉄道を使うという方法がありました。
鹿島臨海鉄道鹿島臨海鉄道新鉾田駅と鹿島鉄道鉾田駅の間は徒歩で約20分の距離でした。



「時刻表おくのほそ道」の旅 (おわり)


第7部のINDEXへ