今回は「夫婦善哉(めおとぜんざい)」に登場する、大阪ミナミの料理店をご案内します。
なお、織田作之助は、小説に書いた料理店の食べ物を「下手(げて)もの料理」としています。これは「安くて、しかも美味しい料理」という意味のようです。
☆織田作之助(1913〜1947)
大阪・上汐町生まれ。旧制三高中退後、文学的彷徨をかさね、「夫婦善哉」により新進作家となりました。坂口安吾や石川淳らとともに無頼派と呼ばれます。
☆映画「夫婦善哉」(1955年・東宝)
出演:森繁久弥、淡島千景、、司葉子、田中春男、浪花千栄子、山茶花究。この「夫婦善哉」は森繁久弥の出世作として有名です。
●喜劇人に花束を(小林信彦著)から
<昭和の喜劇人の流れについて>
この辺の事情を知りたい人は「古川ロッパ昭和日記」全四巻(晶文社)を読めばわかる。ロッパ一座の一員だった森繁久弥が、戦後にすさまじい勢いで伸びてきたときのロッパ自身の恐怖と嫉妬も、こまかく描かれている。
1955年(昭和30年)の「夫婦善哉(めおとぜんざい)」で森繁久弥は<不動の四番打者>の地位を確立した。コメディアンからジャック・レモン型の演技派となり、一方、映画の<社長>シリーズや<駅前>シリーズでは大衆向けの笑いをふりまくというやり方である。
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