3.太平洋の島


(1)伊豆大島(いずおおしま)

(1995年4月訪問)
伊豆諸島で最北に位置する島。 行政上は東京都大島町。 関東各地から週末を過ごす観光客で土日はにぎわう。 そのため、東京・竹芝桟橋から出ている夜行便の他に横浜、久里浜(三浦半島南部)、伊豆半島の各地から船が出ている。 さらに飛行機でも行ける。 港はその日の天候によって元町港、岡田港のどちらかになる。(島では朝に防災無線で放送する)。 船を降りると土産物屋から「くさや」(特別なたれで漬けた魚の干物)のにおいがする。 大島の観光の目玉の一つ、三原山へは元町港から徒歩2時間くらいで三原山外輪山の三原山頂口まで行ける。(バスがあるが時間があれば登山のほうがいい)途中はほとんど薮の中なので軍手、帽子があるにこしたことはない。山頂口はちょっとしたみやげ物屋街で、ジュースの自動販売機は100円から150円なので損をしないように。そこから昭和61年に噴火をし、今でも煙を上げている火口の1キロ手前まで接近できた。頂上付近には廃虚となった展望台らしい建物があり、自然の驚異を実感した。


(2)父島(ちちじま、小笠原諸島)

(1994年12月〜1995年1月訪問、年末年始の5日間のみ)
東京の南約1000kmに浮かぶ小笠原諸島の中心の島。 行政上は東京都小笠原村。 天候には恵まれなかったが、自然に恵まれていたいい所だった。海、山、両方楽しめる所である。海でダイビング、シュノーケリング、山でハイキングを勧める。また、浜で何もしないでのんびりするのも良い。 太平洋戦争時代、要塞だったので至る所に防空豪などの穴がある。海には沈船、山には撃墜された米軍機が今でも放置してある。そのため心霊現象が多いそうだ。 あっという間の一週間だったが楽しかった。できれば2月末から4月の間に2週間くらい滞在したい所である。(そのころはくじらが小笠原付近を回遊するシーズンである。) 時間があれば母島に行ってみるのも良いだろう。 小笠原は飛行場がないので東京・竹芝桟橋から出ている船でしか行けない。 ’97に新くなったが旧おがさわら丸(通称おが丸)は3500tと余り大きくないので冬はかなり揺れた。 船内では寝たきり状態になるのでたいていの人はカップラーメンだけで食事を済ませていた。 2月になると点検(ドック入り)のため、もっと小さい船になるので、もっとひどいと思われる。二等を利用する場合、体調を整えて早めに並ぶ方が良い。また、シーズンには混むので早めに予約を入れた方が良い。私は’94の9月にJTBを通して手配し、無事に取れたが、人によってはJTBを通してもダメで自力で小笠原海運に連絡をして予約をできた人もいる。キャンセル待ちで最後まであきらめない事。幸運を祈る!


(3)神島(かみしま)

(1996年3月訪問)
伊勢湾口に位置する島。 行政上は三重県鳥羽市になる。 周囲3.9kmで徒歩で2時間しないくらいでまわれる。 三島由紀夫の「潮騒」の舞台になった島。(私は未読だが) 旧海軍の観測所、監的哨から対岸の愛知県渥美半島伊良湖崎、伊勢湾が良く見える。 鳥羽港から日に数便、定期船が出ていて始発便に乗ると鳥羽から楽に日帰りできる。 始発便に乗ると途中に停泊する島に新聞、小包などを降ろしていた。 生活路線の様相を呈していた。


(4)坂手島(さかてじま)

(1996年3月訪問)
鳥羽湾内に位置する島。 というより鳥羽市街の対岸にある島。 行政上は三重県鳥羽市。 周囲3.9kmで徒歩で2時間しないくらいでまわれる。 この島の名産はワカメなのだろうか? 帰りの船に黒い日干しのワカメの束が積まれていた。



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