7.沖縄の島


ここまで南下すると亜熱帯である。 冬でも花が咲き、所によっては蝶が飛んでいる。 どこも珊瑚礁が発達しており、砂浜には珊瑚のかけら、きれいな貝殻がたくさんある。 砂も珊瑚からできたのか、きれいなクリーム色だ。 海もきれいな青なので砂浜を歩いているだけでも気持ちがいい。 でも、沖縄の魅力は海だけではない! 音楽、食べ物など文化的な面もとても魅力的だ。



(1)伊江島(いえじま)

(1997年12月、1998年6月訪問)
沖縄本島北部、1975年に沖縄博があった本部半島の西隣りに位置する周囲24.4kmの島。 行政上は沖縄県伊江村。 東西に長い楕円形の島。 島の東部にある標高172mの岩山、城山(ぐすくやま)はこの島のシンボル。 遠くからもよくわかる。 第二次大戦の激戦地で、戦後にかなりの土地が米軍に接収された。 現在も返還されてない土地がある。 主にさとうきび、電照菊(菊は夜間に光を当てると成長が早くなる)、たばこの栽培を行っているようだ。 障害者と健常者を結ぶ架け橋の民宿「土の宿」がある。


(2)粟国島(あぐにじま)

(1998年5月訪問)
那覇の北西60kmに位置する島。 行政上は沖縄県粟国村。 周囲12kmで、島の観光ポイントは歩いてまわれる。 主にさとうきび、粟、きび栽培に畜産、そして高品質を誇る製塩業を行っている。 島の西海岸は断崖で、東には砂浜がある。 シュノーケリングにもってこいだ。 以上のようなところだが、北海道、関東方面から若い移住者が多いらしい。


(3)南大東島(みなみだいとうじま)

(1998年1月訪問)
沖縄本島の東370Kmに浮かぶ島。 行政上は沖縄県南大東村。 環礁が隆起してできた円形の島。

→隆起!→

島の周辺部が高台になっていて、高台の内側の方が低地になっている。 周囲が外洋なので船が接岸できず、乗り降りは大きなかごに入ってクレーンで運ばれる。 低地でのさとうきび栽培が主な産業。 お土産には手作り羊羹がいい。 台風シーズンになるとこの島にある南大東気象台からのデータが天気予報で報告される。 なお、気象台は見学ができる。 夜になると大東神社に大型のダイトウオオコウモリが現れる。 木の実など植物を食べる草食なので人間に襲いかかる事はないと思う。


(4)宮古島(みやこじま、宮古諸島)

(1998年5月訪問)
那覇から南西280kmに位置する宮古諸島の中心の島。 平良(ひらら)市、城辺(ぐすくべ)町、下地(しもじ)町、上野村に分かれている。 飛行機は東京、大阪、福岡からの直行便、那覇から多数の便が出ているので便利。 そのため、平良港の近くの平良市街は郊外型スーパーマーケットがあるくらいにぎやかだ。 平良の町から離れるとサトウキビ畑、たばこ畑が目に付く。 島の地形は珊瑚礁が隆起したもので、台地状になっている。 大きな山はないのだがアップダウンが大きい。 そんな地形からか?毎年4月にトライアスロン大会がある。 島の西は砂浜、東と南は崖で珊瑚がありそう。 この島には自動車の各種免許を取りに来る人が多い。


(5)伊良部島(いらぶじま、宮古諸島)

(1998年5月訪問)
宮古島の北西8kmに位置する島。 行政上は沖縄県伊良部町。 人口7,900人のサトウキビと漁業の島。 新築の大きな家が目に付く。 島の北側は珊瑚礁の海岸。


(6)下地島(しもじしま、宮古諸島)

(1998年5月訪問)
伊良部島の西にほぼ隣接している島。 6本の橋で結ばれている。 行政上は沖縄県伊良部町。 この島には旅客機の訓練所がある。 そのため、昼間は常に旅客機が離着陸訓練で島の上空を旋回しながら飛んでいる。


(7)石垣島(いしがきじま、八重山諸島)

(1993年9月、1995年12月、1998年5月、1999年12月、2000年1月訪問)
沖縄本島から南西400kmに位置する八重山諸島の中心の島。 行政上は沖縄県石垣市。 飛行機は東京、大阪、名古屋からの直行便、那覇から10便以上出ているので便利。 また、他の八重山諸島の島々に行く船はこの島を中心に出ている。 さらに、台湾に渡る国際航路もある。 そのため、港の近くの石垣市街は郊外型スーパーマーケット、モスバーガーがあるくらいにぎやかだ。 それでも、町をはずれるとさとうきび畑や珊瑚礁、マングローブ、きれいな海岸がある。 ダイビング、シュノーケリングにもってこいだ。


(8)竹富島(たけとみじま、八重山諸島)

(1995年12月、1998年4月訪問)
石垣島の南西隣りに位置する周囲9.2kmの島。 行政上は沖縄県竹富町(役場は石垣島にある)。 一番高い所でも20m位の平らな島。 島の真中にある集落は、ほとんどが伝統的な沖縄の民家である。 島の周囲は珊瑚礁で、海岸はとてもきれい。 島の南西には一粒一粒が星の形をした星砂の海岸がある。 ほとんど車がないのでとても静かな所。 安里屋ユンタを生んだ芸能と民芸の島でもある。 私の大好きな所のひとつ。


(9)西表島(いりおもてじま、八重山諸島)

(1993年9月、1996年1月、1999年12月、2000年1月訪問)
石垣島の西30kmに位置する島。 沖縄県では沖縄本島に次ぐ面積の大きな島。 行政上は沖縄県竹富町。 石垣島から船に乗ると大きな緑に覆われた島が近づいてくる。 これが西表島だ。 沖縄県最大の川、両岸がマングローブに覆われた浦内川をさかのぼるとこの島のキャッチフレーズ「東洋のアマゾン」というのあながち、うそではないと思う。 海はさすが!といえるほどの美しさで、一回体験ダイビングをやってみたがよかった。 島の南西部に舟浮(ふなうき)という船でしか渡れない集落がある。 こんなところでのんびりするのもいいかもしれない。


(10)由布島(ゆぶじま、八重山諸島)

(1996年1月訪問)
西表島の東隣りに位置する周囲2.0kmの島。 西表島から水牛車で渡るので有名。(干潮時なら歩いても渡れる) 島全体が植物園の様になっている。


(11)鳩間島(はとまじま、八重山諸島)

(1998年5月訪問)
西表島の北、5kmに位置する周囲3.9kmの島。 行政上は沖縄県竹富町。 一番高い所でも30mの平な島。 観光化されておらず、静かな所。 ここを訪れると空の高さ、雲の大きさを特別感じることができる。 昼間はその名の通り、たくさんの鳩を見ることができる。 夜になるとオオコオモリが多数、飛んでいる。 島は他の八重山諸島の島同様、珊瑚礁に囲まれている。 特に北側がすばらしい。 「沖縄・離島情報」によると定期便が週3便となっているが郵便船が西表・上原港から日曜以外出ているらしい。 また、一部の民宿で西表・船浦港までチャーター船を出している。 島に行く前に多めに千円札を用意した方がいいだろう。(一万円札が両替できない恐れがある)。


(12)波照間島(はてるまじま,八重山諸島)

(1996年1月、1998年5月、2000年1月訪問)
石垣島の南西、60kmに位置する周囲14.8kmの島。 日本最南端の有人島。 行政上は沖縄県竹富町。 一番高い所でも60m位の平らな島。 島のほとんどがさとうきび畑。 名産は黒砂糖とここだけでわずかに生産されている泡盛「泡波」だ。 ニシハマビーチは日本とは思えないくらいきれいな海岸。 それだけの島なのに八重山の常連さんたちは皆「好きな島は?」→「波照間島!」という。 また、「宿は?」→「たましろ荘!」となる。 不思議な所だ。(でも、また行ってみたい) なぜか石垣から飛行機が出ているが、¥6、000くらいで珊瑚の海の遊覧飛行が楽しめるらしい。


(13)黒島(くろしま、八重山諸島)

(1998年5月訪問)
石垣島の南南西17kmに位置する周囲12.6kmの島。 行政上は沖縄県竹富町。 島のほとんどが牛の放牧地。 放牧地を歩いていると、北海道にいるような錯覚を感じる。 島の南西部の仲本海岸は干潮になると天然のいけすになる。 なぜか、本土からの移住者が多い。 また、この島には居酒屋がないので夜になると民宿に地元の人が飲みに来ることがある。


(14)与那国島(よなぐにじま、八重山諸島)

(1998年5月訪問)
石垣島の西120km、台湾の東111kmに位置する周囲28.8kmの日本最西端の島。 行政上は沖縄県与那国町。 周囲がほとんど断崖絶壁の島。 サトウキビ栽培と牛馬の放牧と漁業が主な産業。 島に行くには一日二便の飛行機と週二便のフェリー。 フェリーはとても揺れるので口の悪い人は「ゲロ船」と呼んでいる。



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