5.九州の島


九州も瀬戸内海同様、たくさんの島があります。 (主に九州西岸) そのため、九州外の人が島旅をするとなかなかまわりきれません。 大変なんですが、はまる人は結構います。



(1)志賀島(しかのしま)

(1995年5月訪問)
博多湾口にある海ノ中道と呼ばれる砂洲で九州本土とつながっている島。 地理学上では陸繋島(りくけいとう)という地形。 行政上は福岡市東区。 でも100万都市福岡の一部とは思えないくらいのんびりしている。 島の南岸は昼夜問わず福岡市街(福岡ドームなど)がよく見える。


(2)壱岐(いき)

(1995年4月訪問)
佐賀県の沖にあるのだが、行政上は長崎県。 そんな所なので福岡と結びつきが深いらしく、島外への交通は福岡方面に集中しているらしい。 そのせいか、長崎県にもかかわらず、教会が少ない。 あとは面積134.63ku、周囲167.5kmで標高が一番高い所でも213mという平らな島。 平らで海岸に岩場が少ないく、きれいな砂浜が多い。 ここに長崎県の田んぼの1割があるらしい。 あと、朝鮮半島と九州の間に位置するので弥生時代の一大集落,原ノ辻(はるのつじ)遺跡がある歴史ある島。パチンコ屋があったりダイエー、モスバーガーがあったりして栄えている。 由来はわからないが、ここの集落は名前の後ろに「〜触」(〜ふれ)が付く。(東触、大久保触など)


(3)対馬(つしま)

(1995年5月訪問)
対馬は日本では佐渡、奄美大島に次いで3番目に大きな離島で、細長い形をした島である。そこで厳原の町中に「比田勝91Km」(比田勝(ひたかつ):島の最北の小倉行きフェリーターミナルがある港町)の標識を見て驚くことになる。 そんな島なのであちこちまわると車かバイクが必要になる。天気が良いと朝鮮半島が見える島の北部へは山道、細い道が多い国道382号線を通っていかなければならない。そんな道なので厳原から車でノンストップでも2時間かかってしまう。木立の中ばかり通るので、あたかも長野、岐阜の山道ではないか?と思ってしまう。この島ではイヌやカラスがのんびりしているので、運転には注意しなければならない。島の時間感覚に合わせて路線バスでのんびり移動するのも良いかも知れない。 しかしこれだけ広葉樹の森が多い山深い所はそうそう見られるものではない。ツシマヤマネコが生息しているのも納得できる。この島の山深さは上見坂展望台、大山岳、千俵蒔山(せんびょうまきやま)といった高台でも実感できる。上見坂、大山岳ではリアス式海岸の浅茅湾(あそうわん)も眺めることができる。浅茅湾は予約制らしい遊覧船、一般の定期船(1日2往復?)でクルージングも良いかも知れない。 それだけ自然に恵まれた所なので電波灯台がいくつかある。そのうち最大のものは高さ455mのオメガ塔である。もちろん日本一の高さだ。 島の北部から朝鮮半島まで50Km程なので天気が良いと半島の山並みを望むことができる。5月4日は何とか望むことができた。秋または冬が良く見えるらしい。ちなみに不定期だが韓国、釜山まで行く高速船が比田勝から出ていて、1時間30分で行けるらしい。 さて、昼食を取るときの注意だが、この島で食堂等があるのは厳原、仁位(にい、豊玉町)、三根(みね、峰町)、比田勝くらいのようだ。スーパーなどの店は集落ごとにあるので、そこでなにか買うのも手だろう。 この島のガソリンスタンドは全島一斉に休業することがあるので 、車、バイクの人は注意すること。レンタカーはスタンド休業日に返すことになっても、満タン返しにはしなくてもすむので問題はない。


(4)平戸島(ひらどじま)

(1992年5月訪問)
江戸時代、長崎の出島の前の外国との交易地。 そのため、町中には当時の遺跡が残っている。 また、ここは長崎県本土と橋で結ばれているくらい近く、教会が多い。


(5)伊王島(いおうじま)、沖之島(おきのしま)

(1995年4月訪問)
長崎市の中心から南西、10km沖にある周囲12.2kmの島。 行政上は長崎県伊王島町。 沖ノ島とはわずか36mほどの橋で結ばれている。 そのため、つい最近まで沖ノ島も伊王島の一部だと思っていた。 (てっきり入り江にかかる橋かと思っていた。) ここは石炭の島だったが他の炭坑の御多分に漏れず、現在は閉山している。 しかし、現在はリゾート地があるのでそんな暗いイメージはない。


(6)高島(たかしま)

(1995年4月訪問)
長崎市の中心から南西、14.5km沖にある周囲10.8kmの島。 行政上は長崎県高島町。 ここも伊王島同様炭坑の島だった。 島の北部には当時の炭坑アパート群が廃虚になっている。 現在、島ではトマトの栽培を行っている。


(7)福江島(ふくえじま、五島列島)

(1994年5月訪問)
長崎市から西へ100km程に位置する五島列島の中心の島。 行政上は長崎県。 島の中心、福江市の市街地はモスバーガーがあるくらいにぎやか。 台風がよく上陸するのか?福江の武家屋敷は重厚な石塀で囲まれている。 島の南東部は小さい火山の跡がたくさんあって溶岩が流出した海岸がある。 また、南西部の玉之浦町はリアス式海岸で島の南西端にある大瀬崎灯台に近い高台から眺めると瀬戸内海にいるようだ。 きれいな砂浜の海岸が多い。 教会も多い。


(8)嵯峨島(さがのしま、五島列島)

(1994年5月訪問)
福江島の北西隣りに位置する周囲9.5kmの島。 行政上は長崎県三井楽町。 火山島で島の西海岸は火口だった崖がある。 2〜3軒の店があるが看板がないので一見すると店とはわからない。 島は主に牛の放牧を行っていて、公道がないのか?車はナンバーがない古い車、原付はノーヘルととても大らかである。


(9)島山島(しまやましま)

(1994年5月、船から見た)
福江島の南西隣りに位置する周囲16kmの島。 行政上は長崎県玉之浦町。 玉之浦町荒川から玉之浦町玉之浦への町営船から眺めた。 南北に長い島で、集落は南端にある。 あとは山で、鹿が海岸線を歩いていたのを見た。



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