山から来た漂着物



 1月21日の読売新聞新潟版の地方欄で以下の事が報じられてました。

「相川町(佐渡)の海岸で絵馬型の民具が漂着しているのが見つかり、相川郷土博物館で持ち主を探したところ、岐阜県河合村で昨夏発生した土石流災害で流出した明治期の民具だったことが20日までにわかった。 約250km離れた現地から、川と日本海を経て佐渡島に流れ着いたと見られ、災害で家財のほとんどを失った持ち主は、「肉親が戻ってきたようだ」と驚いている。」

 記事を要約すると、
昨年9月15日に持ち主の方の家が台風16号に伴う土石流災害で流され、約3ヶ月後の昨年12月20日に佐渡、相川町の海岸で発見された。 その間、世界遺産白川郷から約30kmの現地の小鳥川、神通川を経て富山湾に出た後海流に乗り佐渡にたどり着いたと推測される。 持ち主発見の決め手は板の裏に「明治二十三年寅十月吉城郡河合村有家区〜」と記入されていたことから。 見つかった民具は染め物業を営んでいた持ち主の4代前の先祖が客から預かった染め物を区分けするために1cmほどの名札を保管するためのものだった。 博物館では発見者の了解を得た上で近々、民具を持ち主のもとに送り返すとのこと。

 漂着物は海岸から海岸、船から海岸ばかりではなく、山から海岸というルートもあることがわかる。 サケのような魚がいるので当然だろう。



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